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サッカー フットサル コラム 2023年9月19日

とうとう帰ってきた『左の翼』。川崎フロンターレU-18・岡野一恭平が携える感謝とさらなる成長欲 高円宮杯プレミアリーグEAST 前橋育英高校×川崎フロンターレU-18マッチレビュー』

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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2022年シーズンでプレミアEAST制覇を果たしたチームは、今季も開幕から上位をキープ。こつこつとリハビリを重ねてきた岡野一は、走ることも、ボールを蹴ることも、段階を踏んで許される。「やっぱりボールを蹴るの、楽しいですね。リハビリしながらみんなのプレーを外から見るより、実際に自分がプレーする方が全然楽しいです」。以前なら何も考えずにできていたような1つ1つのことも、それが当たり前ではないことを実感していく。

「正直ケガした時に一番恐れていたのが、自分のドリブルが元に戻らずに、活躍できなくなって、そこで終わってしまうことだったんですけど、リハビリもとにかくやれることをしっかりやったので、復帰して最初の方はブランクを感じたんですけど、特徴を見失うようなことはなかったです」。その繊細な感覚は失われていなかった。前橋育英戦でも再三に渡って左サイドでドリブル勝負を挑み、相手に鋭い脅威を突き付け続けるアグレッシブさが印象的だった。

今は大きなケガをした自分だから、できることがあると思っている。「自分の特徴のドリブルはケガする前よりもっとどんどんやりたいんです。きっと僕より難しい状況にあったり、同じようなケガをしている人も少なくないはずなので、そういう人たちにも自分のプレーで勇気を与えたいなと思っています」。背負った責任は小さくないが、それを果たす覚悟は定まっている。

次節の舞台は等々力陸上競技場。去年は2試合でゴールを記録しており、相性の良さは自分でも感じている。「たくさんの人が来てくれると思うので、見ていて面白いサッカーをとにかくしたいですし、その中でしっかり勝って、ユースは強いということを証明して、優勝に繋げていきたいなと思います。個人としては自分の特徴を出して、『ボールを持ったら面白いな』と思ってもらいたいですね。あとはやっぱりいろいろな人の支えがあって、楽しくサッカーができているので、だからこそ活躍して恩返ししたいなという気持ちが一番強いです」。

携えるのは多くの人への感謝と、さらなる成長へのあふれるような意欲。川崎U-18に帰ってきた『左の翼』。岡野一恭平が期す周囲への“恩返し”は、まだまだこんなものでは終わらない。

文:土屋雅史

土屋 雅史

土屋 雅史

1979年生まれ。群馬県出身。群馬県立高崎高校3年時には全国総体でベスト8に入り、大会優秀選手に選出。早稲田大学法学部を卒業後、2003年に株式会社ジェイ・スカイ・スポーツ(現ジェイ・スポーツ)へ入社し、「Foot!」ディレクターやJリーグ中継プロデューサーを歴任。2021年からフリーランスとして活動中。

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