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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。
昨日、今シーズンから新設された
高円宮杯プレミアリーグイーストの最終節を取材した際、
見事に初代イースト王者に輝いた
コンサドーレ札幌U-18の四方田修平監督が
「この優勝は、まだ本当の"優勝"ではないですからね」という言葉の後に、
「まだ北海道は小中高、大学、大人を合わせて一度も日本一になったことがないんです」
とおっしゃっていました。
言われて、そうかと。
北海道のチームが日本一に輝いたという話は
確かに聞いたことがない気がします。
そこで、各カテゴリーの北海道が挙げた成績を
調べてみたんです。
まずは小学生。
全日本少年サッカー大会の北海道勢最高成績は、
2000年の第24回大会で札幌FCが挙げた準優勝。
決勝で山田大記(磐田)を擁する浜松JFCに敗れ、
あと一歩で頂点を逃しました。
ちなみにこの時の札幌FCには原田圭輔(仙台)が在籍。
この2人が4年後に同じ藤枝東高校の門を叩くんだから、
人生はわかりません。
続いて中学生。
全国中学校サッカー大会の北海道勢最高成績は、
2002年の第33回大会で登別市立緑陽中学校が挙げた3位。
準決勝で桐蔭学園中に1-6で敗れて決勝進出ならず。
過去44回の歴史の中で、準決勝進出もこの時だけなんですねえ。
なお、この時の緑陽中にはSAGAWA SHIGA FCでプレーする櫛引祐輔が在籍。
青森山田高校を経て進学した中央大では、
3年時にインカレMVPに輝いています。
もう1つの中学年代日本一を決める
高円宮杯全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会の北海道勢最高成績は、
コンサドーレ札幌U-15が2002年、2003年、2008年と
3回の決勝進出でいずれも敗れた準優勝。
2002年は西大伍(鹿島)とハーフナー・マイク(甲府)を、
2009年は昨日の高円宮杯プレミアにも出場していた
堀米悠斗、中原彰吾、神田夢実、下田康太や深井一希らを擁して、
決勝にチャレンジしましたが、3回とも1点差での惜敗。
優勝には届いていません。
次は高校生。
全国高校サッカー選手権大会の北海道勢最高成績は、
1978年の第57回大会で室蘭大谷が挙げた準優勝。
決勝で古河第一に敗れ、優勝はなりませんでした。
また全国高校総体、いわゆるインターハイでは
こちらも室蘭大谷が1981年と1985年に記録した準優勝が最高成績。
1985年と1986年の室蘭大谷は
現在アビスパ福岡U-18の監督を務める財前恵一と、
ヴィッセル神戸U-18の監督を務める野田知の2人を擁していましたが、
インターハイは前述の準優勝。
選手権も86年は国見に準決勝で敗れ、3位に終わっています。
また、高円宮杯全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会の北海道勢最高成績は、
2005年にコンサドーレ札幌U-18が挙げた準優勝。
キャプテンの藤田征也(新潟)、西大伍(鹿島)の2人も
エルサムニー・オサマ(山形)や河野広貴(東京V)、
弦巻健人(松本山雅FC)、三原直樹(Y.S.C.C)らタレントを揃えた
東京ヴェルディユースに抑え込まれ、4-1で完敗。
3年前のリベンジはまたも果たせませんでした。
さらに、日本クラブユースサッカー選手権 (U-18)大会、通称"クラ選"は
2001年にコンサドーレ札幌U-18が挙げた準優勝が最高位。
Jリーグユース選手権大会、通称"Jユースカップ"は
2000年と2002年にコンサドーレ札幌U-18が挙げた
決勝トーナメント1回戦が最高位。
ホント優勝が遠い...
大学生はサクッと行きます。
全日本大学サッカー選手権大会、通称"インカレ"は
1976年の第25回大会で札幌大学が3位に入ったのが最高位。
総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントは
資料不足で詳細不明ですが、
決勝進出がいまだにないことだけはわかっています。
大人は何をもって大人かよくわかりませんが、
とりあえず天皇杯では2006年の第86回大会で
コンサドーレ札幌がベスト4へ入ったのが最高位。
日本のトップディビジョン、JSL1部とJ1でも
北海道に本拠地を置くクラブが優勝した経験はありません。
ということで、
来週コンサドーレ札幌U-18がサンフレッチェ広島ユースと対峙する
高円宮杯プレミアリーグチャンピオンシップは
北海道が初めて悲願とも言うべき日本一に輝くチャンス。
そういう意味でもこの一戦には是非注目したいですね。
土屋
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