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このブログについて

J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

マッチプレビュー 2013年05月30日

キリンチャレンジカップ2013・ブルガリア代表データプレビュー

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今日のキリンチャレンジカップ2013で
日本代表と対戦するブルガリア代表。
今回はマッチプレビュー的な意味もこめて
簡単に対戦相手のことをまとめておこうと思い立ちました。
それではまず基本データから。


【ブルガリア代表】
《基本データ》
★FIFAワールドカップ出場7回
1962年...グループリーグ敗退
1966年...グループリーグ敗退
1970年...グループリーグ敗退
1974年...グループリーグ敗退
1986年...ベスト16
1994年...4位
1998年...グループリーグ敗退
★EURO出場2回
1996年...グループリーグ敗退
2004年...グループリーグ敗退
★オリンピック出場5回
1924年...初戦敗退
1952年...初戦敗退
1956年...銅メダル
1960年...グループリーグ敗退
1968年...銀メダル


ワールドカップにおける最高成績は1994年の4位。
予選ではかの有名な"パリの悲劇"によって
フランスから半ば強奪するような格好で本大会出場権を獲得。
臨んだその本大会では、グループリーグでアルゼンチンを、
さらにベスト8で前回王者のドイツを沈めるなど、
台風の目として大きな存在感を発揮。
準決勝ではロベルト・バッジョの前に屈したものの、
絶対的なエースだったフリスト・ストイチコフが得点王に輝くなど、
同国のサッカー史に燦然と輝く4位という好結果を残しました。


なお、オリンピックでは1968年に銀メダルを獲得していますが、
この時の銅メダルはご存知の通り日本。
ブルガリアは準決勝で日本と逆側の山に入ると、
開催国のメキシコを倒して勝ち上がり、決勝でハンガリーに敗れます。
つまりベスト4に勝ち上がったチームの中で
唯一日本との対戦がなかったのがブルガリア。
これが国際大会で日本とブルガリアが
最も遭遇しかかった機会ということになりそうです。


続いては選手的なデータです。


《出場試合数ランキング》
①スティリアン・ペトロフ...106試合8得点(1998~2012/04EURO)
②ボリスラフ・ミハイロフ...102試合0得点(1983~1998/86WC、94WC、98WC、96EURO)
※ポジションはGK
③フリスト・ボネフ...96試合47得点(1967~1979/70WC、74WC)
④クラシミール・バラコフ...92試合16得点(1988~2003/94WC、98WC、96EURO)
⑤ディミタール・ペネフ...90試合2得点(1965~1974/66WC、70WC、74WC)
⑤マルティン・ペトロフ...90試合19得点(1999~/04EURO)


《得点ランキング》
①ディミタール・ベルバトフ...48得点/77試合(1999~2010/04EURO)
②フリスト・ボネフ...47得点/96試合(1967~1979/70WC、74WC)
③フリスト・ストイチコフ...37得点/83試合(1987~1999/94WC、98WC、96EURO)
④エミール・コスタディノフ...26得点/70試合(1988~1998/94WC、98WC、96EURO)
⑤ペタル・ジェコフ...25得点/44試合(1963~1972/66WC、70WC、68OL)
⑤イヴァン・コレフ...25得点/75試合(1950~1963/52OL、56OL、60OL)


急性骨髄性白血病により今シーズン限りでの
現役引退が発表されたスティリアン・ペトロフが代表最多出場。
また、1994年の躍進を支えた2人、
守護神ミハイロフと中盤のキーマンだったバラコフも
トップ5に名前を連ねています。
そして得点ランキングでは
国民的レジェンドのボネフとストイチコフを抑えて
超絶テクニシャンのベルバトフが1位を奪取。
あとは、比較的50年代から70年代に活躍した選手が
ランクインしていました。


続いては現在の代表についてです。
今回の来日メンバーは国内組が16人に海外組が5人という構成。
これだけ見ると一見セカンドチームという印象を受けるかもしれませんが、
ここ最近の同代表は国内組が中心。
代表常連の海外組で今回来日しないのは、
オランダのトゥヴェンテに所属するGKニコライ・ミハイロフと、
ポーランドのレフ・ポズナンに所属するMFアレクサンダル・トネフぐらい。
最多キャップはヴァレリー・ボジノフの41試合で、
大半が20代前半の選手で占められている若いチームです。


現在進行中のワールドカップ欧州予選では
イタリア、チェコ、デンマークという強豪揃いの
グループに組み込まれたものの、
ここまで2勝4分けで無敗の2位と大健闘。
アウェイでもチェコとデンマークから勝ち点1を持ち帰るなど、
一定以上の好成績を残している最中というのも
特筆すべき事項ですね。


ちなみに直近の"真剣な"ゲームは、
今年の3月に行われたワールドカップ予選のアウェイ・デンマーク戦。
そのゲームに出場していて、今回の来日メンバーに入っているのは
以下の選手です。


《スタメン》
DFベセリン・ミネフ(ポテフ・ブロブディフ)
DFイバン・イバノフ(パルチザン=SER)
DFイリヤ・ミラノフ(リテックス・ロベチ)
DFスタニスラフ・マノレフ(フルアム=ENG)
MFゲオルギ・ミラノフ(リテックス・ロベチ)
MFブラディミル・ガジェフ(レフスキ・ソフィア)
MFスベトスラフ・ディアコフ(ルドゴレツ)
FWイベリン・ポポフ(クバン・クラスノダール=RUS)
《途中出場》
DFラドスラフ・ディミトロフ(スラビア・ソフィア)
MFゲオルギ・イリエフ(FCチェルノ・モレ)


スタメン8人に途中出場2人が来日。
これはほぼベストメンバーという認識で間違いないでしょう。
なお、デンマーク戦に途中出場したディミトロフはスラビア・ソフィアに所属。
スラビア・ソフィアと言えば、Foot!のインタビューに答えてくれた
松井大輔選手と秋吉泰佑選手がプレーしているチームです!
彼にはちょっと注目したくなりますね。


監督は2011年から指揮を執っているリュボスラフ・ペネフ。
代表では62試合に出場して13得点。
1996年のEUROと1998年のフランスワールドカップに出場している
母国でも知名度抜群の指揮官です。
ちなみに現役時代はバレンシアやアトレティコ・マドリー、セルタなど
スペインでのプレー経験も豊富。
特にアトレティコ時代はラドミール・アンティッチ監督の下、
クラブ史上初となるリーグとコパ・デル・レイの2冠達成に主力として貢献しており、
なかなかの栄光に彩られた選手キャリアの持ち主です。


最後は両国の対戦成績。
日本とブルガリアが過去に対戦した4試合はいずれも日本が舞台。
最初の3試合は1976年の1月から2月にかけて8日間で行われた
朝日国際サッカー大会3連戦で、結果は1-3、1-1、0-3。
日本は一度も勝つことができませんでした。
そして現時点における最後の対戦は2006年5月で、
ドイツワールドカップ直前に長居で行われたキリンチャレンジカップ。
結果は1-2で敗れているため、
過去の対戦成績は日本から見て1分け3敗。
比較的相性の悪い相手と言えそうです。


是非流し読みで今日の観戦の参考にしていただければ幸いです。


土屋

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