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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

その他の試合レポート 2013年12月28日

JPFAチャリティーサッカー2013 試合後の選手コメント(小塚和季、柴村直弥、本間幸司、工藤壮人、北嶋秀朗)

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今日は杜の都に聳え立つユアテックスタジアム仙台で行われた
JPFAチャリティーサッカー2013に行ってきました。
最初はいつもみたいなレポートをガッツリ書こうかと思っていたんですけど、
試合を見ている内にそういう試合じゃないなと(笑)


ということで、今回は参加選手の中から
個人的に"刺さった"選手の試合後コメントを掲載したいと思います。
決して手抜きではありませんよ(笑)
基本的にほぼ独占ですので、
ここだけでしか聞けない5人の選手の声をどうぞ!


【アルビレックス新潟・小塚和季選手】
昨年度の高校選手権を沸かせた小塚選手。
今日は前半途中からの出場でしたが、
豪快なミドルを含む1ゴール1アシスト。
アシスト時にも見られた柿谷選手とのホットラインが印象的でした。


Q、凄いシュートを決めちゃいましたね。


A、狙ってましたけど、あんな凄いシュートが行くとは思っていなかったですね。
結構ブレていたので、まさか入るとは思わなかったです。
最初はたぶんゴールから外れていたのに、
落ちて入った感じだったのでビックリしました(笑)


Q、アシストも含めて柿谷選手とのラインが印象的でした。


A、そうですね。
パスを出そうという意識はしていました。
アシストできて良かったですね。
やっていて凄く楽しかったですし、
自分もああいう所でプレーできたらなというのは
改めて強く思いました。


Q、改めてこの2日間を終えてみての感想はどうですか?


A、実際に被災地に行くことができて、
まだまだ被災地は復興できていないというのを
肌で感じられたことは凄くいい経験になりましたし、
今日は色々なチームの方と一緒にプレーできて
自分のプレーの幅も広がったと思いますし、
こういうチャリティーマッチに参加できて本当に良かったです。


この試合も公式戦ですよね?(笑)
公式戦は高校選手権以来だったので、
とにかくやってやろうという気持ちで試合に出て、
20分くらいでしたけど遠慮せずにやろうと自分の中では思っていたので、
そこで1ゴール1アシストができたことも良かったです。


Q、プロになったこの1年間で成長できたなという手応えはありますか?


A、やっぱり周りの動きを見て
プレーできるようになったかなというのは思いますね。
個人だけじゃなくて、周りと合わせてプレーできるようになったのは
今年1年の成長だと思います。
来年はもっと頑張ります。


Q、2年目に懸ける想いはいかがですか?


A、1年目は試合に出られなかったというのを糧に、
2年目はもっと頑張らなきゃいけないという想いを
練習中からどんどん出して、もっと監督にアピールして、
ナビスコでも何でもまずはベンチ入りできるように頑張りたいです。


Q、母校の帝京長岡高校は今年も選手権に出てきますが、
後輩たちにエールはありますか?


A、去年と同じサッカーができるかと言ったら、
それぞれの代によって色があるので、
近いサッカーはできても同じことはできないと思います。
だから、自分たちの色をしっかり出して、
また去年とは違ったサッカーを全国で見せてくれたらと思っています。


Q、自分たちを上回って欲しいなという気持ちはありますか?


A、どっちもどっちですね(笑)
ベスト8以上まで来て欲しいですけど、
それ以上は超えて欲しくないみたいな。
ベスト8が一番いいですね(笑)


【FKブハラ(ウズベキスタン)・柴村直弥選手】
今回の参加選手の中では数少ない海外組の柴村選手。
ウズベキスタンのクラブからオファーを受けて移籍しただけあって、
最終ラインでさすがの存在感を発揮。
J SPORTS的には先日、ロシアリーグの解説にもチャレンジしていただきました。


Q、この2日間を振り返っての感想をお願いします。


A、僕は去年も参加したんですけど、
被災地訪問で福島のいわき市に行ったんです。
それで今年は去年と違う所を見たいなと思って
そういう要望を出して大船渡市に行かせてもらったんですけど、
陸前高田や大船渡に行って、初めてああいう光景を間近で見て、
今まで口では「復興には時間と人とパワーがいる」と言っていたんですけど、
それを実際見てみたことで改めて強く感じて、
クレーンで作業している所を見ても、本当に果てしない作業で、
まだまだ何年も掛かるんだろうなと感じました。
その中で自分たちにできることをやっていきたいなと思って、
ちょっとでもみなさんが盛り上がってくれればという、
そういう気持ちを持って今日の試合も臨めました。


Q、ゲーム自体は攻められる時間が長かったですね(笑)


A、そうですね(笑)
前半で3-1になったので、これ以上失点しちゃいけないと。
途中からラインも高くしていいよという話だったので、
岩政さんと2人で高いラインを取ってという感じでやっていました。
終わった後に2人で話していたんですけど、
アレはアレで面白かったねと。
そういうのもあって自分たちも楽しかったですし、
そういう所も見所として見てもらえた人がいたなら、
良かったなと思っています。


Q、実際日本語が通じるピッチでプレーするのは
1年で数回しかないと思うんですけど、
「ああ、日本語通じる!」とかって思ったりしますか?


