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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。
今回は昨年もやった企画ですが、
2012年度に取材させて頂いたゲームの中から、
印象に残った言葉というのを集めてみました。
Jリーグのゲームは基本的に各メディアでの情報量も多いと思うので、
それ以外のカテゴリーからご紹介したいと思います。
★2012/6/17 インターハイ東京準々決勝
修徳×関東第一@駒沢補助
「もう7回も勝ったよ(笑)」
(修徳・岩本慎二郎監督)
インターハイは地区予選からの登場だったため、
この準々決勝が大会7勝目だった修徳。
この後、2勝を積み上げて全国切符を勝ち取ると、
結局選手権予選も含めて都内では22戦無敗と一度も負けることなく、
最後まで突っ走りました。
★2012/8/1 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)準々決勝
ベガルタ仙台ユース×京都サンガU-18@前橋総合
「僕が時間を間違えてたんですよ。
ラスト5分だと思って、『(前線で)行こうか』という話をして入れて、
『あと何分?』ってコーチに聞いたら、『12分です』って言われて、
『まだ12分もあるの?』って(笑)
それは申し訳ないなと思いました(笑)」
(ベガルタ仙台ユース・越後和男監督)
74分にDF登録の長身選手を前線へ投入したものの、
すぐに最終ラインへ下げたことについて聞かれての回答です。
1次ラウンドは40分ハーフでしたからね(笑)
有名な選手だった越後監督ですが、非常にオチャメな方でした。
★2012/8/1 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)準々決勝
柏レイソルU-18×鹿島ユース@宮城総合
「とにかく左側を取ろうと決めていたんです。
そうしたらジャンケンで冨樫が勝って迷わず左側を取られたんですよ。
『ウワ~、取られた~』と思って。
それで冨樫が開けたら"3位"って書いてあって『よかった~』って。
終わってスタッフとハイタッチした瞬間、号泣しちゃったもん(笑)」
(柏レイソルU-18・下平隆宏監督)
この試合のちょっと前の出来事を振り返って。
クラ選1次ラウンドのEグループは大混戦。
柏と東京Vが勝ち点、得失点差、総得点、直接対決など
すべてで並んだために、勝ち抜けは下平、冨樫両監督の抽選へ委ねられることに。
2位は勝ち抜け。3位は敗退。
結果、強運の持ち主は下平監督だったのですが、
「実は...」という感じで話してくれました。
★2012/8/15 東京都サッカートーナメント準決勝
横河武蔵野FC×東京ヴェルディユース@西が丘
「ヴェルディさんも簡単に勝てるチームではないので、正直覚悟していました。
でも、このトーナメントは内容はどうであれ、勝たないと意味がないですから」
(横河武蔵野FC・依田博樹監督)
日本最高クラスの高校生相手に、劣勢を何とか凌いでPK戦で辛勝した横河。
しかし、本選ではFC東京を破るなど12月まで快進撃を続け、
その存在を全国にアピールしてみせました。
★2012/8/15 東京都サッカートーナメント準決勝
東京23FC×専修大@西が丘
「やっぱりサッカーが好きだと思うんです。自分の時間を削ってやっているわけで。
そういう想いの強さというのを、どうにかプレーに変えて表現できたらいいなと」
(東京23FC・米山篤志監督)
今にもピッチを走り出しそうな米山監督。
対戦相手だった大学生との比較について、
自らが率いる社会人チームの"想い"を代弁してくれました。
★2012/9/8 天皇杯2回戦
柏レイソル×柏レイソルU-18@日立台
「精一杯楽しめました。最高でしたし、幸せでした」
(柏レイソルU-18・MF小林祐介)
史上初の兄弟対決。
この言葉にすべてが凝縮されていたと思います。
★2012/10/13 全国社会人サッカー選手権大会1回戦
