mas o menos

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

最近のエントリー

カテゴリー

アーカイブ

2013/10

S M T W T F S
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

このブログについて

J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

その他の試合レポート 2013年10月21日

高校選手権東京B準々決勝 都立野津田×駒澤大学高@駒沢第2

mas o menos
  • Line

komazawa1020-3.jpg第3試合には優勝候補が登場。3年前の東京王者でもある駒澤大学高に、地区予選から圧倒的な得点力で勝ち上がってきた都立野津田が挑む試合はもちろん駒沢第2です。
地区予選の3試合で15得点。2回戦の都立調布南戦でも大量7ゴールを奪って快勝を収めるなど、破壊力抜群の攻撃力が数字からでも十分に伺える都立野津田。他の都立勢が軒並み倒れていく中で、「前回の試合を見ていたら、技術もあるし最後まで走れる」と敵将の大野祥司監督も認めた"Nozuta Style"をどこまで貫けるかに注目が集まります。
対するは東京朝鮮との激闘を制し、2年ぶりにベスト8まで進出してきた駒澤大学高。「守備でゼロにこだわりを持って、1週間準備はしてきた」と大野監督が話すように、キャプテンの渡邊愛一郎(3年・インテリオールFC)を中心にした守備の堅さは都内最高峰。このゲームは渡邊とCBを組んでいる紺野容(3年・練馬光が丘第一中)が先週の負傷もあってベンチスタートとなりましたが、守備のオールラウンダー真砂慶太郎(3年・POMBA立川FC)がそのCBに入り、万全の態勢で攻撃自慢の相手を迎え撃ちます。ようやく小降りになってきた天候に観衆も一息吐く中、野津田のキックオフでゲームはスタートしました。
序盤から前への勢いで圧倒した駒澤が、最初に迎えた決定機は8分。赤黒のキング・大川雅史(3年・フッチSC)が右サイドをドリブルで突き進んで中へ。受けた望月幹也(2年・FC.GIUSTI)のシュートはわずかに枠の右へ外れましたが、スタメンに抜擢された2年生がチャンスに絡むと、先制点は意外な形から。
10分、右サイドで奪ったFK。ゴールまで35m近い距離から、左SBの井浦正人(3年・Forza'02)が中に放り込んだFKはグングン伸びて、やや前に出過ぎていたGKの頭上を越えると、そのままゴールの中へ転がり込みます。ラッキーな面はあったにせよ、正真正銘の先制弾。勢いそのままに駒澤がリードを強奪します。
以降も続く駒澤のラッシュ。14分、田邉彬人(3年・川崎フロンターレU-15)の左FKをファーで渡邊が折り返し、大塚寛大(3年・リオFC)が合わせたヘディングは枠の左へ。15分、井浦の右FKに飛び込んだ藤田力也(3年・MKFC)のヘディングは、野津田GK小林崇史(3年・板橋志村第二中)がファインセーブで回避しましたが、2度目の決壊は18分。右から田邉が蹴り込んだCKへ、頭から突っ込んだのは藤田。2度目のトライが射抜いたゴールネット。早くも点差は2点に開きました。
さて、序盤で小さくないビハインドを負った野津田でしたが、2失点目を喫する前後からはやりたい形が徐々に表出。そのスタイルとは"フリーポジション"。一応は4-3-3に近いスタートポジションを取っていたように見えるものの、最終ライン"的"な位置にいるキャプテンの木村一太(3年・町田ゼルビアJY)が中盤まで上がったり、左SB"的"な位置にいる榎本洋昭(3年・稲城第二中)が大きく中へ絞ってくれば、GKの小林も基本はエリア外でボールを呼び込むなど、かなり自由なボール回しを披露。「こっちで狙った通りに取れたというのは前半ほとんどなかった」と大野監督も話したように、いわゆる"ポゼッションスタイル"で、隙間が生まれてくるのを窺います。
