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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

その他の試合レポート 2012年10月21日

高校選手権東京B2回戦 都立国立×東久留米総合@東久留米総合G

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higashikurume1021①.jpg負ければ終わりのラストダンス。高校選手権東京都大会が1ヵ月ぶりに再開します。
既にAブロック、Bブロック共にベスト16というステージ。今日は来週へ勝ち進むことのできる8つの椅子を懸けて、都内5会場で熱戦が繰り広げられることになります。訪れたのは東久留米総合高校グラウンド。Bブロック2回戦の第1試合は昨年度王者が登場。1回戦シードの都立国立と、地区予選から勝ち上がってきた東久留米総合が対峙することになりました。
インターハイの早期敗退を受け、「変わらなきゃいけないし、変えなきゃいけない」(齋藤登監督)というテーマで、改めてチームを強化してきた東久留米。昨年から主力を担っていた菅谷翼(3年・FC東京U-15むさし)も1回戦から復帰を果たし、連覇へ向けて今日から再び荒波の中へ身を投じます。ピッチをぐるりと取り囲む"ホーム"の雰囲気。ゲームは10時ちょうどにスタートしました。
先にチャンスを掴んだのは東久留米。5分、CKの流れから菅谷が右へ送り、小島樹(1年)のクロスをSBの平塚達也(3年・中野北中野中)が頭で合わせたボールはクロスバーを越えましたが、いい形を創ると8分にもサイドから好機。中藤翼(3年・東京久留米FC U-15)が左から上げたクロスを、加藤有騎(2年・青梅霞台中)が落とし、斉藤一輝(3年・三井千葉東葛JY FC)のフィニッシュはバーの上へ。
12分にも、右から小島樹がカットインで侵入して左足シュート。国立GK大久保皓太(2年・小平花小金井南中)がファインセーブで凌ぎ、こぼれを狙った斉藤のシュートも大久保が再セーブ。「立ち上がりが勝負」(齋藤監督)という狙い通りに、 勢い良く飛び出します。
ただ、15分は国立。笠原健太(3年・八王子七国中)が自ら蹴ったFKのこぼれを拾い、チームファーストシュートを記録すると、16分には増田侑也(3年・立川第一・三・八中)のポストプレーから、寺田寛(3年・TACサルヴァトーレ)がミドルにチャレンジ。17分にもDFのクリアミスから、最後はまたも寺田がミドル。「危ない場面を創られた時間帯」と齋藤監督も振り返ったように、国立もゴールへの意欲を隠しません。
ボールはしっかり握りながらも、なかなかシュートまで持ち込めず、ゴールが遠い東久留米。すると27分にはキャプテンの森田渉(3年・Forza'02)が、32分には小島広大(3年・FC東京U-15むさし)が相次いで負傷交替。少し嫌な空気が漂い始めます。そんな「負のスパイラル」(齋藤監督)を断ち切ったのは1年生アタッカー。34分、右サイドでボールを受けた小島樹は、そのままカットインしながら左足でミドル。これが相手DFの頭に当たり、コースが変わってゴールへ吸い込まれます。「神様が味方してくれたのかな。ツイていた」と指揮官も認める幸運も味方に付けた小島樹の一撃で、東久留米が1点をリードして、最初の40分間は終了しました。
後半に入っても基本構図は変わらず。国立がトレスボランチ気味の4-3-3を敷く中、「マンマークを付けてくるかと思ったが、あれだけフリーにしてくれたので助かった」と齋藤監督も触れたように、東久留米はエースの菅谷が自由に中盤で受けて捌いてを実行。加えてマッチアップの人数上、どうしてもサイドチェンジが入ると、サイドでは東久留米が数的優位になるため、前半以上に強めた攻勢。
そして51分に生まれた追加点。前半の途中から投入された関口昂佑(3年・杉並FC)を起点に小島樹が繋ぐと、加藤はマーカーを外して、ゴール左スミを確実に射抜くコントロールシュート。点差が広がりました。こうなると、もう東久留米のアタッカーはノリノリで前へ。「もう少し高い位置でボールを取りたかったが、どうしても全体が下がってしまった」と国立の阪本健裕監督。61分にはFKから小島樹が、63分には左から関口の折り返しに斉藤が、それぞれシュートを放ち、どちらも国立DFが体でブロックしますが、押し込まれるアウェイチーム。
そんな中、シュートはすべてフェンス越しのため息を誘っていたストライカーがようやく一仕事。65分、関口のラストパスから菅谷が放ったシュートは大久保がよく弾きましたが、詰めた斉藤が難なくプッシュ。自身7本目のシュートを遂に斉藤が生かし、勝負は決しました。
何とか1点を返したい国立も、終盤に遠藤幹太(2年・国立第一中)と田尻一真(2年・稲城第六中)を相次いで送り込み、最後の勝負に打って出ますが、78分に高い位置でボールを奪った村嶋慶哉(1年・TFC STOLZ)がそのまま放ったミドルも枠は捉え切れず。動かせない"ゼロ"。
最終盤は東久留米が再びラッシュ。79分、菅谷のスルーパスに抜け出した小笠原賢聖(3年・横河武蔵野JY)のシュートはGKがファインセーブを見せ、こぼれに反応した関口のフィニッシュは右のポスト直撃。80分、関口の右クロスを斉藤がニアで合わせるも、ボールは枠の右へ。そして直後の80分、ゲームを締めたダメ押しゴール。左サイドでの崩しから中央でもらった斉藤は、スムーズなトラップと素早い左足シュートの合わせ技で、ボールをゴール右スミに突き刺し、自身2点目をしっかりマーク。
その9番に対しては「ダブルハットトリックできるくらいチャンスがあったんだから決めないと」と注文を忘れなかった齋藤監督ですが、「あそこまでチャンスを創れる攻撃力はあるんだとポジティブに考えたい。戦い方としては上出来」とチームに対しては一定の評価。東久留米が快勝を収め、ベスト8へ勝ち名乗りを上げる結果となりました。        土屋

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