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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

その他の試合レポート 2012年11月25日

Jユースカップ準々決勝 柏U-18×G大阪ユース@万博

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banpaku1125①.jpg44分の8。クラブユースのラストバトル。Jユースカップもクォーターファイナルです。
夏の王者。酷暑の群馬をくぐり抜け、セミファイナルで広島ユースを、ファイナルで横浜FMユースを倒し、悲願の全国制覇を成し遂げた柏U-18。今大会の予選リーグでは浦和ユースにグループ最終戦で敗れ、2位通過となったものの、迎えた決勝トーナメント1回戦では吉川修平(3年・柏レイソルU-15)のハットトリックで大宮ユースに3-0と快勝。一昨日の"アウェイ"清水ユース戦は、常に先行される展開で2度追い付き、延長で川島章示(3年・柏レイソルU-15)、木村裕(3年・柏レイソルU-15)、平久将土(3年・柏レイソルU-15)とFW陣がそれぞれ爆発し、2-5と逆転勝利。夏冬連覇まではあと3勝です。
対するは、プリンス関西1部を16勝2敗という圧倒的な成績で制したG大阪ユース。夏のクラ選では予選リーグで5-5と殴り合った広島ユースに、決勝トーナメント1回戦で再び5失点を喫して敗れる悔しい想いをしましたが、今大会は予選リーグを3試合19得点で首位通過。一昨日のゲームも川崎U-18を小川直毅(2年・ガンバ大阪JY)のハットトリックや、U-16日本代表にも選出されている中村文哉(1年・岐阜VAMOS)のゴールなどで5-1と一蹴して、今日の万博決戦に臨みます。"太陽の塔"の下で笑うのは万博の王子か、太陽王子か。ユース年代屈指の好カードは、G大阪のキックオフでスタートしました。
まず積極性を見せたのは、G大阪の左SHに入った徳永裕大(3年・ガンバ大阪JY)。3分にこのゲームのファーストシュートとなるミドルを枠内へ飛ばすと、4分には相手陣内深くのインターセプトを起点に、中村からのボールを受け、ミドルを枠の上へ。2本のフィニッシュで機先を制します。
柏も5分には決定機で反攻。SBの堤勇人(3年・柏レイソルU-15)が右サイドをスルスル持ち上がり、エリア内へ侵入。そのまま打ち切ったシュートは枠の左へ外れたものの、個の攻撃力を披露すると、12分には"らしい"崩し。小林祐介(3年・柏レイソルU-15)、木村と回り、上がってきた左SBの新藤菜央(3年・柏レイソルU-15)はシュートと折り返しの選択肢から、チームのセオリー通りの折り返しを選び、結果はDFにクリアされましたが、狙い通りの形からチャンスを創出します。
最初の15分間に関してはG大阪がうまく立ち上がった印象。ハイプレスから4分のように相手陣内でボールを奪ったり、前線の藪内健人(3年・RIP ACE SC)がファジーな位置取りで受けて仕掛けたりと、攻撃の手数も少なくなく、14分には内田裕斗(2年・ガンバ大阪JY)のパスから、藪内が強引なシュートを枠の左へ飛ばすなど、まずまずの時間帯を過ごします。
とはいえ、15分過ぎからは「主導権は握れていた」と下平監督も言及した柏ペースに少しずつ移行。最終ラインだけではなく、秋野、小林、伊藤光輝(3年・柏レイソルU-15)で組んだ中盤のラインでもボールが回り出し、"剥がす"プレーエリアもより高い位置へ。26分には、吉川からのパスを受けた伊藤が左へ送り、木村は外を回った新藤をおとりにミドル。ボールは枠外も、高い連動性をフィニッシュへ昇華させます。
崩れた均衡。31分、中谷進之介(2年・柏レイソルU-15)のフィードは、右サイドを全力で駆け抜けた堤の足元へ。マイナス気味の折り返しに、走り込んだ川島は繊細なトラップで縦へ持ち出すと、素早くシュート。これがゴール左スミを射抜きます。「相手はSBがウチのワイドに食い付くので、入れ替わりで裏を狙えると思っていた」(下平監督)という目論見通り、堤のSBらしい動きで決まり。柏がスコアを動かしました。
さて、失点前後はほとんど攻撃の時間を創れない中で、追い掛ける展開を強いられたG大阪は、42分に柏が「気を付けていた」(下平監督)カウンター発動。徳永のスルーパスから抜け出したのは藪内。左足を振り抜いたシュートは、絶対的な守護神だった中村航輔(3年・柏レイソルU-15)の長期離脱を受け、今や抜群の安定感を誇るまでに成長した伊藤俊祐(2年・柏レイソルU-15)が足で弾き出すファインセーブで回避。シュート数を見ると1本G大阪が上回った45分間は、最小スコア分だけ柏が優位に立って終了しました。