A、確かに通じますよね(笑)
あと、日本人同士だからこそ言わなくても通じる所もあったりして、
1から10まで言わなくてもわかってくれる所はありますよね。
たとえば後半一緒にやったハットさん(服部年宏)なんかも、
鳥取でも一緒にやっていましたけど、もう大体わかってくれるし、
「右!」「左!」とかの一言で全部察してくれるんです。
そういうのは本当にやりやすいなと。
もちろん彼らは日本の中でもそういう部分に長けている選手ですから、
凄くやりやすいなと思いましたね。
やっぱり日本語っていいモノでした(笑)


Q、今回はどちらかというと年長者チームでしたが、
ロッカーの雰囲気はいかがでしたか?


A、盛り上がっていたと思いますよ。
今回のチームの中では僕も真ん中くらいでしたけど、
年長者の人とかが率先してコミュニケーションを取ってくれたり、
盛り上げてくれたりしてくれたので、
みんなが色々な人と話していて、いい雰囲気だったと思いますね。


Q、現役を続けている間はこういうイベントに参加していきたいと思いますか?


A、海外でプレーをしている分、日本に帰ってきている時間は限られていますし、
海外から何かできることというのもなかなか難しくて、
「向こうでプレーを」と言っても、
なかなか日本の人に見てもらう機会もないと思うので、
帰ってきたらなるべくこういうイベントに参加していきたいなと思っています。
現役選手だからこそできることもあると思いますし、
さっきも小笠原さんと話していて、
そういう東北人魂の活動の話とかも聞いて、
「また何かあったらいつでも声を掛けて下さい。
できるだけやろうと思っているので」というのは伝えました。


Q、先日は解説デビューも果たした柴村選手から
最後にJ SPORTSの視聴者へメッセージをもらえますか?


A、この間は初めての解説ということで
もしかしたら色々お聞き苦しい所もあったかもしれないですし、
ちょっと噛んでしまったりとか(笑)、
そういう所も含めて至らない所は多々ありましたが(笑)、
また次回やらせてもらう機会があったら、
もっといい解説を届けられたらいいなと思っているので、
また聞いていただけると嬉しいです。


【水戸ホーリーホック・本間幸司選手】
水戸ホーリーホックからは唯一の参戦となった本間選手。
柿谷選手を華麗なフェイントでかわすなど、
さすがのエンターテイナーぶりを発揮していました。
ただ、本人は3失点が納得いかなかったようで...


Q、改めてこの2日間の感想をお願いします。


A、本当に素晴らしいことだと思いますし、
これからも続けていかなくてはいけないことだと思います。
僕たち自身も普段チームの違う選手と
一緒にプレーするというのはなかなか少ないことなので、
凄く楽しみにしてきました。
今回は若手対ベテランみたいな感じになりましたけど、
それもまた面白かったですし、
まだまだ苦しんでいる人がたくさんいる中で、
復興に向けてやらなくてはいけないことがたくさんあるので、
これを継続して続けていければと思います。
僕たちにできることは本当に限られますが、
少しでも力になれればなと思ってやっていました。


Q、限られた時間の中でさすがのエンターテイナーぶりを
発揮されていたと思いますが(笑)


A、20分で3点取られたので地獄でしたけど(笑)
ちょっとボールを持ったら何かやってやろうと思っていたので、
まあ少しはお客さんを楽しませようと思ってやっていました。


Q、柿谷選手をかわしたシーンはかなりスタンドも沸いていました。


A、そうですね(笑)
なかなか本番のゲームでああいうことをしたらキレられるんで(笑)
まあ、こういう時はキーパーもそういうことをやるよというのが見せられて、
少しでも沸いてくれればと思ったので良かったです。


Q、今回は東北でのゲームでしたが、茨城も被災地だと思います。
県外の人にとってはその認識がやや薄い気もしますが、
もどかしい気持ちもありますか?


