mas o menos

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

最近のエントリー

カテゴリー

アーカイブ

2014/01

S M T W T F S
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

このブログについて

J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

その他の試合レポート 2014年01月04日

高校選手権3回戦 市立船橋×水戸啓明@フクアリ

mas o menos
  • Line

市立船橋×水戸啓明.jpg高校サッカー選手権大会3回戦。フクダ電子アリーナ第1試合目は関東勢同士の戦い。寒さが身に染みる曇り空の中、たくさんの観客が詰めかけた。
最初にして最大の壁ともいえる千葉県予選決勝で流通経済大柏に勝利し、2年ぶり19度目の本大会出場を決めた千葉県代表・市立船橋。前日に行われた2回戦では、調子が良かったとは言えない出来ながらも中津東(大分県代表)に0-1で辛勝し、3回戦進出を決めた。第90回大会では、国立の舞台に立ちその手に栄冠を掴んだものの、前回大会は県予選で敗れ、夢半ばで国立への道を閉ざされてしまった。優勝を経験したメンバーは今年3年。高校生活最後の年に、もう一度国立の舞台を目指す。
そんな市立船橋の前に立ちはだかるのが、1回戦で強豪・立正大淞南(島根県代表)を0-2で破り、2回戦・富岡(福島県代表)との激戦をPK戦の末、4-2で勝利した茨城県代表・水戸啓明だ。両校は昨夏の高校総体2回戦でも対戦し、1-0で市立船橋が勝利している。全国の舞台で再び相見えた両校。水戸啓明はリベンジを誓う。
市立船橋は4-2-3-1で両サイドバックが高い位置を取り、ディフェンスの背後を狙うことで中央にスペースをつくりチャンスを狙う。対する水戸啓明は4-4-2で役割を明確にしつつ、素早いボール奪取からのカウンターを狙う。先にゴールに迫ったのは青色のユニフォームの市立船橋だった。2分、打越大樹(2年・浦安JSC JY)、室伏航(3年・ミナトSC)、篠原良介(3年・鹿島アントラーズつくばJY)とつなぎ、右サイドからクロスを上げると横前裕大(3年・カナリーニョFC)がゴール前でスルーして最後は石田雅俊(3年・名古屋グランパスU15)。惜しくもシュートは水戸啓明・阿部悠大(3年・水戸第三中)にクリアされる。
9分、今度は水戸啓明の攻撃。阿部のクロスをペナルティエリア内で受けた石川大地(3年・神栖第二中)が胸で落としシュートを狙うが、柴戸海(3年・町田JFC JY)と磐瀬剛(3年・ミナトSC)が素早い対応を見せ、シュートを打つ隙を与えてもらえない。14分、市立船橋がCKから先制する。岩瀬が流したボールに柴戸が詰めて1-0。「冷静に押し込めて良かった」と先制ゴールを振り返った柴戸の活躍で試合を動かす。
その後も、高い位置を取る両サイドバックを起点に市立船橋のペースで試合は進んでいく。22分、ロングボールを山之内裕太(3年・ヴィヴァイオ船橋SC)が前線で受け、左サイドからクロスを上げる。ボールはDFにはじかれるも、室伏がこぼれ球に詰めてフリーでシュート。決定的なチャンスだったが、ボールは大きく枠を外れてしまう。28分、今度は水戸啓明が決定機を迎える。右サイドでボールを受けた阿部が神山健太朗(3年・栃木SC JY)につないで最後は石川。市立船橋は、GK志村滉(2年・ヴィヴァイオ船橋SC)の的確な状況判断でピンチを凌ぐ。
その直後、市立船橋が怒涛の攻撃を仕掛ける。山之内のクロスから室伏のシュート。これはクリアされたものの、こぼれ球に篠原が詰めシュートを放つ。しかし、ボールはポスト直撃。なおも続く市立船橋の攻撃。ポストにはじかれたボールを今度は室伏が拾って再度シュート。しかし、うまくボールにヒットせず、DFがクリアする。最大のピンチを凌いだ水戸啓明だったが35分、市立船橋の追加点。山之内のクロスに合わせた石田がヘディングでゴール。市立船橋は水戸啓明にシュートを打たせないまま、2-0と突き放し前半を折り返す。
なおも攻撃の手を休めない市立船橋は後半開始早々に追加点を決める。47分、成田悠冴(3年・FCカーニョ)、横前とつないだボールを石田が左サイドから仕掛けてシュート。水戸啓明GK黒子兼汰(3年・栃木SC JY)にはじかれるも、こぼれ球を石田から室伏につなぎ再度シュート。これもGK黒子のファインセーブにあうが最後はゴール前に詰めた成田が押し込んで3-0。
1点を返したい水戸啓明は48分、阿部から石川につないだボールを上手く浮かせてワンツーでシュートを狙うが、今度は市立船橋のGK志村のファインセーブにあいゴールを奪うことができない。そして54分、市立船橋がダメ押しとなる追加点を挙げる。室伏と石田のワンツーで中央を崩し室伏がゴール。4-0とさらに突き放しにかかる。
その後は互いにチャンスをつくるも得点を挙げられないまま時間が過ぎていく。そんな中で迎えた66分、水戸啓明が一矢報いる。途中出場の村山洸(3年・柏レイソルU-15)のスルーパスに抜け出した阿部が右サイドからクロスをあげて最後は石川。頭で上手く合わせ、1点を返すが4点のビハインドを返すことはできず試合終了。終始、ゴールへ向かう姿勢と高い守備意識を見せ、試合の主導権を握った市立船橋が準々決勝進出を決めた。市立船橋・朝岡隆蔵監督は「尻上がりによくなってきているが課題も残っている。5日のゲームでは修正していきたい」と語った。
今日のモチベーションを保てれば、国立の舞台も夢ではない市立船橋。メンタルを強く持ち続けられるかが今後のカギとなりそうだ。          鈴木

  • Line