ハーフタイムが明けると、勢いを持って後半に入ったのは"ホームチーム"。50分、徳永を起点に藪内が左へ振り分け、上がってきた内田のクロスは柏CB御牧建吾(3年・柏レイソルU-15)が辛うじてクリアしたものの、今度はG大阪がSBを生かした連動性で好機を創出。さらに51分には、左から徳永が蹴ったCKに、本屋敷衛(3年・伊丹FC)が合わせたヘディングはわずかにクロスバーの上へ。良いイメージで立ち上がります。
対する柏は55分、「予定通り」(下平監督)に中川寛斗(3年・柏レイソルU-15)を「かなり悩んだ結果」(同)、小林に替えて送り込む決断。中盤に新たな彩りを加えます。57分は柏。新藤のフィード一発に川島が抜け出すも、ここはG大阪GK城森康誉(3年・サザンウェイブ泉州FC)がパンチング。61分も柏。右サイドの高い位置で吉川との囲い込みからボールを奪った堤が、少し運んで中へ。川島はスルーを選択し、木村のシュートは城森がキャッチしましたが、ようやく後半1本目のシュートが記録されました。
ボールの流れとしては、やはり柏が常に長く握っている中で、G大阪で目立っていたのはセカンドボールへの素早い反応。「ガンバさんはアバウトなボールを入れて、弾いたボールを拾うのは得意」と下平監督も認めたように、福田浩規(3年・ガンバ大阪JY)と東宏樹(2年・ガンバ大阪門真JY)のドイスボランチを中心に、相手に"握られていないボール"に関しては、しっかり拾って攻撃へという狙いは徹底。この部分で対抗できていたことは、G大阪にとって「戦える」という意識を持つ上で大きかったかもしれません。
69分には川島が右へ振り分け、吉川の折り返しがこぼれたボールを川島がボレーで枠の左へ外すと、ゲームはラスト20分間の攻防に。梅津博徳監督は中村を下げて、山﨑拓海(1年・ガンバ大阪JY)を投入。1年生を1年生と入れ替えます。71分には藪内が左からカットインしながら2人をかわし、シュートは伊藤俊祐の正面を突いたものの、衰えない足をアピール。
そして万博の王子たちに歓喜が訪れたのは75分。スタートは"衰えない足"の持ち主。バイタルでボールを引き出した藪内は右へ。オーバーラップしてきたSBの永保尭(2年・ガンバ大阪JY)がクロスを入れると、DFに当たったボールは小川の足元へ。10番が放った渾身のシュートは、これもDFに当たりながらゴール右スミへ飛び込みます。ホームの意地。スコアは振り出しへ引き戻されました。
終盤の手数はG大阪。79分、本屋敷が右へ送り、小川のカットインミドルはクロスバーの上へ。87分、福田のフィードを藪内が収め、徳永が枠へ飛ばしたシュートは伊藤俊祐がキャッチ。下平監督も88分には木村に替えて、「今大会のキーになっていた」宮澤弘(2年・柏レイソルU-15)を送り込みましたが、結局90分間では決着付かず。ゲームの勝敗を決するために、もう20分間の猶予が与えられることになりました。
91分はG大阪。徳永がミートさせたボレーは、伊藤俊祐がファインセーブで阻止。96分は柏。中川がDFラインの裏に落とすと、飛び出した吉川はシュートまで持ち込めず。98分はG大阪。東の横パスを、福田が叩いたミドルは枠の上へ。
下平監督の決断。98分、先制ゴールの川島と「背後を取るのがうまい」大島康樹(1年・柏レイソルU-15)をスイッチ。梅津監督の決断。99分、こちらもゴールを挙げた小川と平尾壮(1年・川上FC)をスイッチ。さらに下平監督は延長後半開始から吉川と平久将土(3年・柏レイソルU-15)もスイッチ。スタメンから3トップの顔触れを一新して、残すは10分間のみ。
105分はG大阪。藪内が左から中へ入れると、福田のミドルは枠の右へ。106分もG大阪。内田、藪内と回して、福田のミドルは枠の右へ。直後、柏は伊藤光輝に替えて、白井永地(2年・柏レイソルU-15)を最後のカードとして投入。
110分は柏に決定的なシーン。波状攻撃から、右へ持ち出した中谷が最高のクロス。宮澤が頭で狙ったシュートは、しかしわずかにゴール右へ。110分間の激闘は引き分け。セミファイナルへの切符は、PK戦で争われることになり、10分後にピッチへ轟いたのは青の鬨。4人目が枠を外した柏に対して、5人全員が成功したG大阪が、1ヵ月後に行われる同じ万博でのセミファイナルへ駒を進める結果となりました。
柏は天皇杯千葉県予選の準決勝と決勝に続き、今シーズン3度目のロシアンルーレットで初めての黒星。今回も初優勝の野望はこのステージで潰えることになりました。ただ、「今日は1つの敗戦と捉えて、マックスであと4試合できるかもしれないですから」と下平監督。来週は千葉U-18と雌雄を決する、プリンス関東1部の千葉ダービー。そして翌週も含めた結果次第では、プレミア参入戦も控えています。ここから柏が見せるリバウンドメンタリティには要注目です。        土屋

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