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サッカー フットサル コラム 2023年9月15日

多くの主力を欠きながらユナイテッドはブライトン戦に臨む

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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リサンドロ・マルティネス(左)ルーク・ショー(右)

負傷者が相次ぐユナイテッド。ショーの復帰は10月下旬と伝えられている

エリク・テンハフ監督との話し合いが平行線に終わったジェイドン・サンチョは事実上の戦力外。来年1月の退団は決定的──。

イングランドのタブロイド紙『Daily Star』が伝えている。信ぴょう性よりも話題性を重視するメディアとはいえ、四か月後の退団を報じたのだから穏やかではない。

テンハフとサンチョの不仲は、9月2日のアーセナル戦終了後に発覚した。

「練習の動きがよくない選手は起用しない」(テンハフ)
「練習ではつねにベストを尽くしている」(サンチョ)

両者のコメントは正反対だ。どちらの言い分が正しいのか、判明していない。

ただ、サンチョはスランプにあえいでいたころSNSの投稿をすべて削除するなど、精神的に脆い。仮にテンハフのコメントが正しかったとしても、メディアの前で話すのは避けるべきだった。

ユナイテッドの指揮官が時おり用いる厳しい言葉を駆使した叱咤激励は、有効な選手と、反発、委縮するタイプがある。サンチョはもちろん後者だ。繰り返す。彼は精神的に強くない。だれかが寄り添わなくてはならない。

さて、アントニーもトラブルの渦中にある。暴行事件の容疑者として訴えられたため、しばらくの間ユナイテッドを離れることになった。本人は無罪を主張しているものの、この件が片づくまで落ちつけないだろう。

サンチョとアントニーの戦線離脱により、ユナイテッドの右ウイングは突如として人手不足に陥った。さらにルーク・ショー、タイレル・マラシア、メイソン・マウント、ラファエル・ヴァラン、リサンドロ・マルティネス、ソフィアン・アムラバトが負傷を抱え、16日のブライトン戦を欠場する公算が大きい。

どうしたものか。

GKはアンドレ・オナナである。噂どおり、この男のフィードは安定している。

DFは右からアーロン・ワン=ビサカ、ヴィクトル・リンデレフ、ジョニー・エヴァンズ、ディオゴ・ダロトの並びが有力だ。昨シーズン同様、ワン=ビサカが三笘薫を封じさえすれば、ショーとヴァランとマルティネスがいない4バックでも決壊……嗚呼、ショーとヴァランとマルティネスがいないなんて。

中盤は守備的な位置にカゼミロとスコット・マクトミネイ。二列目は右からブルーノ・フェルナンデス、クリスティアン・エリクセン、マーカス・ラシュフォードと予想する。前述した右ウイングの人手不足をカバーできるのはB・フェルナンデスだ。攻撃ではライン間でボールを引き出し、守備ではブライトンのサイドアタックを抑制する。ファクンド・ペリストリには荷が重い。

そして前線はラスムス・ホイルンドだ。子どものころから憧れたオールド・トラッフォードにデビュー。モチベーションは十分だ。

ここまでユナイテッドは2勝2敗。ホームでふたつ勝ち、苦手アウェーでは一度も勝っていない。だが、昨シーズンはオールド・トラッフォードでブライトンに1-2の敗北を喫している。テンハフがプレミアリーグのデビュー戦で大恥をかかされた相手でもある。彼もまた、モチベーションは十分に違いない。

進境著しいブライトンを相手に5〜6人もの主力を欠くのだから苦戦は必至だ。序盤戦で3敗はあまりにも痛い。しかし、本来のユナイテッドは、プレミアリーグの旗頭だった当時の彼らは、窮地に陥ったときこそ強かった。

名門の “矜持” とやらを見たいものだ。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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