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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

クラブ取材レポート 2014年01月15日

2014年横浜FC 新体制発表記者会見レポート・後編

mas o menos
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ということで、ちょっと日は空いてしまいましたが、
2014年横浜FC 新体制発表記者会見レポートの後編をお届けします。
とはいえ、記者会見自体のレポートは前編で終了。
今回はその後のサポーターとの触れ合いに関して
かなり面白い取り組みだなあと思ったので
そちらを取り上げさせていただきます。


その前に、今シーズンから横浜FCへと加入することになった
南雄太選手と安英学選手にお話を聞くことができましたので
そちらからどうぞ!


【18 GK 南雄太選手】
Q、新体制発表会でいよいよ横浜FCの選手として
第一歩を踏み出しましたが、今の感想はいかがですか?


A、やっぱり移籍というのは違った雰囲気があって、
身が引き締まる想いですね。
こんなにサポーターの人が来るというのも知らなかったし、
入団発表もいいものだなと思いました(笑)


Q、久々の移籍で懸けるものの大きいと思いますが、
実際そのあたりはいかがですか?


A、先のこととか色々考えたら
熊本に残るという選択も悪くなかったと思いますけど、
もう35歳になるので、
自分のキャリアの中であとどのくらいできるかというのはわからないし、
その中で1年1年が勝負なので、よりレベルが高く、
J1を狙えるだけのポテンシャルがあるクラブということで移籍してきたので、
今年に懸ける想いも強いですね。


Q、髪型もかなり気合入れてるでしょ?


A、そうですね、まずは髪型かなと思って(笑)
熊本でお世話になっていた美容院で。
横浜へ行くし、心機一転ということで、
「髪短くしようと思ってるんですけど」って
お願いして変えました(笑)
短くてラクでいいです(笑)


Q、4年間という時間を熊本で過ごした訳ですが、
こちらに来るにあたってどういう声を掛けられることが多かったですか?


A、やっぱり移籍というのはサポーターからしたら
あまり印象は良くないだろうし、
契約満了になって出て行くのとも違いますしね。
でも、もっと色々なことを言われるのかなとも思ったんですけど、
熊本のサポーターは凄く暖かく送り出してくれたんです。
ブログとかツイッターのコメントを見ても、
批判的な意見は凄く少なかったですし。
だからありがたいし、「移籍して良かったね」と思ってもらうためには、
ここで個人としてもチームとしても結果を出すしかないので。
それがそういう人たちに対する恩返しだと思って、
今年1年は全力で頑張って、結果にこだわってやりたいなと思っています。


Q、記者会見でも話していましたが、
元々横浜FCに抱いていた印象を改めてお願いします。


A、J2の中では間違いなく選手のポテンシャルは高くて、
まだ一緒に練習していないのでわからないですけど、
印象としては素晴らしい監督がいて、いい戦術があって、
逆に何で勝てないんだろうというのも疑問として持っていたし、
それは中に入って色々感じる部分があると思います。
俺1人で何かが変わるわけではないですけど、
そういう所に働きかけて、勝者のメンタリティみたいなものを
植え付けていければ、凄いチームになるのかなと。
もちろん内容も大事なんですけど、
やっぱり勝たないといけないチームだと思うし、
勝つということに練習の中からこだわって、
そういう姿勢でやっていけたらなと思っています。


【17 MF 安英学選手】
Q、実際に新体制発表会を経験すると
改めてクラブの一員になった感じがありますか?


A、そうですね、身が引き締まるというか、
喜びとこれからしっかりやらなきゃいけないという
責任感を感じますね。


Q、記者会見でもおっしゃっていましたが、
Jリーグに戻ってきたという意識は強いですか?


A、Jリーグに戻ってきたという意識もありますし、
何よりプロのサッカー選手として
またサッカーが高いレベルでできるという想いは強いです。


Q、やっぱり"プロ"というものに対する
こだわりは強かったでしょうか?


