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このブログについて

J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

クラブ取材レポート 2014年01月25日

2014松本山雅FC 新体制発表会レポート・前編

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新体制発表会シリーズもいよいよ今日がラスト。
各クラブのサポーターの中でも
そのクオリティが常に評判となっている
この新体制発表会に潜入してきました!
matsumoto geijyutsukan.jpg


会場はまつもと市民芸術館。
駅からは一本道で10分間と好アクセス。
天ぷらそばを食し、松本城にも足を運び、
街中を散策しながら会場へと向かったのですが、
まだ開場まで1時間以上はあるにもかかわらず、
そこにもここにも緑のユニフォームを着たサポーターの姿が。
比較的寒くはない日だったということを差し引いても、
その熱気は既に松本市内を覆っていたと言っても過言ではないでしょう(笑)
matsumotojyo.jpg


本会場となったホールの扉をひとたび潜ると、そこはまさに別世界。
客席最上階の4階までびっしり掲出された横断幕。
その数なんと42枚!
サポーターは13時の開場とほぼ同時に
客席を埋め尽くす勢いで入場していきます。
いや~、やはりハンパない熱量です!


しかし、そんな熱量はあくまでもほんの序章中の序章に過ぎませんでした。
開始時刻の14時半を迎え、司会の方が開会を宣言すると、
その宣言に対してサポーターから盛大な拍手と指笛が。
新体制発表会で指笛って初めて聞きましたよ(笑)
そして、大月弘士社長が先日の高校選手権で優勝した富山第一を引き合いに出し、
「最後まであきらめない姿」を強調した後、
ガンズくんが運んできた新スローガンの発表が。
"~走力、創力、総力~"とサブタイトルこそ変わったものの、
メインタイトルはやはり今年も"One Soul"。
すると、サポータが一斉に叫んだ大音量のおなじみ「One Soul!」。
これはマジで凄かったです。正直言って想像以上でした。
近くで聞くとこんなに迫力があるんですね。
スタジアムではこの数倍のサポーターが声を出している訳で、
その音量たるやどれだけ凄まじいのでしょうか。


ただ、ここですらまだ序章です。
片山真人ホームタウン担当が"いい声"で
選手を背番号順に呼び込んだんですけど、
山雅の新体制発表会は新加入選手だけではなく、
登録選手とコーチングスタッフ全員がステージに登場するんですね。
31人の選手と5人のコーチングスタッフを片山氏が1人ずつ呼び込むと、
その度に沸き上がる大歓声と選手のコール。
中でも新加入選手には大きな声援が飛んでいましたが、
とりわけ故郷凱旋となる田中隼磨選手には悲鳴にも似た歓声が。
あとは鐡戸裕史選手と塩沢勝吾選手も人気を伺わせる音量でしたね。


そして、全選手とコーチングスタッフがステージ上に揃うと
サポーターがマフラーをその頭上に掲げ、
全員で歌い出したのは"勝利の街"。
「松本 俺の誇り 勝利の道ゆく街 
さあ行こうぜ緑の友よ 遥かなる頂へと」
ヤバイでしょ。あんなの見たら絶対に選手は頑張ろうって思いますよ。
関係ない私だって「もっと仕事頑張らなきゃ」って思いましたから(笑)
山雅の新体制発表会、やっぱりハンパないです。


反町康治監督の丁寧な挨拶を経て、
なぜか次に指名されたのは喜山康平選手。
大歓声に混じってややハテナマークが浮かぶ中、
本人の「今年選手会長に就任しました」で一同納得。
改めて大きな拍手が巻き起こります。
そんな新選手会長が立派な挨拶を終えた後に披露したのは
「これで終わりたい所なんですが、せっかくなので...」
というモノマネ3連発。
気になる題目は
①背番号21に対するエルシオさん
②背番号6に対するエルシオさん
③背番号19に対するエルシオさん


