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サッカー フットサル コラム 2023年12月15日

いまこそユナイテッドは18歳のメイヌーに賭けるべきだ

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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メイヌー(中央)はだれもが認めるスーパースター候補生だ。いま、最も注目すべき若手のひとりである

メイヌー(中央)はだれもが認めるスーパースター候補生だ。いま、最も注目すべき若手のひとりである

まさしく “鉄人” だ──。

2020年1月のマンチェスター・ユナイテッド加入後、ブルーノ・フェルナンデスが累積警告や体調不良で欠場したのはわずか4試合しかない。20/21シーズン最終節のウォルヴァーハンプトン戦、翌シーズンは29節のトッテナム戦と31節のレスター戦、もう1試合は昨シーズン15節のアストンヴィラ戦だ。1勝2分1敗である。

移籍直後の19/20シーズンは14試合にフル出場、続く20/21シーズンは37試合に、翌シーズンは36試合に先発し、昨シーズンも37試合! ほぼフル稼働だ。

0-3の苦杯を舐めたボーンマス戦も孤軍奮闘。守りに不安のあるセルヒオ・レギロンの左サイドをカバーしつつ、何度となくスプリントも繰り返した。

嗚呼、アンソニー・マルシャルよ、君は還暦を過ぎた当時のジャイアント馬場さんより運動量が少ないじゃないか!

不甲斐ない同僚にフラストレーションが募ったのか、B・フェルナンデスは試合終了間近にもかかわらず判定に異議を唱え、今シーズン5枚目のイエローカードを受けてしまった。今週末のリヴァプール戦は出場停止である。

どのような構成でビッグファイトに臨めばいいのだろうか。中盤センターはスコット・マクトミネイとソフィアン・アムラバト以外に選択肢がなくなった。リヴァプール戦から復帰とも伝えられたクリスティアン・エリクセンは、まだ本調子ではない。

前線も駒が不足している。不振にあえぐマーカス・ラシュフォードは、チャンピオンズリーグのバイエルン・ミュンヘン戦を発熱のため欠場した。右からアントニー、ラスムス・ホイルンド、アレハンドロ・ガルナチョを並べるしかなさそうだ。もしくはアントニーに代わり、ファクンド・ペリストリか。

さて、B・フェルナンデスの代役はコビー・メイヌーが最有力だ。

対戦相手の動きをいち早く察知しながらワンタッチで危機回避し、なおかつ攻撃の起点となる術を有している。熟練の妙すら感じさせる18歳の若者だ。

もちろん、経験不足は百も承知だ。ただし、若手を抜擢する場合は消極的な考え方を避けた方がいい。ユナイテッドの将来、B・フェルナンデスの負担軽減などを考慮し、メイヌーをリヴァプール戦の先発メンバーに加えてみたい。

本来、彼はレギュラー候補だった。プレシーズンマッチのレアル・マドリー戦で左足首を負傷しなければ、開幕戦は中盤センター、もしくは二列目中央でラインアップ入りすることが有力視されていた。

昨シーズンはアンフィールドで0-7の屈辱を味わった。今シーズンはB・フェルナンデスが出場停止、カゼミロとリサンドロ・マルティネスは負傷により戦列を離れている。エリクセンとラシュフォードは先述したとおりであり、ハリー・マグワイアとルーク・ショーもバイエルン戦(前出)で傷ついた。7人もの主力が不在なのだから苦戦必至だ。

しかし、泣き言ばかりいってはいられない。レギュラーの欠場は若手にとって絶好のチャンスでもある。ユナイテッドは、メイヌーという “とくにすぐれた” 少年を擁している。

いまこそ、彼に賭けるべきだ。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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