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このブログについて

J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

スタッフブログ 2012年02月03日

2011年、心に残ったあの言葉

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今回は2011年度に取材させて頂いたゲームの中から、
印象に残った言葉というのを集めてみました。
Jリーグのゲームは基本的に各メディアでの情報量も多いと思うので、
それ以外のカテゴリーからご紹介したいと思います。


★2011/1/15 関東サッカーリーグ入替戦 
SGシステム×S.C.相模原@駒沢補助
「リーグが終わった時は残ったと思って喜んだのに、
9月くらいに入替戦の話が出てきた。でも、従うしかないんで」

(SGシステム・梶山洋一監督)


入替戦に敗れ、東京都リーグへの降格が決まったSGシステム。
8月1日のリーグ戦終了後には残留を喜んだものの、
上のカテゴリーとの兼ね合いで、結局入替戦を戦うことに。
5ヶ月あまりルールに翻弄された末の降格に、無念さを滲ませました。


★2011/2/6 東京都U-17クラブ選手権決勝リーグ 
東京ヴェルディユース×三菱養和SCユース@ヴェルディグラウンド
「アイツは修学旅行から帰ってきたばかりなんです」
(三菱養和SCユース・生方修司監督)


欠場していたエースの田鍋陵太選手について。
「学校行事ですからねえ」と苦笑いされていました。


★2011/5/14 高円宮杯2011プリンスリーグ北信越1部第7節 
アルビレックス新潟ユース×星稜@ビッグスワンフィールド
「『これだけお客さんが来てくれたのに、最後の一礼に感謝の気持ちを込めたか?
ゲームに負けて、人生にまで負けていいのか?』という話をしました」

(アルビレックス新潟ユース・片渕浩一郎監督)


一方的に押し込みながら2回の被決定機で
2失点を喫して敗れた新潟ユース。
片渕監督は「普段から人間的な部分の話をすることが多い」と話してくれました。


★2011/6/12 インターハイ東京予選1回戦 
國學院久我山×暁星@駒沢補助
「僕の目指すサッカーはバルサですけど、バルサファンという意味ではなく、
昔のブラジルやクライフがいた時のオランダのように、
長い目で見て"古典的"になり得るという意味で
今のバルサはそういうチームだから目指すんです。
でもバルサを100だとしたら、ウチのサッカーも100ですよ(笑)」

(國學院久我山・李済華監督)


志向するサッカーについて語ってくれた李監督。
半年後、その言葉は選手権という舞台で証明されることになります。


★2011/7/2 高円宮杯プレミアリーグ2011イースト第7節 
FC東京U-18×尚志@東京ガス深川グラウンド
「最初はプレミア残留とか色々考えていましたけど、
今は『サッカーがやれることを楽しむ』ことと
『福島県のためにも絶対諦めない姿を見てもらいたい』ということだけですね」

(尚志・仲村浩二監督)


東日本大震災から約4ヵ月後、深川でお話を聞かせてくれた仲村監督。
このチームも半年後に選手権の大舞台で躍動。
その実力を"福島"の象徴として、全国へ大きくアピールすることになります。


★2011/7/29 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)準決勝 
東京ヴェルディユース×柏レイソルU-18@三ツ沢
「勝たなきゃいけないけど、それだけじゃ選手は伸びない。
サッカーって色んな不条理が起きるので、
今の内にそういう所へ追い込んでおかないと」

(東京Vユース・楠瀬直木監督)


基本的に勝ってもあまり手放しで選手を褒めることのない楠瀬監督。
決勝進出を決めた直後に、育成について持論を展開してくれました。


★2011/11/12 高校選手権東京A決勝 
東久留米総合×関東第一@西が丘
「最後の最後で気合や根性になっちゃったら、
何のために練習してきたのかわからない。
そういう意味でも、ちゃんと最後まで練習の成果を発揮して勝ちたかった」

(関東第一・小野貴裕監督)


後半終了間際に2点差を追い付くも、PK戦で敗退した関東第一。
東京の高校サッカー界でもそのスタイルは異質。
新シーズンは一気に全国でも注目されるチームになるかもしれません。


★2011/11/13 高校選手権群馬決勝 
前橋育英×桐生第一@敷島
「アイツは幼稚園からウチのスクールにいたヤツだからね(笑)」
(桐生第一・小林勉総監督)


77分に劇的な同点ゴールを決めた宮崎陽について、
前橋ジュニアの代表も務める小林総監督。
後半から投入した"愛弟子"が大仕事。
目標だった王者・前橋育英撃破を見事に達成しました。


★2011/12/4 高円宮杯プレミアリーグ参入戦1回戦 
旭川実業×聖和学園@西が丘
「アイツは偶然だけで生きてるヤツなんです」
(旭川実業・富居徹雄監督)


素晴らしい無回転FKを決めた秋林裕也について、富居監督はそっけない返事。
選手権予選準決勝、決勝に続いて公式戦3試合連続ゴールの秋林。
そして翌週の参入戦2回戦でも延長でチームをプレミア昇格へと導く
決勝ゴールを決めたのは秋林でしたが、
その試合後も「おいしい所をチョロっと持ってっただけ」と
富居監督はぶった斬ってました。