A、そうなんですよね。少しそのことを忘れられている所もありますし、
茨城でもまだまだ復興していない所もあります。
現に市役所とかも復旧していないですし、
まだまだ時間が掛かると思うので、
そういう意味で被災地を代表してという想いもありました。


Q、こういうイベントには現役を続けていく限りは
参加したいなと思われますか?


A、今回で僕は3回目の参加なので、
本当は若い選手もこういう経験をした方がいいなと思いますけど、
そういうオファーがあれば力になりますし、
サッカー以外にも色々やりたい想いもあるのですが、
なかなか発想が生まれてこない現状もあるので、
サッカーで力になりたいという想いは強いです。


【柏レイソル・工藤壮人選手】
東北ドリームスの9番を背負って1ゴールを挙げた工藤選手。
試合後には引退する北嶋選手へ花束を贈呈するシーンもあり、
ミックスゾーンでも多くの記者に囲まれていましたが、
私が個人的に聞きたかったことは、昇格を決めた"古巣"のことでした。


Q、今日の感想をお願いします。


A、サッカーで色々な人に元気だったり夢だったりというのを与えられるように、
それは本当にサッカー選手ができることだと思っているので、
その中で精一杯のプレーを見せられたと思っていますし、
こういう活動というのは来年以降も機会があれば
参加させてもらいたいなと思いますね。


Q、北嶋選手とも一緒にプレーできましたね。


A、できればチャリティーマッチじゃなくて、
もっともっと現役を長く続けてもらって、
Jリーグのピッチで戦いたかったですけど、
最後にこういう素晴らしいチャリティーマッチで
また同じピッチで戦えたというのは
個人的にも来年以降も気持ちを入れて
頑張らなくてはいけないなと思いましたね。


Q、北嶋選手へ花束を渡した時には何か言葉を交わしましたか?


A、「これからも頑張れよ」ということを言っていただきましたけど、
昨日もメシ食いましたし、今日も一緒に帰るので(笑)
色々な話をしているので、特にこれっていうのはなかったですけど、
改めて形として花束を渡せたということは
個人的にも改めて彼の偉大さというのを感じますし、
良かったかなと思います。


Q、2人とも9番を付けてピッチに立ちましたね。


A、発表された時からやっぱり嬉しい部分はありましたし、
お互いそれぞれ違うチームで
同じ背番号で戦えるということもないと思うので、
そういう機会を大事にしたかったですし、
まずはキタジさんの前でゴールを決められたということが
良かったと思います。


Q、先日レイソルU-18がプレミアリーグに昇格しましたが、
ようやくそこに辿り着けたことというのは
先輩から見ていかがでしょうか?


A、僕たちもなかなかカテゴリーを押し上げられなかったということで
責任を感じていましたし、早くその舞台を僕たちが創っていれば
またレイソルのアカデミーの歴史も変わったと思っていました。
トップチームの選手になってからも
アカデミーのことは凄く気にしているので、
それをしっかりと今の選手たちがやってくれたというのは
本当に誇りに思いますし、
僕たちだけじゃなくて皆さんからももっと称えてもらって、
そこで今度はレイソルのアカデミーに何ができるかというのが
大事になってくるので、引き続き応援していきたいと思いますね。


Q、キャプテンの中谷君が
「工藤君たちの代のおかげでアカデミーがこういうサッカーになれたし、
それを見て俺らも成長できた」と話していました。


A、そうやっていい影響を与えられたというのは
やってきて良かったと思いますし、
その時は色々な批判も含めた声の中でやってきたことが認められて、
今のレイソルのアカデミーのサッカーが確立されていると思うので、
そこはしっかりと継続してやっていってもらいたいと思います。


Q、ちなみに中谷君は工藤選手の代の島川俊郎選手が付けていた
20番を継承したと話していましたが、知ってました?


A、知ってました。
プレースタイルとかも走り方とかも全部一緒なので、
よく「一緒だ」って言ってイジッてますから(笑)


【ロアッソ熊本・北嶋秀朗選手】
これが正真正銘の引退試合となった北嶋選手。
膝の状態は最悪でしたが、30分間ピッチを走り抜きました。
元レイソルの選手も多く、同窓会的な雰囲気もあった中で、
キタジさんが懐かしさを覚えた選手とは...


Q、結構ゴールのチャンスもありましたね。


A、決めれなかったからね~


Q、元レイソルの選手が多かったですけど、
ちょっと同窓会的な雰囲気もありましたか?


