最近のエントリー
カテゴリー
アーカイブ
このブログについて
J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。
ということで昨日の続きです。
新体制発表会潜入シリーズの最終回。
松本山雅FCの新体制発表会レポート後編でございます。
今回は発表会終了後の囲み取材の中から、
どうしても個人的に話を聞きたかった3人の肉声をお届けします。
まず1人目は田中隼磨選手。
経歴は改めて説明するまでもないでしょう。
故郷の松本に帰ってきて、
クラブにとって特別な背番号3を付けるというだけで、
今シーズンへの決意が十分伝わってきますよね。
ではそんな田中選手のお話をどうぞ!
Q、1次キャンプの中で全員の特徴は掴めましたか?
A、始まって10日くらいですけど、
もちろん選手の特徴は掴めてきましたし、
1人1人の特徴や能力だったりクセは今感じ取っている所なので、
これから2次キャンプ、3次キャンプと続く中でしっかり掴みたいと思うし、
自分も早くこのチームの戦術を覚えたいし、
自分のプレースタイルも覚えてもらいたいですね。
Q、昨日は簡単にゲームをやったと思いますが、
その中でどういうことをやっていけば
チームを知ることができると感じましたか?
A、なかなか一言では難しいと思いますけど、
練習とゲームでは感覚も全然違いましたし、
やはりゲームを重ねることによって
新たな課題だったり新たに修正しなくてはいけない点も見えてくるので、
そういう意味では合宿最終日に30分でしたけど
実戦的なゲームができて良かったですし、
このゲームを今後に繋げていきたいですね。
Q、具体的に見えた課題は?
A、細かいことは戦術等なので避けたいですけど、
コンビネーションだったり動き方だったり、
細かい戦術というのは自分自身
早く体に馴染ませなくてはいけないなと思うので、
そういう所をうまくやっていきたいと思います。
Q、以前お話を聞いた時に
「ワクワクしている」とおっしゃっていましたが?
A、それは変わらないですね。
本当に一緒にやってみて最高の仲間だと改めて感じているし、
この仲間と一緒に目標を達成したいなという気持ちは強いですね。
Q、一緒にトレーニングされてみて反町監督の印象はどうですか?
A、どうですかね。
今まで代表の時は選手とコーチだったので、
その時とは立場が全然違いますし、
これからもっともっとコミュニケーションを
取っていけたらいいなと思います。
Q、代表当時と比べて反町監督に何か変化はありましたか?
A、監督とコーチでは選手との接し方も違いますし、
もちろんそれは僕も理解しているので、
お互いリスペクトしていく中で
これからもうまくやっていきたいと思いますし、
僕に限らずですけど、僕は特別扱いが嫌いだし、
自分だけというのは本当にイヤだから、
一選手としてソリさんは見てくれているし、
一選手として競争してポジションを
勝ち取っていきたいという気持ちは強いから、
そういう意味でも最高の仲間と一緒に刺激しあいながら、
チーム全体でレベルアップしていきたいですね。
今まで若い選手もたくさん見てきたし、
このチームにもたくさんいるから、そういう若い選手たちと一緒に
レベルアップしていきたい気持ちは凄く強いです。
Q、玉林選手とはポジションがカブって来ることもあると思いますが、
今は彼のことをどう見ていますか?
A、もちろん彼に限らずポジション争いというのは誰にでもあることですし、
本当に選手1人1人がライバルだと思いますし、
逆にそれがチームだと思うので、
僕自身もそれで何十年もずっとやって来て、
ポジションを勝ち取ってきたからそれは続けていきたいですし、
選手1人1人とは絆を深めていきたいと思います。
山雅の選手は走力に関して素晴らしいモノを持っていますし、
それに付いていきたいと思いますし、自分自身もそこが持ち味なので、
より一層このチームに来てパワーアップできたらいいなと思います。
Q、自分の特徴を出しやすいスタイルということですよね?
A、そうですね。今までもフォア・ザ・チームというか
「チームのために」ということで自分は動いてきたし、
この山雅に関しては凄くそういう選手が揃っているので、
その一員になりたいですね。
2人目はV・ファーレン長崎から完全移籍で加入した岩間雄大選手。
昨年はシーズン最終節まで昇格争いを繰り広げた長崎で
不動のボランチとして大活躍。
Jリーグでのデビューシーズンとは思えないパフォーマンスが評価され、
今回は完全移籍で山雅へと加わることになりました。
実は彼が長崎の前に所属していたクラブはアルテ高崎。
「Foot!」視聴者にはお馴染みの幸谷秀巳さんが
監督をされていた時の選手でもあります!
