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また、最終ラインも長身の選手が多い中国の攻撃陣をしっかりマークした。フィジカル能力の高い高井幸大は空中戦で競り負けることがなかったし、交代で入った木村もマークをはずさなかった。さらに、GKの小久保玲央ブランドンが素晴らしいセービングを連発。ハイボールにも適切なタイミングで飛び出してキャッチしたかと思うと、後半開始早々には日本が攻めに出て裏返され、相手の謝文能をフリーにしてしまった場面で果敢に飛び出してシュートをキャッチして見せた。
こうして、前半38分に陶強龍のシュートがクロスバーの下を叩く場面もあったが、日本は中国の攻撃をシュート10本に抑えることに成功した。
最後までハードワークを続け、割り切って守備に徹するという難しい戦いをアディショナルタイムを含めれば90分近く続けた選手たちは称賛に値する。
今回のU-23代表では多くの選手がJリーグですでにチームの主力として活躍している。そのため、「U-23代表の活動で選手を抜かれたことがJリーグを戦う各チームにとって痛手だ」と言われている。
Jリーグは、アジアで最も競技力の高いサッカーリーグだ。そのJリーグで主力として戦っている彼らは(アジアのレベルでは)選手としての完成度が高いと言っていい。90分を戦え終えた後、日本の選手たちが余裕のある表情を見せていたのがとても頼もしかった。
最近は、優れた選手が次々とヨーロッパのクラブに渡ってしまうが、その分、Jリーグに残った若い選手たちが出場機会を増やしている。それが、この苦しい中国戦で勝利をつかみ取った原動力になったのだろう。
さて、中国戦ではアクシデントによって守備的な戦いを強いられたが、退場の場面までは攻撃もよく機能していた。
8分に先制した場面も、右サイドでサイドハーフの山田とサイドバックの関根大輝にMFも絡んでパスを回し、最後は山田からペナルティーエリアのいわゆるポケットを取った関根にパスが渡り、相手が対応しようとしたところで関根から山田にボールが渡り、中国の陣形が崩れていたため、山田は狙いすましたクロスを上げ、長い距離を走り込んだ松木が左足ボレーで決めた。
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