ヴォルカ鹿児島×FC刈谷@駒沢陸上
「クラブとしては当たり前なんですけど、
"地域になくてはならない存在"、"地域から必要とされる存在"に
どれだけなっていけるのかなと思います。
そこは正直『JFLだろうが、地域リーグだろうが関係ねえな』って。
応援してくれる子供たちにとっては
カテゴリーなんて関係ないじゃないですか。
無料試合だろうが、年間14試合しかなかろうが、
子供たちからしたら僕らは"サッカー選手"ですもんね。
だから、そこは変わりなくしっかりと地域活動を
していかなくてはいけないんだなというのは凄く思っています」
(FC刈谷・加藤知弘監督)
JFLから降格して3年。
現役時代もFC刈谷でプレーしていた加藤監督の名言。
これは私が昨年度、最も印象に残った言葉です。
★2012/10/15 全国社会人サッカー選手権大会準々決勝
ファジアーノ岡山ネクスト×FC刈谷@西が丘
「諦めたら終わりだし、でも自分のためだけにやっている訳ではないし、
ある意味"ネクスト"というチームと自分との関わり合いをいかに考えていくかが大事で、
『ここで頑張って上へ上がるんだ』というものをチーム全体が理解できるような
投げ掛けを意識してやっています」
(ファジアーノ岡山ネクスト・眞中幹夫監督)
トップチームとは違う時間帯にトレーニングし、
違うリーグに所属している"ネクスト"。
そんなチームにとって、眞中監督というのは非常に大きな存在なんだろうなあと、
お話を伺いながら強く感じました。
★2012/10/17 全国社会人サッカー選手権大会決勝
福島ユナイテッドFC×FC KOREA@味スタ
「僕個人としては在日のサッカー人として、
日本の大会に優勝という形で名前を残せたことを凄く誇りに思います」
(FC KOREA・DF黄永宗 ※監督兼任)
全社制覇という栄冠を胸に臨んだ地域決勝でも
あと一歩というところまで迫ったFC KOREA。
次の夢は「もう1つ歴史に名を残すための昇格」です。
★2012/10/21 高校選手権東京B2回戦
帝京×都立三鷹@東久留米総合高校G
「多少厳しくしても、勝っても負けても帝京に来て良かったと
言ってもらえるような扱いをしてあげたいと思うし、
卒業していく時には自信を持って卒業していけるようにしてあげたいとは思っています」
(帝京・荒谷守監督)
ここ最近はなかなか結果の出ていない帝京。
名門校ならではの難しい立場を語ってくれました。
★2012/12/16 JFL入替戦第2戦
栃木ウーヴァFC×ノルブリッツ北海道@栃木市陸
「みんながチーム一丸となって感動できるような試合が毎試合できれば、
もっともっとファンも増えるだろうし、
子供たちも夢を持ってこのチームに憧れを感じてくれると思うので、
こういう試合をしていきたいですね」
(栃木ウーヴァFC・井出大介監督)
栃木Uが第1戦をビハインドで折り返しての第2戦。
ジリジリする展開の中、後半に栃木UがPKで追いつくと昇降格の行方はPK戦へ。
ロシアンルーレットで辛うじてJFL残留を決めた直後の言葉だけに、
実感がこもっていました。
★2012/12/19 インカレ1回戦
鹿屋体育大×高知大@BMWス
「僕の一番の狙いは大学生なんだから学業とサッカーを両立させてナンボ。
リーグ戦文化、リーグ戦文化と言われているけれど、
高校生も含めてサッカー漬けにしたらダメなんじゃないのと思います。
長時間練習したからってプロになれるという世界じゃないわけですよ。
サッカー選手の前に学生ですからね。
もっと余裕を持ってやらなきゃいけないことに気付いて欲しいし、
学生スポーツはこうあるべきじゃないですかということを
全国に発信してるつもりなんですけど、
1回戦で負けてちゃ誰も聞いてくれないよね(笑)」
(高知大・野地照樹監督)
この監督さんはかなり"深イイ"方ですよ~
★2012/12/22 インカレ準々決勝
明治大×福岡大@川口
「ウチの卒業生で鳥栖の藤田が38mとか投げますけど、
ウチには今の時点でロングスローが逆のポストまで届くのが4人くらいいます。
