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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。
今日のご紹介は【ドイツ・2.ブンデスリーガ】。
こちらの昇格条件はなかなかシビア。
1位と2位の自動昇格はここ3日でご紹介したリーグと同様ですが、
残り1枠は2部の3位と1部の16位がホームアンドアウェイの入れ替え戦で対峙。
勝てば昇格、負ければ残留ということになっています。
現在は少し長めのウィンターブレイク中で、再開幕は2月4日。
各クラブとも19節まで消化している中、
首位は42ptsのフォルトゥナ・デュッセルドルフ。
2位は40ptsのグロイター・フュルト。
そして3位アイントラハト・フランクフルト、4位ザンクト・パウリ、
5位パダーボルンが、いずれも37ptsで続いています。
今シーズンはここまでわずかに1敗。
1996-97シーズン以来の1部を視界に捉え始めたフォルトゥナ・デュッセルドルフ。
2002-03シーズンから2シーズンは4部も経験しましたが、
ここ2シーズンは2部で4位、7位と着実に昇格を意識できる力を付けています。
チームのトップスコアラーは11ゴールを挙げている34歳のサーシャ・レスラー。
また、全試合に出場している同じ34歳のDFイェンス・ランゲネケは、
ここまでマークした7ゴールの内、6本がPKという職人ぶり。
攻守に34歳が頑張っているようです!
リーグ最少の14失点で2位に付けるグロイター・フュルト。
このクラブは、2部の過去10シーズンで
4位が1回、5位が6回、6位が1回と、昇格には届いていないものの、
安定して力を発揮していることは間違いありません。
ここまで18試合にスタメン出場している
ハインリヒ・シュミットガルはカザフスタン代表。
また、10ゴールと好調のオリビエ・オーシャンはカナダ代表。
少し珍しい国の代表選手がチームの中心を担っています。
3位のアイントラハト・フランクフルトは、
監督にシュトゥットガルトやヴォルフスブルクを率いていたアルミン・フェーを迎え、
当然1年での1部復帰が最大の目標となります。
ここまで7ゴールの2006-07シーズン1部得点王、テオファニス・ゲカスは
トルコのサムスンスポルに今月移籍してしまいましたが、
同じく7ゴールのカメルーン代表モハマドゥ・イドゥリスや、
チームのキャプテンを務めるスイス代表のピルミン・シュヴェクラー、
EUROのプレーオフも180分間フル出場した、
クロアチア代表DFのゴルドン・シルデンフェルトなど、
2部の中ではかなりの豪華メンバー。
やはり昇格の大本命だと言えるのではないでしょうか。
4位は世界中から人気のある降格組ザンクト・パウリ。
開幕から常に4位以内をキープするなど、実力を発揮しています。
マックス・クルーゼやファビアン・ボル、マルクス・トラントなど、
昨シーズン以前からのレギュラーも軒並み残留。
熱狂的で知られるサポーターを再び1部へ連れて行くことはできるでしょうか。
アイントラハト・フランクフルト、ザンクト・パウリと
勝ち点で並んでいる、5位のパダーボルン。
開幕4試合は1勝1分け2敗と出遅れましたが、
そこから現在まで3度の連勝を含む10勝5分けと、15試合負けなし。
1907年のクラブ創設以来、初となる1部昇格にも現実味が出てきました。
そんなチームの中で、覚醒したのがFWのニック・プロシュヴィッツ。
そもそもスイス2部のファドゥーツで、
ピエール・リトバルスキーが監督を務めていた2009-10シーズンにリーグ得点王を獲得した逸材。
昨シーズンはスイス1部のトゥーンで8ゴールを挙げて、
今シーズンから母国に復帰した192センチのストライカーです。
ちょっと名前を覚えておきたい選手ですね。
以下は、6位の1860ミュンヘンが32pts、
7位のウニオン・ベルリンが31pts、8位のブラウンシュヴァイクが29ptsと
ちょっとポイントが離れてしまっています。
なお、チョン・テセと乾貴士の元Jリーガーコンビが在籍しているボーフムは24ptsで9位。
少し上位を狙うには難しい位置かもしれません。
こちらでは6位の1860ミュンヘンに触れておきましょう。
2003-04シーズンに10シーズン戦った1部から降格すると、
以降は2部の中位が定位置となってしまっていますが、
水色にライトアップされたアリアンツ・アレーナで、
1部のクラブを相手に戦うことは、すべてのサポーターが望んでいる所でしょう。
チームのキャプテンは、下部組織出身のベンジャミン・ラウト。
昨シーズンは16ゴールで得点ランク3位と、一定以上の結果を残しました。
そして、ここまで9ゴールをマークしているケヴィン・フォラントは
各年代別代表に選出されてきた、下部組織出身の19歳。
他にも24歳のMFシュテファン・アイクナーや、
21歳のDFクリストファー・シンドラーなど、
各ポジションに下部組織出身のレギュラー選手が。
古豪のDNAを受け継ぐ若手たちが、チーム再興の担い手を任されています。
そして恒例となりつつある、順位の奮わないクラブでプレーしている
グッと来るであろう選手を列記すると、
9位のボーフムには、
レヴァークーゼンで活躍した元ドイツ代表のパウル・フライヤー、
10位のエネルギー・コットブスには、
チェコ代表で2007年のU-20W杯ではチームを準優勝に導いたマルティン・フェニン、
14位のアレマニア・アーヘンには、
その快足で2006年のW杯メンバーを勝ち取った元ドイツ代表のダビド・オドンコール、
16位のFSVフランクフルトには、
2007年のU-17W杯で得点王に輝いたナイジェリア人のマコーリー・クリサンタス、
17位のハンザ・ロストックには、
ニュルンベルク所属時に2004-05の1部で1回、
2003-04と2008-09の2部で2回も得点王に輝いているマレク・ミンタル、
18位のカールスルーエには、
08年と09年に大宮アルディージャでプレーしていたクレメン・ラフリッチが、
それぞれプレーしています。
ドイツは2部同士のプレーオフがないですし、
リーグの終了もちょっと早いので、
また頃合を見て、現状をお伝えしたいと思います。
土屋
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