ただ、都内屈指の強度を誇る駒澤ディフェンスが易々と隙間を作るはずはなく、ボールを回される中でも「彼はどこをやっても信用できる人物」と指揮官も太鼓判を押す真砂と渡邊、さらに尾門泰(3年・東急レイエス)と藤田で組んだドイスボランチを中心に、水をも漏らさぬ堅守で対抗。29分には高い位置でのボール奪取から、最後は大塚が枠の右へ外れるシュート。32分にも相手のミスから田邉が、39分には大塚のパスから大川が、共にフィニッシュまで持ち込むなど、再びペースを奪還した駒澤が2点のリードをキープしたまま、ハーフタイムへ入りました。
ハーフタイムで動いてきたのは野津田ベンチ。平塚賢也(2年・FC.VIDA)と西村稜稀(3年・南八王子SC)を入れ替え、右サイドの攻撃へ改善を加えるも、後半開始から全開で飛び出したのは駒澤。42分に田邉の右CKが野津田ゴール前を脅かすと、44分にも井浦が左サイドから30m級の無回転FKを枠内へ収め、小林にセーブを強いるなど、漂わせる追加点への気配。
すると46分、ここも右から田邉がCKを蹴り入れると、渡邊が頭で枠へ飛ばしたボールはライン上でクリアされたものの、こぼれを拾った大川がエリア内で倒され、駒澤がPKを獲得します。キッカーは大川自ら。左スミを狙った10番のキックはきっちりゴールネットを捕獲。大きな3点目が記録されました。
何とか1点ずつ返していきたい野津田。49分には、切れ味鋭いドリブルがアクセントになっていた栗澤大輝(3年・FC.VIDA)と馬場涼太(3年・プログレッソTFC稲城)が、左サイドでトリック気味にFKを始めるも、その一連を読み切っていた尾門が1人でパーフェクトにスイープ。58分にも小田洋慈(3年・稲城第五中)の突破から奪ったFKを、大石夢稀(3年・FC.VIGORE)が短く出すと、生駒稜(3年・日野七生中)が狙ったミドルも、寄せたDFがきっちりクリア。最前線の林田賢太(3年・調布中)も幅広く動き、中盤の淺沼柊生(3年・小平第四中)も懸命にボールを引き出しますが、ゴールまでシュートを飛ばし切れません。
ここで意地を見せたのは11番のストライカー。61分、最終ラインでのパス交換に対して、一気にプレスを掛けた大塚がGKからボールを奪うと、目の前にあるのは無人のゴールのみ。流し込んだ先にあった駒澤の4点目。大勢は決しました。
67分には「慣らすのもあって」(大野監督)、開始早々の負傷を抱えながら右SBで奮闘した吉村進太郎(3年・FC東京U-15むさし)と紺野をスイッチした駒澤。69分と70分には大川が、直後の70分にも途中出場の佐藤瑛磨(1年・立川第四中)が、次々に惜しいシュートを放つなど、攻撃の手は緩めず。多彩なチャントを駆使した応援団に応えるべく、野津田も最後までファイティングポーズは取り続けましたが、80+2分に榎本、栗澤と繋いで大石が打ったミドルが枠を越えると、鳴り響いたタイムアップのホイッスル。「地区トップリーグではウチが負けていたので、リベンジ的なものもあった」(大野監督)駒澤が安定したゲーム運びで、セミファイナルへの切符を堂々と勝ち取る結果となりました。
率直に言って、"駒澤強し"というゲームだったと思います。「ゼロに抑えたことだけは評価できる」と相変わらず自チームへ厳しい目を向けるのは大野監督ですが、この守備陣を打ち崩すのは容易ではありません。また、223人という驚愕の部員数をバックに繰り広げる応援も圧巻。「一昨日から試験で、明日も中間試験なんですけど、試験中も応援の練習をしてくれていたので、そういうのがメンバーのヤツらにも伝わって、少し今日は頑張っていたのかなというのもある」と大野監督。質と量が伴った一体感を武器に、赤黒が西が丘のピッチとスタンドへ帰ってきます。         土屋

  • Line