A、ただ単にサッカーが好きなので
またプロの世界でできるというのが単純に嬉しいです。


Q、サポーターの方との触れ合いを見ていても
一瞬で心を掴んでしまうようなコミュニケーションが印象的でした。


A、そんな"陽キャラ"ではないんですけど(笑)、
皆さんに慕っていただいてありがたいですね。


Q、子供がこれだけ集まる新体制発表会も珍しいですよね。


A、確かに子供がいっぱいいましたね。
神奈川県にはJのクラブも多い中で
こうやって横浜FCを選んで
応援してくれるというのは嬉しいですよね。


Q、ああいうサポーターとの触れ合いは好きですか?


A、嫌いじゃないです。特に子供が好きで。
純粋じゃないですか。
僕も含めた大人と違って(笑)
清らかですし、凄く子供と触れ合っていると
僕も心が洗われるというか。
だから子供に対しては大人以上に
しっかり接してあげなきゃいけないなと思います。


Q、そういう子供たちにも見てもらえる環境に
戻ってきたことも嬉しいことですか?


A、やっぱり嬉しいですよね。
「横浜FCの安英学選手だ!」って言われたら
サッカー選手って感じじゃないですか。
去年はどこにも所属していなかったので、
それでもサッカーが好きな子は声を掛けてくれたりしたんですけど、
「今どこでやってるんだっけ?」とかいう話が出た時に、
「フリーのサッカー選手だよ」とか言ってはいましたけど、
なかなか返答に困るというか。
だから、こうやって堂々とプロのサッカー選手と言えるのは嬉しいし、
子供たちもプロのサッカー選手と接することで頑張れると思うので、
そういう意味でも嬉しいですね。


Q、山口監督とは新潟時代に一緒にプレーをしていたと思いますが、
またこうやって一緒に仕事をすることに関しての感慨深さはありますか?


A、いや~、感慨深いですね。
また色々な縁があるんだなと感じます。
僕は山口素弘"選手"の時から尊敬していましたし、
プレーを間近で見て「凄いな」と思っていて、
チームメイトの時もいつも「何かを盗もう」と思っていたのに
なかなか盗めなかったんですけど(笑)、
僕とは違うタイプの選手で凄く頭が良くて、
プレーひとつひとつに無駄がなくて、
周りの状況も見えるし、流れも読める選手でした。
そういう選手だった人が僕を評価してくれて、
呼んでくれたということは何より嬉しいです。


Q、実際に監督としてお会いして、選手時代と変わっていた所はありましたか?


A、変わらないですね。
外見もなんかまだ若いですしシュッとしていて。
監督になると太っちゃう人が多いんですけどね(笑)
スーツは似合うし、相変わらずピシッとしていて。
解説とかもしていてテレビにも出ていましたし、
喋りがちょっとうまくなっていましたしね(笑)
選手だったころはちょっと接し難いイメージもあったんですけど、
実際話したらそんなこともなくて。
アルビレックス新潟の時も静岡のキャンプは同部屋で、
本当に緊張しながら過ごしたのを覚えているんですけど、
98年ワールドカップのモトさんのプレーも見ていましたし、
「アルゼンチン戦どうでしたか」とか聞いたりして、
その時の会話も克明に覚えていますし、
改めて学ぶことも本当に多いと思うので、
本当にそういう方とまた一緒にできるのは楽しみです。
僕もまだまだうまくなりたいですからね。


Q、まずはこの1年間ということで考えると
どういう部分をチームに還元していきたいですか?


