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サッカー フットサル コラム 2023年7月24日

ケインの去就に関して大株主のルイスが気になる発言

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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ハリー・ケイン

移籍か残留か、ケインの去就は移籍市場の流れを大きく左右するに違いない

楽観的な声がドイツから聞こえてきた。

「トマス・トゥヘル監督とハリー・ケインの面談は、ことのほかスムーズだ」

「バイエルン・ミュンヘンは過去に数多くの外国人選手が成功を収め、彼らの家族に対しても手厚くフォローしてきた」

ケインはあらゆる監督が高く評価する万能型のストライカーで、人格者としても知られている。どこかでトゥヘルと出会えば、笑顔で挨拶するだろう。

このシーンを目撃したメディアが、面談にすり替えたとしても不思議はない。洋の東西を問わず、伝えることのノウハウを学ばずしてメディアを名乗れる時代だ。いやはや……。

話を元に戻そう。バイエルンは選手の家族もサポートし、生活環境を整える名門である。このクラブの元キャプテンであり、マンチェスター・ユナイテッドでもプレーしたバスティアン・シュバインシュタイガーも、次のように語っていた。

「バイエルンはケインに理想的な環境を提供できる。タイトルを獲得する可能性でも、トッテナムをはるかに上まわっているじゃないか」

ただ、当コラムや解説、情報番組で何度も指摘してきたように、ケインは6歳のアイヴィちゃん、4歳のヴィヴィアンちゃん、2歳のルイスくんと3人のお子さんに恵まれ、パートナーのケイト・グッドランドさんは第四子を妊娠している。家族を大切にするケインが、この状況でイングランドを、いや、ロンドンを離れるとは考えにくい。

さらにトッテナムのダニエル・レヴィ会長が、現行の週給20万ポンド(約3660万円)を40万ポンド(約7320万円)に倍増し、二年契約を提示するようだ。“トッテナムLOVE” を公言し、愛するクラブでの戴冠を熱望するケインのために、カネを使いたがらないレヴィも財布のひもを緩める覚悟はうかがえる。

世界有数のゴールゲッターが残留するのなら、アンジェ・ポステコグルー新監督も心強い限りだ。2022/23シーズンは8位に終わったため、新シーズンはヨーロッパの大会に出場できないが、その分だけプレミアリーグに専念できる。トップ4に返り咲くチャンスと、前向きに捉えればいい。

現地時間7月8日、レヴィはバイエルンのヤン・クリスティアン・ドレーゼンCEOとロンドンでミーティングの機会を設けた。その後、なにひとつ進展していない。

「交渉は最低でも1億ポンド(約184億円)から始める」の姿勢を貫くレヴィを崩すのは、バイエルンであっても至難の業だ。サディオ・マネ、マルセル・ザービツァー、パンジャマン・パバール、ヤン・ゾマーなど、構想外とされる選手を放出しても満額に達するだろうか。

こうした状況をふまえると、ケインはトッテナムに残留する公算が大きい。家族を愛する男がリスキーな選択をするとは思えない。

それでも、依然としてバイエルン移籍説がささやかれているのは、トッテナムの大株主であるジョー・ルイスの発言が少なからず影響しているからだ。

「契約更新に至らなかった場合、ケインは売る」

ルイスは強い口調で、レヴィに迫ったという……。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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