そんなハードワーカーのお話をどうぞ!
Q、改めてサポーターの前に立ってみていかがでしたか?
A、凄く興奮しましたし、熱いサポーターの皆様に囲まれて
凄く幸せだなと思っています。
挨拶は相当緊張しましたね(笑)
こんな大勢の方の前で話すことはなかなかないですから。
Q、サポーターの雰囲気に圧倒された所はありますか?
A、そうですね。かなり圧倒されました。
こういう発表会だというのも正直あまり知らなかったですし、
普通に他のチームがやっているような
新体制発表会だと思っていたのでビックリしましたね。
Q、背番号的に玉林選手の後というのはプレッシャーでした?
A、やる前に話してはいたんですけど(笑)、
ああいう形になって凄くやりにくかったです。
Q、今回松本へ移籍してきた理由を改めて聞かせて下さい。
A、オファーをもらった時点で山雅さんから
凄く評価をしてもらっていたという部分もそうですし、
僕が戦っていた中でもチームに対して凄く魅力も感じていたので、
そういったものを自分の中でよく考えて、今回の移籍を決断しました。
Q、具体的に言うとどういう部分に魅力を感じていたのでしょうか?
A、スタジアムもそうですし、
あの多くのサポーターの皆様の前でプレーしたいという気持ちは
対戦しながらも思っていましたね。
Q、サッカーのスタイルにはどういう印象がありましたか?
A、しっかり守って縦に速いという印象はあります。
加入してからまだそこまで詳しくはやっていないですけど、
何となくやり方も多少わかってきたつもりではいますし、
イメージしていた感じかなとは思います。
Q、去年の長崎とスタイル的には似ていて、
入りやすいのかなという印象もありますがいかがですか?
A、そうですね。スタイル的にも似ていると思いますし、
そういう部分で凄く悩むという部分は今の所は全然ないですし、
チームメイトもすぐに受け入れてくれたというか、
入りやすい環境を作ってもらえていたので良かったです。
Q、初挑戦のJリーグで去年1年間主力として試合に出場し続けたことで
一番得られたことは何だったのでしょうか?
A、個人的には経験という部分が大きいと思いますし、
全体で言ったらチームの一体感というか、
そういうものが大事なんだなというのは
1年間戦ってみて凄く感じました。
Q、実際に「やれるな」という手応えも掴んだ1年間でしたか?
A、はい。個人的にはやれる部分もありますし、
試合に出て行く中でまだまだ足りない部分も
たくさん見つけられたと思うので、
それはもちろんこの松本山雅でさらにステップアップというか、
改善していきたいと思っています。
Q、アルテ高崎の時はJFL入替戦にも出場されていて、
そこから着実にステップアップされて
今はJ1の舞台が目の前にあると思いますが、
ステップを着々と登ってこられた実感はありますか?
A、そうですね。それは今ここに立って感じますし、
本当に決して楽な道ではなかったですし、
厳しい中であきらめなくて良かったなというか、
夢を追い求めてやって来て今があると思っているので、
継続してこられて良かったなと感じています。
Q、山雅はボランチの選手層が薄かったので期待が掛かる中で、
他のボランチの選手に関してはどういう印象をお持ちですか?
A、チームのスタイルが似ているのもあると思いますが、
やっぱりハードワークしてくるという部分と、
球際だったりは厳しく来るなという印象はあります。
自分もストロングとして1対1や球際は意識してやっていますし、
逆に攻撃の部分でボールを繋いで
リズムを創ることも得意だと思っているので、
また違った良さを出していけたらなと思います。
まだ練習試合も1回しかやっていないですし、
ボールを使ったトレーニングもそこまで多くやっていないですけど、
たぶん対戦した中で感じた部分では
良い感じでできると思っていますし、
お互いの良い所を出し合えばもっと良くなると思います。
Q、守備面で長崎は松本より失点が少なかったと思いますが、
どういう風に後ろとの連携を取っていけば失点を減らせるでしょうか?
A、長崎の時はチーム全体で守っていた印象というか、
そうやって守ってきていたので、
山雅がどういうスタイルなのかは反町さんの話もないのでわかりませんが、
チーム全体でしっかり体を張って、
最後までハードワークするという部分が
失点を減らす要因にもなると思いますし、
やっぱり個々のレベルを上げることも凄く大事かなと思います。
Q、長崎での厳しい練習がここでも生きている部分がありますか?
