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サッカー フットサル コラム 2023年11月15日

U-17ワールドカップで個人賞を独占したセスクの輝かしい経歴

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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リヴァプールをキーワードにするなら、フロラン・シナマ=ポンゴーユ(フランス)も挙げられる。2001年大会で最優秀選手と得点王に輝いた才能に疑いの余地はなかったものの、マージーサイドの名門では定位置をつかめなかった。

その後アトレティコ・マドリー、スポルティングなどの古豪から、ハンザ・ロストフ、シカゴ・ファイアー、ローザンヌ・スポルトといった知名度の低いクラブまで12クラブを渡り歩き、19年から故郷フランスのサン=ピエロワーズでプレーしている。

一方、2003年大会で個人賞を独占したセスク・ファブレガス(スペイン)は、バルセロナでクラブ・ワールドカップ優勝を味わい、スペイン代表の一員として10年南アフリカ・ワールドカップを、08年と12年にはヨーロッパ選手権も制している。さらに、23年11月13日にはコモ(セリエB)の暫定監督に就任。セスクは、ユニフォームを脱いでも順調だ。

もちろん、U-17ワールドカップが終着駅ではない。優勝しようが、個人賞を独占しようが、将来が約束されいるわけではない。この大会に出場できなかった若者が、スターダムにのし上がる可能性だって十分にある。

それにしても、シナマ=ポンゴーユとセスクのキャリアは大きく異なる。人生とは、かくも難しい。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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