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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

その他の試合レポート 2012年10月22日

高校選手権東京B2回戦 日大鶴ヶ丘×関東第一@東久留米総合G

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higashikurume1021②.jpg第2試合も昨年度のファイナリストが登場。初戦で豊島学院との延長を制し、このラウンドに勝ち上がった日大鶴ケ丘と、これが初戦となるプリンス関東2部所属の関東第一が対戦します。
関東大会予選とT1リーグを制した昨年度も、インターハイは準々決勝敗退を喫し、選手権は決勝でPK負け。今年もインターハイは初戦で修徳に苦杯を嘗めるなど、なかなか全国に縁がない関東第一。「去年よりハマった時のチカラは上」(小野貴裕監督)というチームで、悲願達成に向けて最後の大会へ挑みます。
さて、ゲームが始まると早々にハッキリした構図。最終ラインからビルドアップしながら、立ち上がりは特にSBの佐藤碧(3年・ヴェルディSSレスチ)とSHの小川絢生(3年・小倉南FC)を配した右サイドからのアタックを中心に、関東第一が攻め続ける展開に。14分にはやはり右サイドで獲得したCK。忠岡義紀(2年・フレンドリー)のキックに、小松雄貴(3年・大宮FC)が合わせたヘディングは枠の右へ逸れるも、まずは圧力。
19分には字羽井アハマド(3年・FC多摩)を起点に、角口大征(1年・FC府中)のスルーパスで抜け出した竹本佳(3年・小倉南FC)のシュートは、日大鶴ケ丘GK茅沼陸王(3年・府中第六中)がファインセーブで回避。ジワジワと相手ゴールに迫ります。
すると、弾けた歓喜は22分。セットプレーの流れから、佐藤が入れた右クロスは小松を経由すると、ファーサイドの星清太(3年・フレンドリー)へ。CBの星はいいトラップから縦への持ち出しと、まるでCFのような身のこなしから左足で右スミへグサリ。「アイツは自分でやるようになっている」と指揮官も認めたキャプテンの一撃。先制ゴールは関東第一が奪いました。
以降も一方的な流れは一層加速。「今日は2人の"縦"の距離感が凄くよかった。どっちが前に出ていっても、どっちが守備をしても、しっかりやれる」と小野監督が話した忠岡と字羽井で組んだドイスボランチも積極的に攻撃に関与すると、23分には字羽井が飛び出して上げた左クロスから、小川が狙ったボレーはバーの上へ。25分にも竹本のスルーパスから、角口が上げた左クロスへ字羽井が飛び込み、シュートはヒットしなかったものの、縦への推進力を中央でも生み出します。
そして27分に生まれた追加点。ここも字羽井を起点に、竹本が右へ鋭いパスを送り、こぼれ球を田中ヨシ(2年・AZ'86tokyo-ome)がほとんどノーステップで放ったシュートは、ゴール右スミを確実に捕獲。大きな2点目が入りました。
止まらない江戸川のイエロー軍団。36分、右サイドを竹本が切り裂いて上げたクロスがファーまで届くと、今度は左から上がってきたSB山崎健之郎(2年・WINGS)も拾ってクロス。左右に大きく振った展開を、忠岡がきっちり沈めて3点目。37分、佐藤が積極的なオーバーラップから上げ切った折り返しに、今日は柔らかいポストプレーで基点創りでも貢献していた田中が、スライディングボレーを敢行して4点目。点差が大きく開いた格好で、ハーフタイムに入りました。
後半がスタートすると、先に日大鶴ケ丘へ訪れたチャンス。47分、麻場友斗(2年・FC KASUKABE)の左FKを飛び出したGKがファンブル。拾った小山拓巳(2年・三菱養和巣鴨)のボレーは、しかしバーの上へ。絶好の得点機を生かせません。
逆に冷徹なリスタートは51分の関東第一。右から忠岡が蹴り入れたCKを、後半開始から投入されていた「セットプレーで確実にいい所が出せる」(小野監督)ストライカーの大村俊道(3年・FC.CONSORTE)が豪快なボレー。"5"という数字がスコアボードに踊りました。
流れは悪くなかった日大鶴ケ丘も、失点直後の53分には小山の右クロスを林昂甫(2年・所沢安松中)が頭で合わせましたが、ボールは枠の上へ外れると、ここからは再び守備を強いられる展開に戻ってしまいます。
54分、忠岡がマイナスに戻した右CKを小川がクロス。ファーで大村が折り返し、佐藤がシュートを放つ完璧なセットプレーは、茅沼がファインセーブで阻止。56分、左から山崎が放り込んだアーリーを、ニアで合わせた大村のボレーは枠の左へ。59分、左サイドでのパス交換から田中裕也(2年・Forza'02)が繋ぎ、忠岡がチャレンジしたミドルは枠の右へ。
徐々に左からのアタックも目立ち始めると、61分のゴールも左サイドが始点。高い位置まで上がっていた山崎が中へ送ると、大村はエリア外から強烈なミドル。茅沼はよく弾き、詰めた竹本のシュートも茅沼は食らい付いて体に当てましたが、ボールはゴールラインを割って6点目。
フィエスタの締め括りは70分。小川の突破で獲得したPKを、中学時代からの盟友とも言うべき竹本が蹴り込んで7点目。今シーズンの公式戦最多ゴールを上げた関東第一が、危なげなく勝利を手に入れる結果となりました。
これで来週の準々決勝は東久留米総合と関東第一という、昨年度はファイナルで対峙した両雄が早くも激突。「前回は個人の采配として負けたと思っている」と話した小野監督率いる関東第一がリベンジを果たすのか。はたまた名将・齋藤登監督が今年はゼロから創り上げてきた東久留米総合が返り討ちを果たすのか。注目の一戦は10時キックオフです。         土屋

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