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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。
J1第4節
清水エスパルス×サンフレッチェ広島@IAIスタジアム日本平
解説:玉乃淳 実況:八塚浩 インタビュアー:桑原学
【サンフレッチェ広島 森保一監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、まずは今日のゲームを振り返って頂けますか?
A、選手が本当にメンタルの部分、まず戦うという所を準備してくれて、
そこで清水の選手を上回る気持ちでグラウンドに立って、
あとはグラウンドの中で本当に走って戦うことや
ハードワークしてくれたということが勝利に繋がったと思っています。
今日は色々な部分で我々にとって難しい試合だったと思うんですけど、
選手がチームとしてやるべきことを試合を通じてやってくれたことで、
この勝利に結び付けられたと思っています。
Q、今日のゲームで広島らしさはどのくらい出せたでしょうか?
A、存分に出せたと思っています。
相手のプレッシャーがある中で、
選手が我々がやろうとするサッカーをやってくれました。
自信を持ってボールを動かして試合も進めて、
そこで得点も奪えましたし、攻撃の形も多く創り出せたというのは、
選手が勇気を持ってやってくれた結果です。
あと、やっぱり走らなくてはそういう形はできないと思うので、
選手はよく走ってくれたと思います。
Q、復帰した高萩選手はいかがでしたか?
A、洋次郎は本当にいいポジションを取ってくれて、
攻撃の起点になってくれたと思っています。
ただし、洋次郎に繋げるまでの所もGKも含めて
ディフェンスラインから非常にボールの動きも良かったですし、
そのボールが動いている時に洋次郎がいいポジションを取ってくれて、
最後の決定的なシーンに結び付けてくれたと。
彼の良さが非常に出ていたと思っています。
Q、清水はバレーへのロングボールやボックスでシンプルに迫力を出そうという
やり方だったと思いますが、そこへの対応はいかがでしたか?
A、清水がバレーを中心にロングボールを入れたり、
あるいはそこを基点に攻撃を仕掛けてくるというのは
ある程度想定していましたので、
そこでまずは彼に出るボールの所をしっかり抑えることが大事だと。
ただし、流れの中では何度もバレーの所へボールが入ると思っていましたので、
そこでしっかりと競る、止めに行くというファーストディフェンダーと
それをカバーするという連動の部分を
しっかりやろうということで準備してきました。
選手はそこをきっちりとやり通してくれました。
Q、次は好調のF・マリノス戦ですが、抱負をお願いします。
A、JリーグではF・マリノスとの戦いが待っていますけど、
その前にACLが入ってくるので
まずは目の前のACLの所でいい準備をして戦っていきます。
あと、ACLもリーグ戦のF・マリノス戦もホームで戦う2試合なので
そのホームでしっかり戦って、サポーターのみなさんに
勝利を届けられるようにやっていきたいと思います。
【清水エスパルス アフシン・ゴトビ監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、まずは今日のゲームを振り返って頂けますか?
A、非常に良いチームとの対戦だったと思います。
我々のやりたいことができている時間帯もありましたが、
我々に対してすべて"波"が来てしまったという感じでした。
そしてレッドカードが出たことによって、
すべてが厳しい状況になってしまったと思います。
Q、前線からのプレスをかいくぐられて
チャンスを創られるシーンが多かったように感じましたが、
どうご覧になっていましたか?
A、前半に関しては、広島に対して我々のやりたいプレーが
自信を持ってできなかったと思います。
そして、レッドカードの所がすべてのターニングポイントでした。
11人対11人で戦えていれば、もしかしたら我々が追い付き、
勝ち点を奪うことができたかもしれません。
Q、前半からファジーなポジションを取る高萩選手が
捕まえづらかったように見えましたが、いかがでしょうか?
