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サッカー フットサル コラム 2023年8月26日

巨額の資金を使ったサウジアラビアのクラブの強化、「ファイナンシャル・フェアプレー」が適応されないオイルマネー

後藤健生コラム by 後藤 健生
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一方、韓国不在のグループH、つまり日本のクラブにとって“楽なグループ”に入ったのはヴァンフォーレ甲府だった。

ご承知のように甲府はJ2リーグのクラブなのだ。はたして2部リーグ所属のクラブがアジアの舞台でどこまで戦えるのか。Jリーグというリーグの競技力を測るうえでも注目したい。その甲府が韓国不在のグループに入ったことによって、グループリーグ突破の可能性に現実味が出てきたのだ。最大のライバルはタイの強豪ブリーラム・ユナイテッドだろう。

さて、東西両地区を含めて、今シーズンのACL全体の注目はサウジアラビアのクラブということになる。彼らがワールドクラスの選手を次々と獲得しているからだ。

実際、8月22日に行われた西地区のプレーオフではサウジアラビアのアル・ナスルがUAEのシャバーブ・アル・アハリに勝利してグループ・ステージ進出を決めたのだが、アル・ナスルのメンバー表にはクリスティアーノ・ロナウドやサディオ・マネ、マルセロ・ブロゾヴィッチといった名が含まれていたのである。

昨シーズン、サウジアラビアのアル・ヒラルがACL決勝で浦和レッズと戦った。アル・ヒラルは浦和戦でも外国籍選手の個人能力の高さを見せつけ、浦和はホームでも守備を固めてカウンターを狙って戦うことを余儀なくされた。そして、浦和は見事にアル・ヒラルの攻撃を封じ込めて勝利して見せたのだが、そのアル・ヒラルには今シーズンはネイマールやセルゲイ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチといった選手が加わっている。

再び日本のクラブが決勝でアル・ヒラルと対戦した場合、果たして浦和のようにアル・ヒラルの攻撃を封じ込むことができるかどうか……。

巨額の資金を使ったサウジアラビアのクラブの強化。それは、世界のサッカー界の秩序を根底から破壊してしまう可能性がある。

ヨーロッパ・サッカー連盟(UEFA)は「ファイナンシャル・フェアプレー」という制度を設けている。要するに「入場料収入や放映権料、移籍金などサッカーを通じて得た収入以上の金額を選手強化のために支出してはならない」というルールだ。借入金やオーナーの負担を強化に使ってはいけないというのだ。マンチェスター・シティやパリ・サンジェルマンなど強豪クラブが、この制度に違反したとして厳しい処分を受けたこともある。

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