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サッカー フットサル コラム 2024年2月19日

アジアカップ敗退で見えた日本人選手の立ち位置の変化

後藤健生コラム by 後藤 健生
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アジアカップは、2011年大会以降、4大会のうち3大会が中東開催となったし(2011年大会がカタール、2019年大会がUAE、そして2023年大会がカタール)、2027年大会もサウジアラビアでの開催が決まっている。そして、2015年のオーストラリア大会も含めて、すべての大会が1月から2月にかけて開催された。

2011年大会の頃には、まだヨーロッパのクラブで活躍する日本人選手は少数派だった(長友佑都がイタリアのチェゼーナに渡ったのはアジアカップ終了直後のことだった)。その後、ヨーロッパに渡る選手は増加し、今ではJリーグ組は少数派となっている。

つまり、ヨーロッパの日程とのバッティングの問題は、今年の大会が初めてというわけではないのだ。

ただし、前回大会までは、日本側にとっての問題点は「ヨーロッパのシーズン中にクラブを離れることによって、選手がクラブでのポジションを失ってしまうのではないか」という点にあった。クラブで出場機会が減ったら代表強化にも悪影響を及ぼすからだ。

ところが、今年のアジアカップに招集された選手たちには「ポジションを失うのではないか」という心配はほぼほぼなかったようだ。

どのクラブの監督も、日本代表が準々決勝で敗退して日本人選手が予想よりも早くクラブに復帰できることを歓迎する声明を出している。イングランド・プレミアリーグで首位を走るリバプールのユルゲン・クロップ監督なども、遠藤の復帰を大歓迎するような発言を行っているのだ。

数多くの日本人選手がヨーロッパのカップ戦のノックアウトステージに出場している光景。そして、代表活動でクラブから離れてもポジション争いについて心配しなくてもいいようになったこと……。

日本人選手の活躍を見ながら、僕は日本人選手の立ち位置の変化を実感した。

文:後藤健生

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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