A、まず我々の守備の所で試合に出られない選手が出てしまったことで、
選手を替えながら戦っていました。
その中で我々のコミュニケーションや連携といった所が
相手の高い位置を取ってくる選手に対してうまく対応できていなかったと思います。
Q、なかなか流れの中ではチャンスが創れなかったと思いますが、
今日の攻撃の狙いはどんなものがあったのでしょうか?
A、我々のボール回しの所から先手を奪って前に出すということが
今日はできていなかったと思います。
そういう所からラインの間にチャレンジしたボールを入れずに、
もっと後ろに下げてしまうこともあったと思います。
私は選手たちに「パスを前に出そう」ということを言っていましたが、
非常に難しかったと思います。
Q、ここから巻き返すためには何が必要でしょう?
A、この状況は巻き返していけると思っています。
まずそれをしていくためにはハードワークをしていくこと、
そして今のグループのメンバーで我々はしっかりとやれると思っています。
これから我々は自分たちを信じてやっていくのみだと思います。
【玉乃淳氏のレビュー】
(清水)
清水は選手個々が残念ながら見劣りしたというか、
可能性のある選手はたくさんいるんですけど、まだ完成されていないので、
そういう選手たちをバレーのような選手と並べてしまうのは酷かなと。
ちょっとやりたいことの違いがあったり、お互いの信頼関係がないのかなといった印象ですね。
この布陣をやるのであれば八反田も
横浜FMの中村俊輔くらいの働きをしないとチームとして機能しないと思うので、
彼にかかる役割というのは大きいのかなという印象です。
ゲームを創らなくてはいけない、得点を取らなくてはいけないという部分を
彼が1人で担っているので難しいですね。
後半も交替こそありましたが、ただ駒を変えただけという感じだったので、
サッカー自体はまったく変わりませんでしたよね。
逆に1人少なくなって4-4-1気味になってからは形もできていましたし、
あれを4-4-2とかでやったら面白いのになと思いました。
いい選手はいっぱいいますから。
守備面は中盤でのプレスが一切効いていないですね。
その割にはヨン・ア・ピンを中心にラインを高く保とうとするので、
出し手は出したい放題です。
なので、高萩のようなスルーパサーがいると、
アイデアあふれるパスが簡単に通ってしまう状況が連続したのかなと。
それは今日に限ったことじゃなく、開幕3試合と一緒です。
中盤では理想を追い掛けているように見えますが、あまり現実的ではないですね。
選手どうこうではなくチームとしてどうなのかなというのは、
ゲームが始まる前から感じていました。
岡根もパフォーマンス自体は悪くなく、
フィジカルも強くていい選手だなと思っていたので、
あの退場自体はそこまで悪質なファウルではなかったですし、
彼自身は気にする必要はないでしょう。
誰がどうこうではなく、チーム自体がどう立て直していくかが重要で、
退場した選手がどうとか、若い選手がどうとかいう話ではないので、
戦犯探しをするべきではないと思います。
(広島)
高萩とミキッチが復帰してベストメンバーになって、磐石の強さを見せたなと。
高萩は特に基点になっていましたし、
格の違いを清水に対して見せたので面白かったですね。
石原もキレキレで、高萩の分の運動量もカバーしていましたし、
高萩はその分アイデアを出すような、2人がいい所を出し合ったような感じでした。
あと、青山は良かったですね。あまり動かないんですけど、
上から見ていて「ここに出して欲しいな」という所に必ず出していて、
無駄がないというか、シンプルなことをシンプルにできる選手なんだなあということを、
ゼロックス以来ずっと思わされています。僕はかなり高く評価していますよ。
守備面も今日に関してはパーフェクトですね。
ほとんど何もやらせていなかったし、
清水の攻撃が単調ということを差し引いても完璧に近い形でしょう。
スコア通り、内容も0対4くらいだったと思います。
再放送スケジュールは
3月31日(日)8:00~10:15 J SPORTS 3
4月1日(月)12:00~14:15 J SPORTS 3
となっています。
是非このマッチレビューと共に再放送もお楽しみ下さい!
土屋
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