A、ありましたよ。
ミノル(菅沼実)がいて、イシ(石川直樹)がいて、
ちょっとユキちゃん(佐藤由紀彦)とタニ(大谷秀和)は別の時間帯だったけど、
ミノルとイシの縦のラインもちょっと懐かしかったし、
ミノルは相変わらずテンポ悪いなって(笑)


Q、かなりクロスを入れようとしてくれてたじゃないですか(笑)


A、そうだね(笑)
アイツが一生懸命やろうとしているのは感じたんです。
でも、そこで「何とかしよう、何とかしよう、何とかしよう」ってやって
できないのがミノルっぽいなって。
そこはいつも通り。よく見た光景で懐かしかった(笑)


Q、最終節の神戸戦から1ヶ月経ちましたが、
今回はどういう気持ちで臨んだ2日間でしたか?


A、しっかり心の準備をしたくて。
ちゃんとしたプレーを見せなくてはいけないというのがあったので、
少しトレーニングは積んだしね。
なぜ心の準備をしなくてはいけないかというと、
このチャリティーマッチの意義を考えた時に、
ちゃんとそれなりのプレーが見せられないと、
「サッカーで日本の力を見せる」という部分に反すると思ったから、
そういう意味では心の準備を整えてきたし、
いいプレーをする準備も意識してきました。


Q、実際ヒザはどうですか?


A、実際は手術しないとダメなんですよ。
医者にはそう言われていて、実際今日も痛いし。
でもプレーはもう止めるから、我慢しながらやっていこうかと。
そういう感じでやっていました。


Q、銀次さんが決めたPK、蹴りたかったんじゃないですか?


A、でも最初からあそこで銀次さんが出てくるのは決まってたから。
もう1回PKがあったら蹴りたかったですね(笑)


Q、2回目は蹴らせてくれる雰囲気もあったでしょ?


A、あったと思います。
点決めたかったですけど、ゴンさんがスーパーゴールを決めたので(笑)


Q、工藤選手と揃って9番を付けてピッチに立つというのも
なかなかないことだと思います。


A、たぶん柏のサポーターからしたら
なかなかないことだったと思うので、
俺も個人的には凄くそこに興味があったし、
一緒にピッチに立てて、アイツがゴールを決めて、
俺は決められなかったと。
そういう部分も含めて、俺はこの時間が本当に凄く楽しくて、
「やっぱりサッカーっていいな」って思いました。


Q、花束をもらう時には何か話しました?


A、「工藤からもらうのはちょっと照れくさいな」って。
「でも頑張ってね」って言いました。


Q、熊本で指導者人生をスタートさせる訳ですが、
それが決まって今はどういう想いでいますか?


A、もう今日のこの試合で本当に一区切りなんですよ。
それくらいここは自分の中で気を張っていた部分もあったから、
これで本当の意味で「さあ、次だ」という感じでいます。
とにかく"指導"というのは今までと
コインの裏表くらい違うと思うので、
ちゃんと言葉選びとか、練習の伝え方とか、
そういうことを色々な人を見て勉強しなきゃいけないなと思いますね。


Q、去年「Foot!」でも取り上げさせていただいた縁もありますし、
最後にJ SPORTSの視聴者へメッセージをいただけますか?


A、J SPORTSの視聴者ももちろんなんですけど、
まず「Foot!」の視聴者の人に言いたいのは、
自分も「Foot!」を愛する者として、
お互い目の肥えたいい視聴者でいられるようにやっていきましょうというのと、
あとはJ SPORTSの放送スタイルというか、
スタンスというのに共感を持っている方はたくさんいると思うんですけど、
僕もその内の1人で、フットボールというものを追求している
そのストイックさを感じながら試合を見ていきたいし、
そこもみんなで一緒に"いい眼"を持った視聴者になれるように
お互いやっていきましょう!


以上です。5人の皆さん、ありがとうございました!


スタッフの方たちの雪かきによって
緑の芝生が綺麗に顔を覗かせていたユアスタには
試合直前まで再び小雪が舞っていました。
それはそれで幻想的な雰囲気だったんですけど、
ちょうど選手がピッチへ登場した前後からその雪も止んで、
青空から陽光が差し込み始めたんですよね。
凄く荘厳な感じがしました。


ホーリーホックとしてももちろんですが、
水戸という被災地を代表してこのゲームに出場していた本間選手は
「僕たちにできることは本当に限られますが、
少しでも力になれればなと思ってやっていました」と話してくれました。


我々は選手のみなさんよりもできることがもっと限られるかもしれませんが、
それでも何かできることはあるはずだと信じて、
明日から、いや、今日からまたサッカーを伝える仕事と
改めて真摯に向き合っていく必要がありますね。
そのことを再認識させてくれた選手たちも含めて、
スタジアムに集まったサッカーファミリーに心から感謝したくなる
非常に意義深い1日でした。
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土屋

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