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サッカー フットサル コラム 2024年3月1日

輝かしい未来のために苦渋の一年目をベースにできるか

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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リヴァプールとのリーグカップ決勝も5~6回の決定機を逸するなど、プレッシャーに対する弱さを露呈した。

ただ、こうした状況はすべて予測できたものであり、諸悪の根源はチーム創りを誤ったベーリーだ。しかも、彼は補強に関してポチェッティーノに権限を与えず、子飼いの部下だけを信用する。うまくいくはずがない。

極度の不振に業を煮やした一部サポーターが、「ポチェッティーノを解任せよ」と訴えはじめた。その気持ちも分からないではないが、一度、クールになった方がいい。

なぜなら、チェルシーは質量ともに十分な選手層を有している。ベーリーが補強方針を見直しさえすれば、ふたたびタイトル戦線に浮上する公算が非常に大きい。今シーズンかぎりでの退団が濃厚なT・シウバに代わる歴戦の勇士が、少なくとも2~3名は必要だ。

さらに、監督を代えてばかりいると印象が悪くなり、違約金もかさむ。おそらく、今夏の補強は大幅に縮小される。財務規定違反が “クロに近いグレーゾーン” だからだ。デメリットが次々に並ぶ。

したがって、天文学的な金額を市場に投下するのは愚策でしかない。ライバルがうらやむほどの現有勢力はメリットであり、彼らを磨きあげることによってチーム力は向上する。もちろん、2~3シーズンが過ぎても成長していない選手は換金対象とし、財務規定違反に備えなくてはならない。

そして、監督を信じることこそが最大のメリットではないだろうか。

ポチェッティーノは若手の育成に長けている。チェルシーはヤングガンズの宝庫だ。相関関係は申し分ない。あとは輝かしい未来のために苦渋の一年目をベースにする度量を、ベーリーが持っているのか、いないのか。

リヴァプールのユルゲン・クロップ監督でさえ、チームを完全に掌握するまで3年ほどかかっている。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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