クオリティ高かったです。
エルシオさんも苦笑してましたし、
サポーターの方々からも大喝采を浴びていました。
司会の方も「喜山選手、素晴らしいモノマネをありがとうございました」と一言。
結局そっちがメインになっちゃった!
でも、確かに素晴らしいモノマネでした(笑)


続いては既に挨拶済みの監督、喜山康平選手会長を除いた
選手、コーチングスタッフ全員が自己紹介。
これも他のクラブではなかなか見られないイベントですね。
まあ1人1人に言及していると結構な分量になってしまうので、
ポイントを絞ってご紹介したいと思います。


①GK野澤洋輔
「今年も"もみあげて"いきましょう!」でスベる、というか気付いてもらえなかった(笑)
②MF小松憲太
入場の際に遅れて登場したのは3番と4番の陰謀説だと暴露
③MF岩上祐三
チームメイトに促されエアロングスローを披露
④FW船山貴之
「人数もいっぱいいるので短めに」と話すと「そんなうまく喋れねーじゃん」と客席から言われてた(笑)
⑤DF玉林睦実
ほとんど何も話していないのに1人で2分以上使って大爆笑をさらう
⑥FW棗佑喜
マイクに頭をぶつける超ベーシックなボケが大ウケ
⑦GK永井堅梧
度胸満点のスベリ芸を披露(詳細は本人の名誉のために伏せておきます(笑))
⑧FW柳下大樹
無意識のおかしな立ち方だけで選手たちからも爆笑をゲット
⑨FWサビア
すべて日本語で挨拶を行ってわざわざ呼び寄せた西村通訳を無力化


これは選手の地力が問われますねえ。
実際に一番時間も取って一番笑いも取っていた
玉林選手は特に何もしてないんですよ。
言いたかったこともちゃんと言えなかったし(笑)
短い時間の挨拶でも選手のキャラクターがハッキリわかって
非常に面白い自己紹介でした。
チームの雰囲気の良さもかなり伝わってきましたよ!


メディアからの質疑応答は全部で8問。
これはおそらく他の媒体で全文が掲載されるはずですので
詳細は割愛させていただきます。
印象的だったのは田中隼磨選手が
"天丼"と"かぶせ芸"で貪欲に笑いを取りに行きつつ、
背番号3を付けることに関しては、
「賛否両論ありますけど、自分自身は色々な人の想いだったり
覚悟を持って背負っていくと決めたので、
本当に覚悟を持って背番号3と共に戦いたいと思います」と言い切ったこと。
彼の並々ならぬ決意と覚悟が垣間見えた瞬間でした。


あとは、みんな結構切れ味良く答えていくんですよね。
喜山選手が「選手会長に選ばれた理由を教えて下さい」との質問に
「本当はシオくんだったんですけど、
東京都知事選に立候補するということで僕になりました」と答えたり、
反町監督が「個性派揃いの31人を一言で表現するとどんなチームでしょうか?」との質問に
「一言で表現できないチームだと思います」と答えたり、
船山選手が「金髪をやめてしまった具体的な理由を教えて下さい」との質問に
「チームに2人は金髪いらないなと思って」と答えたり、
スパスパ回答が出てくるんです。
当然各選手のトーク力もあると思うんですけど、
「何を言ってもある程度は大丈夫」というサポーターとの信頼関係も
そこには影響しているんじゃないかなあと。
客席から本当に楽しそうにステージを見つめている方々を
拝見していた私はそう強く感じました。
とにかく色々なことが新鮮で、取材者という立場を忘れてしまうような
非常に楽しい発表会でした。
いや~、しかし改めてあのサポーターの声量は本当に凄かったなあ。
matsumoto kyakuseki.jpg


ということで、松本山雅FCの新体制発表会レポート前編はここまで。
次回は後編と題しまして、
松本に帰ってきた地元出身のサイドアタッカー、
昇格争いのライバルクラブから加入したハードワーカー、
唯一の高卒ルーキーながら既に高評価を得ているというストライカー、
以上3人に囲み取材で聞いたお話をご紹介しますので、
そちらも是非ご覧下さい!


土屋

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