A、個人的には走るのは苦手なので(笑)
1次キャンプでもかなり出遅れていましたし、
何とか付いていけるように頑張ります。
素走りとかがかなり苦手なんですよ。
長崎でもずっと後ろの方を走っていましたし、
自分の中では試合の走りとは別物だと思っています(笑)
Q、反町監督の第一印象はいかがでしたか?
A、まあ穏やかな方だなと思いました(笑)
まだ全然わからないですけど、
熱い人という印象も少しずつ持ってきています。
今の所は特に話していないので...
キャンプを通して色々とやっていければと思います。
Q、高木監督と反町監督という2人に指導を仰ぐというのは
なかなかない経験だと思いますが、それはプラス材料ですね。
A、色々な指導者の方から教わるというのは
絶対に身になると思っていますし、
反町さんと高木さんが似たタイプなのかわからないですけど、
絶対違う部分で色々と吸収できるかなと思っています。
Q、ちなみに幸谷さんから得たものも何かありましたか?
A、ありますよ(笑)
それもプラスになっています(笑)
3人目は帝京高校から新加入となった柳下大樹選手。
個人的には彼が出ている試合を
昨年の1年間で10試合近く見ていたので、
その能力の高さはいわゆる日本中のメディア関係者の中で
私が一番良く知っているという自負があります(笑)
その昨年はCBとFWの併用という形でしたが、
山雅ではFW登録ということになったようですね。
キャンプを取材した方に伺うと、首脳陣からの評価もかなり高かったとのこと。
これは楽しみです!
そんな18歳の堂々たるお話をどうぞ!
Q、実際にサポーターの前に立ってみていかがでしたか?
A、緊張し過ぎました。
あんな多くのサポーターがいらっしゃって、
凄いサポーターがいるというのは聞いていたんですけど、
あそこまでとは思っていなかったので、ちょっと緊張しちゃいましたね。
Q、改めて2次キャンプ以降に向けて
気持ちも引き締まったんじゃないかと思いますが。
A、そうですね、あそこまでたくさんのサポーターが熱ければ、
あの舞台ではなくアルウィンのピッチの上でそれを感じたいと思いますし、
モチベーションが上がっていい機会だったと思います。
Q、自己紹介の時、足の置き方を選手にイジられてましたね。
A、アレは勝手になっちゃっいましたね(笑)
意識していたわけではないです。
Q、途中からウケたのに気付いてわざとやったでしょ?(笑)
A、笑われてるのは感じたんですけど、
緊張し過ぎて何を笑ってるのかわからなくて(笑)、
その後で選手たちからは結構イジられましたね。
Q、そういう意味では先輩というか
チームメイトといいコミュニケーションが取れているなと
感じていますか?
A、そうですね。山雅のチームの先輩方は凄く優しくて、
溶け込みやすくしてくれたので、
その面では凄く良かったです。
Q、練習を見ていると唯一の高卒選手ではありますが、
自分からも溶け込もうとしているのかなと感じますが。
A、やっぱりチームに溶け込んでいかなければ
選手同士でも信頼感が生まれないと思いますし、
それが生まれないと試合にも絡んでいけないと思うので、
早く溶け込んで試合に絡めるようにしたいですね。
やるからには開幕からスタメンを狙っていきたいです。
Q、去年は前をやったり後ろをやったりでしたけど、
登録を見たら今年はFWということで
前をやっていく感じですか?
A、監督の求めるプレーをしなくてはいけないですし、
やっぱりもう高校とプロの世界ではレベルも格段に違ったので、
まだディフェンスではやったことがないですが、
フォワードでやった感じでは通用するかなと少しずつ思い始めています。
ゴールに向かう姿勢だったり、ハードワークであったり、
シュートの意識をより多く持てればいけると思います。
Q、去年は結構ヘディングでゴールを挙げていましたが、
高さはプロでも通用していますか?
A、高校ではそんな負けるイメージはなかったんですけど、
こっちで練習参加や試合に呼んでもらえた時は、
そんなに勝てていなかったので、そこは早く慣れて、
タイミングであったり高さであったりに
慣れていければ勝てるようになっていくかなと思います。
Q、ここまでは練習でも手応えがありますか?