4人の使い分けは先発、中継ぎ、抑えですかね(笑)」
(福岡大・乾真寛監督)
一番衝撃的だったのは、188cmもあるCBの大武峻が基本的に"先発"だったこと。
準決勝では"中継ぎ"の清武功暉が登板すると、
"先発"だった大武が同点弾に絡む、衝撃的な継投がありました(笑)
★2012/12/24 インカレ準決勝
福岡大×阪南大@西が丘
「自分はアレしかやらないんで(笑)」
(福岡大・FW岸田和人)
試合中のPKを冷静極まりないパネンカで沈めた岸田。
決勝でもPKを蹴る機会があり、やっぱりパネンカで決めちゃいます。
この言葉を聞いていた自分は「ああ、絶対やるな」と
思わず蹴る前からニヤニヤしながら見ていました(笑)
★2012/12/31 高校選手権1回戦
修徳×鳴門@駒沢
「ちょっとビックリしました。
でもその前に結構決めるべき場面があったので、その"バチ"っすかねえ」
(修徳・FW小野寺和也)
明らかにヘディングでゴールを決めたのに、
場内アナウンスで違う選手が得点者として呼ばれ、
かなり納得のいっていなかった小野寺。
試合後に彼のゴールを記した公式記録を見せると、
本当に嬉しそうでした(笑)
★2013/1/2 高校選手権2回戦
実践学園×佐賀商業@ニッパ球
「やはり選手権のこの舞台は最高だと思うので、
学校生活からしっかりやって、またここに戻ってきたいですね」
(実践学園・深町公一監督)
終了間際の失点で敗退を余儀なくされた実践学園。
「心で勝負」を掲げ、全国まで選手を引っ張ってきた深町監督が試合後、
選手や保護者を前に涙を流しながら
最後のメッセージを送っていた姿は感動的でした。
★2013/1/5 高校選手権準々決勝
帝京長岡×京都橘@ニッパ球
「世界のどこでもサッカーは行われていますし、雪も含めた色んな環境がある中で、
ボール1つあれば仲間も作れますし、笑顔も出ますし、
それがサッカーの一番いい所だと思うので、
その楽しさと喜びを教えてあげるのが大人の仕事だと思います」
(帝京長岡・谷口哲朗監督)
新潟県勢として28年ぶりのベスト8進出を果たした帝京長岡。
日本屈指の豪雪地帯というハンデを
"雪かきトレーニング"というアドバンテージに変えて、
全国という舞台で見事な結果を手にしてみせました。
★2013/1/6 インカレ決勝
早稲田大×福岡大@国立
「最高ですし、凄いなと思います(笑)
でも本当に中・高の時も周りのメンバーが凄くて、
今回も試合に出ているメンバーだけではなく、
最高の同期や下級生、スタッフに恵まれて、
本当に運のいい男だと思いますし、感謝しています」
(早稲田大・菅井順平)
浦和ジュニアユースで日本一、浦和ユースで日本一、早稲田大で日本一。
中・高・大で日本一に輝くという凄まじい経歴を手に入れた直後に、
そのことを聞かれての回答。とにかくナイスガイでした。
★2013/1/12 高校選手権準決勝
京都橘×桐光学園@国立
「知哉(小屋松)は上手いししゃあないんですけど、
メッチャ注目されてるのはイラッときますね(笑)
今日も僕が無失点したのにアイツ点取ってるんで。
『今日はもうエエやん。俺も目立たせてくれよ』と思って(笑)」
(京都橘・GK永井建成)
同じ2年生で脚光を浴びていた小屋松への対抗心を聞かれて。
個人的に永井は、今回の選手権で最も喋れる高校生という印象でした(笑)
★2013/1/19 高校選手権決勝
鵬翔×京都橘@国立
「『今までやってきて良かったな、良い子供たちを持って良かったな』と。
それが本音です。宮崎の子供たちも『自分たちもやればできる』ということを、
選手たちが教えてくれたと思います」
(鵬翔・松崎博美監督)
試合前も試合後もとにかく選手を讃えていた松崎監督。
就任30年目の大会最年長監督と、
40歳以上も年の離れている選手たちは、
確かな絆で結ばれていたように感じました。
2013年も数多くの素晴らしい言葉を伺うことができるように、
サッカーのある現場へ通いたいと思います。
土屋
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