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サッカー フットサル コラム 2024年1月5日

信ぴょう性に乏しかったはずの情報が真実味を増してくる?

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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モウリーニョ

ブラジル代表監督就任が噂されたモウリーニョは即座に否定。やはり、オファーは届いていなかった

移籍市場の再開と同時に拡散される “おとぎ話” に、ブレントフォードのトーマス・フランク監督が苦言を呈した。

「アイヴァン・トニーは非売品だ。交渉するだけ時間の無駄だよ」

違法賭博のペナルティーが1月18日に解かれるアタッカーは、アーセナルやチェルシーとリンクされていたが、フランクの語気は非常に強かった。

また、イングランドのタブロイド紙『Daily Mail』がぶち上げた「キリアン・エムバペ(パリ・サンジェルマン)が夏の移籍に向けリヴァプールと交渉開始」は、いまのところ想像力の産物にすぎず、スペインのスポーツ紙『MARCA』に躍った情報も首を傾げざるをえない。

「ニューカッスルがエディ・ハウ監督を解雇し、ジローナのミチェルを新監督に据える予定だ」

イングランドのタブロイド紙ですら愕然とするような内容だった。ニューカッスルを所有する『PIF』(パブリック・インベストメント・ファンド)が、ハウに全幅の信頼を寄せていることは周知の事実である。

ちなみにミチェルは注目銘柄のようで、やはりスペインのスポーツ紙『mundo deportivo』は「ジローナがリヨンのオファーをけんもほろろに断った」と報じている。

さて、マンチェスター・シティの動きが相変わらず巧妙だ。昨年のアンダー17・ワールドカップで大活躍したクラウディオ・エチェベリ(リーベルプレート)の獲得が目前に迫っている。今シーズンは古巣にローンバックするものの、スター候補生をまたひとり手に入れるようだ。

さらに、カルロ・アンチェロッティ監督がレアル・マドリーと契約を延長。一部で噂されていたブラジル代表監督就任はなくなった。慌てたCBF(ブラジル・サッカー連盟)がジョゼ・モウリーニョ(現ASローマ監督)に即アタックしたとの情報も飛び交った。

「わたしはできるかぎりローマに留まりたい。エージェントのところにもCBFからのオファーはないよ」

モウリーニョはあっさり否定している。

1月いっぱいはありとあらゆるおとぎ話が乱れ飛び、信ぴょう性に乏しかったはずの情報が真実味を増すケースも出てくるだろう。

もちろん、各クラブともファイナンシャル・フェアプレーに神経をすり減らしているため、超ビッグネームの移籍は考えられない。

ただ、所属クラブで控えに甘んじている者のなかには、シーズン終了後に開催するヨーロッパ選手権に向けて出場機会を求める選手も出てくるはずだ。アーセナルで控えGKに甘んじるアーロン・ラムズデイルの移籍が盛んに噂されるのは、スケジュールの影響にほかならない。

そして、ジム・ラトクリフ卿が現場の実権を握ったマンチェスター・ユナイテッドは、大胆なリフレッシュを図るのだろうか。

1月3日、ラトクリフ卿は新執行部入りが有力視されているジャン=クロード・ブラン(元ユベントス・ゼネラルマネジャー)を伴い、オールド・トラッフォードを訪問。エリック・テンハグ監督、メディカルスタッフ、数人の主力(ブルーノ・フェルナンデスが目撃されたとも……)と二時間以上にもわたるミーティングに臨んだと伝えられている。

その翌日、テンハフと対立していたジェイドン・サンチョが、古巣ドルトムントがウインターキャンプを張るスペインのマルベージャに向かった。この人事は現監督の立場を約束するものなのか。あるいは既定のローン移籍であり、テンハフに代わる新監督がリストアップされているのか。

ブラン(前出)がグレアム・ポッター(元チェルシー監督)のエージェントに接触したとの情報もあり、相変わらずユナイテッドは移籍市場の人気者だ。新執行部がなにを語るかで、おとぎ話の内容も変わってくる。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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