A、そうですね。やるからには結果にこだわらなくてはいけないですし、
高卒であっても選手は選手ですし、
グラウンドに入ったら関係ないと思っているので、
開幕からメンバー入りを狙っていきたいです。
Q、そういう強気な所が本田(圭佑)君に
似ているんじゃないかと言う声もありますが。
A、いやいや、全然全然(笑)
そんなそんな。
似ているというよりは自分を出していきたいですね。
意識的には高く持っていないと試合にも絡んでいけないですし、
早くあの大勢のサポーターの前で活躍したいですね。
Q、昨年はなかなか高卒の選手が試合に絡めなかった中で、
今年こそは高卒の選手にブレイクして欲しいという
クラブの期待は感じますか?
A、そうですね。今年は高卒が自分1人だけなので、
やっぱり緊張感を持っていかないといけないですし、
1日1日を大事にしていかないといけないと思っています。
Q、実際に10日間くらいトレーニングをやってみて
プロはここが凄いなと感じた部分はありますか?
A、スピード感もそうですけど、やっぱりミスが少ないですね。
高校だったらミスして当たり前という所も
絶対ミスしてはいけないですし、
そのへんは凄いなと思いますね。
最初はプレッシャーも感じましたけど、
何日か練習していく内に慣れていくことかなと思いました。
色々な先輩方からも「慣れはあるよ」と言われていたので、
今はちょっとのケガでも練習を休みたくないですね。
"慣れ"の部分をなくしたくないですから。
Q、ライバルとなるFW陣を今はどのように見ていますか。
A、塩沢さんは凄い街からも愛されていますし、
点も取っていて献身的ですし、
泥臭い面も凄いものがあるので、
それに負けじと練習試合や練習で得点を重ねて結果を出していかないと
試合にも絡めないと思いますし、
練習での結果が試合に繋がると思うので、早く試合に出たいです。
塩沢さんとはプレー的に似ていると言われることがありますが、
負けている部分はたくさんありますけど、
勝っている部分もどこかにあるかなと思いながらやっていきたいです。
フォーワードは点を取ればヒーローですけど、
点を取るのと取らないのでは天と地ほどの差があるので、
点を取り続ければ自ずと良い道が見えてくると思います。
Q、しきりに"泥臭く"という言葉が出てきますが、
そこは自分のテーマとしてやっている部分ですか?
A、そうですね。やっぱり僕は綺麗なプレースタイルではないですし、
そこを土台としてやってきているので、
そこは貫き通したいですね。
変えてはいけない所だと思います。
Q、高校出身者ということで、Jクラブの出身者と
違いを出したいという気持ちはありますか?
A、自分は中学の時は浦和レッズにいたので
両方の良い面と悪い面が少しはわかっていると思います。
ユースの良い所もあれば、高校サッカーの良い所もありますし、
自分は今考えるとユースには上がれなかったですけど、
高校に行って良かった面もたくさんあったので、
良かったかなと思います。
Q、今年の帝京からプロに行く選手は1人ですけど、
"みんなの代表"という気持ちも強いですか?
A、こっちに出てくる前にみんなに色々なことをしてもらって、
その期待というか、その責任を良いプレッシャーに変えて
やっていきたいと思います。
田中選手はおそらく、というか間違いなく
松本に色々な面で大きな影響を与えていくでしょう。
昇格を争う直接のライバルクラブから
不退転の覚悟で松本の地へやってきた岩間選手も
おそらくはチームの屋台骨として
アルウィンのピッチで黙々と自分の仕事に邁進していくはずです。
そして、今はまだサポーターの方々も
どんなプレーヤーかということはほとんど知らないであろう柳下選手も
「開幕スタメンを狙う!」という力強い言葉が
決してハッタリではなかったということを
これからの1シーズンをかけて証明していってくれると思います。
噂には聞いていた松本山雅FCの新体制発表会。
前編でもちょっとだけ触れましたが、
私は選手が呼び込まれて入場する時にサポーターの方々が
1人1人に大声援を送っている姿を見て、コールを聞いて、
正直泣きそうになりました(笑)
アレはきっとその場にいた人にしかわからない感覚なんじゃないかなあと。
あのサポーターは本当にクラブにとって何よりの財産だと思います。
今シーズンもアルウィンに取材で伺う日が
今から待ち遠しいですね!
土屋
J SPORTS フットボール公式Twitterをフォローしてフットボールの最新情報をチェック!