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サッカー フットサル コラム 2023年11月20日

満身創痍のニューカッスルはまもなく正念場を迎える

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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負傷者続出のいま、B・ギマランイスにかかる負担は大きい。必要不可欠のMFだ

負傷者続出のいま、B・ギマランイスにかかる負担は大きい。必要不可欠のMFだ

プレミアリーグの各クラブは、負傷者の続出に苦しみもがいている。

マンチェスター・ユナイテッドとアーセナル、トッテナムが10人、ブライトンとシェフィールド・ユナイテッドは9人、マンチェスター・シティとリヴァプール、チェルシー、ルートンが8人……。負傷者ゼロのウェストハムがうらやましい。

さて、ニューカッスルの欠場者はリーグ最多の12名に達した。

ジェイコブ・マーフィー(肩)
ダン・バーン(腰)
エリオット・アンダーソン(腰)
スフェン・ボトマン(膝)
ハーヴィー・バーンズ(足首)
カラム・ウィルソン(大腿部)
ミゲル・アルミロン(大腿部)
アレクサンデル・イサク(そけい部)
ファビアン・シェア(大腿部)
ハビエル・マンキージョ(そけい部)
マット・ターゲット(大腿部)
サンドロ・トナーリ(出場停止)

このなかで次節に出場できる公算が大きいのは、軽症が伝えられるアルミロンとイサクだけだ。ボトマンとバーンズは12月初旬まで、アンダーソンとバーンは来年1月下旬まで欠場する見込みだ。

また、賭博法違反のトナーリは来シーズンまで出場できず、シェアとウィルソンは復帰時期が明らかになっていない。長期の戦線離脱も考えられる。

キーラン・トリッピア―は好調だ。チャンスクリエイト数はリーグ最多の33を記録している。ジャマール・ラッセルズの復調が著しく、ティモ・リヴラメントも急成長しているとはいえ、ボトマン、シェア、バーンといったレギュラーDFを欠く布陣は心もとない。

さらに、11月下旬からは過密日程がニューカッスルに襲いかかる。

11/25:チェルシー(H)
11/28:パリ・サンジェルマン(A)
12/03:マンチェスター・ユナイテッド(A)
12/07:エヴァートン(A)
12/10:トッテナム(A)
12/13:ACミラン(H)
12/16:フラム(H)
12/19:チェルシー(A)

満身創痍で迎える8試合は実に厳しい。リーグもチャンピオンズリーグも難敵ばかりだ。パリSGとのアウェーは敵意に満ちた視線にさらされる。12月19日開催予定のカラバオカップ準々決勝は、突如として息を吹き返したチェルシーが相手だ。中二~四日が続くため、負傷者が増えるリスクもある。

主力のコンディションが整っている際のニューカッスルは、リーグ屈指のプレー強度で対戦相手を圧倒する。しかし、負傷者の数が二けたになれば、通常よりトーンダウンしたとしても不思議ではない。先述した日程をふまえると、ローテーションも難しい。

サー・ボビー・ロブソン監督が率いていた1999年から五年間のニューカッスルは、「肉を切らせて骨を断つ」ようなチームだった。「3点取られたら5点取って勝つ」と公言した指揮官に、ゾクゾクしたサポーターも少なくなかった。

だが、フットボールのレヴェルは格段に向上し、肉を切られれば骨まで粉々にされる。まして多くの主力を欠いているのだから、失点のリスクを抑え、少ないチャンスを確実に活かすしかない。

はたして、エディ・ハウ現監督はどのように対応するのだろうか。真冬の8試合は、今シーズンのニューカッスルを左右する正念場といって差し支えない。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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