A、「やればできる」というのを伝えたいなと思っています。
まず僕自身がプレーヤーとして、色々な競争に勝たなければいけないですし、
プレーで認められなくてはいけないという部分が一番ですけど、
それ以外の役割も求められていると思いますし、
そういう部分でも若い選手には「しっかりやればできる」ということを
伝えたいなと思っています。
しっかりと最後の一歩まで頑張るとか、
最後の一秒まであきらめないとか、
その時は負けても最後までやればまた次に繋がるんだぞとか、
そういうことを伝えられればなと思っています。
個人的には試合に出て、
チームの勝利にグラウンドの上で貢献したいなと思っています。


いかがだったでしょうか。
J1でのプレー経験も豊富なこの2人のベテランは
間違いなくチームに色々なものをもたらしてくれるはずです。
南選手と安選手の活躍に期待しましょう!


さて、記者会見が終わって体育館の外に出ると、
何やら"祭り"的な雰囲気が。
これは何事かと思って辺りを見渡すと、
野菜の直売やら、美味しそうな焼き鳥やら、
いわゆる露店が所狭しと軒を連ねています。
yokohama0112②.jpg


聞けばこの催しは「新春もちつき大会」とのこと。
タイトルの通り、新加入選手のもちつきがメインイベントなんですが、
戸塚東口商店会をはじめとしたみなさんのご協力で
いつもの練習場にちょっとしたフードコートが出現。
ここから参加したサポーターの方も結構いたということで、
子供の姿が非常に多かったのが印象的でした。


新加入選手たちは、
小池、安、南、石井、永田チームと
野村、飯尾、松下、高丘、そして山口監督チームに分かれ、
それぞれサイン会、もちつき大会、書き初めのセクションを
順番に回っていく流れ。
その合間合間にサポーターの皆さんと
ガンガン触れ合っていくという、なかなか画期的なイベントでした。


こういう時に結構選手の人柄って出ますよね。
特にサポーターと積極的に交流していたのは
今回の加入選手の中では最年長の安選手。
もちつき大会のセクションではサポーターと触れ合い過ぎて、
スタッフから次のセクションへの移動をやんわり促されていました(笑)
yokohama0112③.jpg


選手プラス山口監督は書き初めにも挑戦。
それぞれの選手がしたためた文字は、


「昇格」...エーコ 「夢」...安英学
「勝」...南 「J1」...石井圭太
「ブレない。」...永田拓也 「全力」...ちび
「喜」...わんちゃん 「追求」...高丘


そんな中、1人だけ長めの半紙を渡されたのは野村選手。
熟考の末、「字キレイ!」という女性の声も飛ぶ中で
披露した文字は「夢は逃げない」
その文字に籠めた意味も堂々とスピーチするなど、
この男からはやってくれそうな雰囲気が漂ってますね。


ちなみに、満を持して最後に書き上げた
大トリ・山口監督の文字は「勝」。南選手とカブっちゃってるし(笑)
書き上げた半紙を掲げての写真撮影タイムも
勝手に「5,4,3,2,1、終了」と切り上げちゃうし、
相変わらず"らしい"なあって感じでしたよ(笑)
yokohama0112⑤.jpg


個人的に一番いいなあと思ったのは
サイン会の会場となった人工芝の練習場。
選手たちにサインをもらおうとサポーターの方が並んでいる
すぐ横で子供たちが熱中していたのはなんと"凧揚げ"。
1回200円で自分で凧を作って、
それをその場で上げられちゃうシステム。
選手がサインを書いているすぐ横で、
子供がキャーキャー言いながら凧を上げるって
どんだけのどかな風景なんですか!(笑)
凧がすぐ足に絡まっちゃう子供とか、
メチャクチャ綺麗に高く上がって感動してる子供とかいたりして、
なんか凄く面白い光景でした。
yokohama0112④.jpg


今回初めて横浜FCの新体制発表記者会見と
その後の"もちつき大会"に立ち会ってみたことで改めて実感したのは、
「このクラブは地域の方に愛されているんだなあ」ということ。
横浜という大都会の中に、いい意味でこういうローカルクラブ的な雰囲気の
横浜FCというクラブが存在している意義を再確認させてもらいました。
今シーズンの彼らには是非注目していきたいと思います。
2回に渡る長文になっちゃってごめんなさい!


土屋

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