★2011/12/4 高円宮杯プレミアリーグ2011チャンピオンシップ 
コンサドーレ札幌U-18×サンフレッチェ広島ユース@埼スタ
「ウチは誰1人あきらめたり、モチベーションを落としたり、
投げやりになったりする選手がいないんです」

「ウチは37人すべての選手が優勝したいと思っている。
今日もサブメンバー以外のヤツもみんな泣いている。
そういう雰囲気が優勝に導いてくれたんだと思います」

(サンフレッチェ広島ユース・森山佳郎監督)


高円宮杯連覇を成し遂げた、広島ユースの闘将・森山監督。
この人の言葉には本当に色々なものが詰まっていて、
いつもお話を聞くのが楽しみな監督さんです。


★2011/12/23 インカレ準々決勝 
専修大学×同志社大学@夢の島
「もうアレから20年経ってますけど、彼も建設的なサッカーをしているので嬉しいですね」
(専修大学・源平貴久監督)


"彼"とは同志社大学・望月慎之監督のことで、2人は清水商業時代の同級生。
今回のインカレは清水商業のOB監督が目立ちました。


★2011/12/25 インカレ準決勝 
専修大学×中京大学@西が丘
「自信がない選手が多かったので、
練習前に全員で『オレはできる』って毎日3回言うことにしていた。
それだけじゃないと思うけど、自分とチームメイトに自信を持てるようになってきた」

(専修大学・源平貴久監督)


1部昇格年度での優勝、そして勢いに乗ってインカレも制覇した専修大学。
その陰には、"自己肯定"の徹底がありました。


★2011/12/31 高校選手権1回戦 
清水商業×ルーテル学院@埼スタ
「選手は晴れ舞台に上っていく歌舞伎役者のような気持ちでしょう」
(清水商業・大瀧雅良監督)


11年ぶりに選手権へ帰ってきた清水商業。
大舞台に挑む選手の心情を、名将は独特の言葉で表現してくれました。


★2012/1/5 高校選手権準々決勝 
市立西宮×大分@埼スタ
「私の人生に第2章、3章はないんです。第1章しかない。
それで、第1章の終わりが国立競技場に足を踏み入れること。
負けても勝ってもそこが終着駅。優勝しても私はそれで終わりです」

(大分・朴英雄監督)


同校としても県勢としても初の国立進出となった、大分を率いる韓国人指揮官。
と言いつつも、準決勝後の会見では今後の監督人生にも意欲満々でした。


★2012/1/5 高校選手権準々決勝 
桐生第一×尚志@埼スタ
「もっと上に行ける自信はあったので悔しいですけど、
勉先生を全国大会に連れて来られてよかったです」

(桐生第一・金田理央)


大会随一のプレーメーカーとして存在感を発揮した金田。
中学時代から指導を受けていた小林勉総監督に、
全国ベスト8という大きな恩返しを果たし、春からは仙台大学に進みます。


★2012/1/7 高校選手権準決勝 
尚志×四日市中央工業@国立
「あの1点で、少しは福島の人を勇気付けられたかなと思います」
(尚志・皿良優介)


2年生FWとして後藤拓也と抜群のコンビネーションを発揮し、
チームの国立進出へ大きく貢献した皿良。
大量リードを許した中でも、夢の舞台で返した1点は
非常に大きな意味があったと思います。


★2012/1/9 高校選手権決勝 
市立船橋×四日市中央工業@国立
「このメンバーで国立競技場で、
僕らにしてはええサッカーができたという感触がありましたので、
出せるものをすべて出してくれたと思います」

(四日市中央工業・樋口士郎監督)


あと一歩で優勝が逃げていった四日市中央工業。
それでも自分たちのサッカーを最後まで貫いた自らの選手たちに
強く感謝している樋口監督の様子が印象的でした。


★2012/1/9 高校選手権決勝 
市立船橋×四日市中央工業@国立
「1年前の僕らだったら、逆転して勝つことなんて多分なかった。
この2、3ヶ月で凄くチームが"心ひとつ"になっていった」

(市立船橋・池辺征史)


途中出場でゲームの流れを変えた池辺は、非常にハキハキとした対応が印象的。
市船は各選手が揃ってチームメイトへ対する
信頼感の大きさを口にしていました。


★2012/1/9 高校選手権決勝 
市立船橋×四日市中央工業@国立
「ホントにこれが現実なのかという事を周りの人に確認しましたし、
凄く大変なことを成し遂げたという風に思っています」

(市立船橋・朝岡隆蔵監督)


現役時代に立てなかった国立のピッチで宙を舞った朝岡監督。
数々の万難を排して辿り着いた頂点。
"イチフナ"らしさに溢れた全国制覇だったのではないでしょうか。


2012年も、また多くの"言葉"を聞かせて頂けるよう、
色々な所へ取材に伺いたいと思います。
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土屋

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