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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

マッチレビュー 2012年12月10日

最終節ドキュメント~プリンス関東1部の場合~

mas o menos
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昨日、最終節が行われたプリンスリーグ関東1部。
桐光学園、柏レイソルU-18、FC東京U-18の三つ巴による
優勝争いにも決着が付いたわけですが、
実はその裏に凄まじいドラマが隠されていたんです。
今回はその模様をちょっとドキュメント風にお伝えしたいと思います。
ただし、私は前橋育英高校高崎グランドにいたので、
他の2会場は時間も含め、若干の想像が入っていることは
ご容赦ください。


【11:00】
MM21トレーニングセンターの横浜F・マリノスユース×桐光学園、
前橋育英高校高崎グランドの前橋育英×柏レイソルU-18、
桐蔭学園高校グラウンドの桐蔭学園×FC東京U-18、
プリンス関東1部の最終節は11時、一斉にキックオフを迎える。
試合前の状況を見ると、
1位・桐光学園(勝ち点39・得失点差+31)
2位・柏U-18(勝ち点39・得失点差+26)
3位・FC東京U-18(勝ち点37・得失点差+25)

この3チームに優勝の可能性が残されている。
【11:06】
最初にスコアが動いたのはみなとみらい。
横浜FMの"蹴れる"DF上野海が、直接FKから先制ゴールを挙げる。
いきなりのリードを許した桐光学園。
柏が首位に浮上した。
1位・柏U-18(勝ち点40・得失点差+26)
2位・桐光学園(勝ち点39・得失点差+30)
3位・FC東京U-18(勝ち点38・得失点差+25)

【11:17】
次にスコアが動いたのは青葉台。
FC東京の成長著しい2年生CF矢島輝一が先制ゴールを挙げる。
これで一番不利だったFC東京が勝ち点でも得失点差でも、
柏とまったく同じ数字に。
しかし、総得点で首位に躍り出る。
1位・FC東京U-18(勝ち点40・得失点差+26・総得点49)
2位・柏U-18(勝ち点40・得失点差+26・総得点36)
3位・桐光学園(勝ち点39・得失点差+30)

【11:19】
3位に転落した桐光学園は司令塔・松井修平のゴールで同点に。
ここで3チームの勝ち点が並ぶものの、
今度は得失点差で桐光学園が再び首位に返り咲く。
1位・桐光学園(勝ち点40・得失点差+31)
2位・FC東京U-18(勝ち点40・得失点差+26・総得点49)
3位・柏U-18(勝ち点40・得失点差+26・総得点36)

【11:29】
三たびゴールが生まれたMM21トレーニングセンター。
横浜FMの小さなストライカー田中智也が勝ち越し弾。
12分前とまったく同じ順位に揺り戻された。
1位・FC東京U-18(勝ち点40・得失点差+26・総得点49)
2位・柏U-18(勝ち点40・得失点差+26・総得点36)
3位・桐光学園(勝ち点39・得失点差+30)

【11:38】
ここまで動きのなかった、赤城おろしの吹きすさぶ高崎が歓喜に包まれる。
柏は右SB堤勇人の突破からPKを獲得。
これをトップ昇格の決まった秋野央樹が左スミへ力強く突き刺す。
このままなら優勝は柏。
1位・柏U-18(勝ち点42・得失点差+27・総得点37)
2位・FC東京U-18(勝ち点40・得失点差+26・総得点49)
3位・桐光学園(勝ち点39・得失点差+30)

【11:48】
全会場の前半が終了する。
この時点で首位は柏、2位はFC東京、3位は桐光学園。
刻々と変化する優勝争いは、束の間のハーフタイムを迎えた。


【12:00】
3会場で後半開始。
最後の45分間が幕を開ける。
【12:03】
後半最初にゴールを奪ったのは2年生レフティ。
FC東京の"レーザービーム"を操る川上翔平がチーム2点目を記録。
ただ、順位は変わらない。
1位・柏U-18(勝ち点42・得失点差+27・総得点37)
2位・FC東京U-18(勝ち点40・得失点差+27・総得点50)
3位・桐光学園(勝ち点39・得失点差+30)

【12:07】
にわかに騒がしくなってきた青葉台。
桐蔭学園の1年生FWで、
横浜FMジュニアユース出身の景山亜月が追撃のゴール。
これが今年度最終戦となる
昨年度のインターハイ全国王者がホームで見せる意地。
ただ、順位は変わらない。
1位・柏U-18(勝ち点42・得失点差+27・総得点37)
2位・FC東京U-18(勝ち点40・得失点差+26・総得点50)
3位・桐光学園(勝ち点39・得失点差+30)

【12:12】
タイガー軍団が牙を剥いた。
横浜FMジュニアユース出身の上田慧亮のアシストから、
東京Vジュニアユース出身の外山凌が
ポストに当てながらねじ込む。
FC東京がまたも総得点差で一番上に立った。
1位・FC東京U-18(勝ち点40・得失点差+26・総得点50)
2位・柏U-18(勝ち点40・得失点差+26・総得点37)
3位・桐光学園(勝ち点39・得失点差+30)

【12:25】
各会場、70分を経過。
スコアは動かない。
このまま行けば、FC東京が大逆転優勝となる。
【12:35】
各会場、80分を経過。
スコアに動きはない。すなわち順位にも動きはない。
このまま行けば、首都にカップがもたさられる。
【12:45】
各会場、所定の90分間が終了する。
果たして、優勝の行方は...
1位・FC東京U-18(勝ち点40・得失点差+26・総得点50)
2位・柏U-18(勝ち点40・得失点差+26・総得点37)
3位・桐光学園(勝ち点39・得失点差+30)

【12:47】
"青赤のメッシ"が魅せた。
水戸ホーリーホックへの加入が内定している二瓶翼が
ダメ押しの3点目をゲット。
これでFC東京の勝利は決まった。
他会場は...
1位・FC東京U-18(勝ち点40・得失点差+27・総得点51)
2位・柏U-18(勝ち点40・得失点差+26・総得点37)
3位・桐光学園(勝ち点39・得失点差+30)

【12:47】
奇跡が起きた。
3会場最後のゴールが生まれたのはみなとみらい。
対戦相手である横浜FMのジュニアユースから巣立ち、
U-18日本代表にも名を連ねている諸石健太の同点弾。
桐光学園が2チームを土壇場で上回る。
1位・桐光学園(勝ち点40・得失点差+31)
2位・FC東京U-18(勝ち点40・得失点差+27・総得点51)
3位・柏U-18(勝ち点40・得失点差+26・総得点37)

【12:50】
3会場全ての試合が終了した。
壮絶な優勝争いの結果、3チームが勝ち点40で並ぶ。
勝負を分けたのは得失点差。
栄冠は桐光学園の頭上に輝いた。
改めて最終順位はこの通り。
1位・桐光学園(勝ち点40・得失点差+31)
2位・FC東京U-18(勝ち点40・得失点差+27・総得点51)
3位・柏U-18(勝ち点40・得失点差+26・総得点37)


1つ見逃せないのは横浜FM、前橋育英、桐蔭学園の選手たちが
全力でこの最終節に臨んだこと。
彼らの真摯なプレーなくしては
このドラマも生まれなかったっということだけは
書き記しておきたいと思います。
ドラマチックな優勝争いを制した桐光学園のみなさん、
本当におめでとうございます!
prince1210.JPG
土屋

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