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サッカー フットサル コラム 2023年7月14日

タイトル 23/24シーズンのプレミアリーグも監督の受難が続く

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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フレン・ロペテギ監督

補強が遅々として進まないウルヴズ。名将ロペテギの心中は複雑に違いない

気の早い話なのか、旬の行事なのか。英国の『BOOKMAKER』が、2023/24シーズンの “プレミアリーグ・監督解任オッズ” を発表した。

①フレン・ロペテギ:6.5倍
(ウォルヴァーハンプトン)
②スティーヴ・クーパー:7.5倍
(ノッティンガム・フォレスト)
③ポール・ヘッキングボトム:8倍
(シェフィールド・ユナイテッド)
④ロブ・エドワーズ:9倍
(ルートン)
⑤アンドニ・イラオラ:10倍
(ボーンマス)
⑤マルコ・シウバ:10倍
(フラム)

屈辱のワースト5は上記のとおりで、マウリシオ・ポチェッティーノ(チェルシー)は29倍で12位、アンジェ・ポステコグルー(トッテナム)は34倍で13位。解任の恐れが最も低いとされたのは、ジョゼップ・グアルディオラ(マンチェスター・シティ)とミケル・アルテタ(アーセナル)の51倍だった。

ちなみに最高倍率は「だれも解任されない」の501倍。2万円くらい勝負してみるか。

たしかにウルヴズは苦しい。ルベン・ネベスとジョアン・モウチーニョが退団し、彼らの穴を埋める作業は困難を極めている。ロペテギは早々とスペインに戻る、との情報も飛び交いはじめた。

また、フォレストのクーパーは開幕前に解任されるリスクが付きまとう。なぜなら、オーナーのエバンジェロス・マリナキスが暴走しまくるからだ。

さらに、イラオラの手腕はプレミアリーグで未知数であり、サウジアラビアのアル・ヒラルから3000万ユーロ(約46億2000万円)のオファーがアレクサンダル・ミトロヴィッチに届き、ジョアン・パリ―ニャの移籍が不可避となったため、フラムを率いるM・シウバも苦戦を強いられる。昇格組のシェフィールドUやルートンは、プレミアリーグを闘い抜く体力を有していない。

『BOOKMAKER』のオッズはうなずける。

さて、次なるベッティングの対象は “在任期間” だろうか。近ごろのプレミアリーグは、解任のサイクルが異常なほど早くなっている。先述したマリナキスだけでなく、多くのオーナーが目先の結果を求めるからだ。『BOOKMAKER』にすると企画を立てやすい。

1993/94シーズンのマンチェスター・シティは、ピーター・リードを開幕から12日で解雇した。イングランド・フットボールのレジェントでもあるケニー・ダルグリッシュですら、ニューカッスルの監督を務めていた98/99シーズンにやはり12日でクビを通告されている。

記憶に新しいところでは22/23シーズンのボーンマスだ。開幕節のレスター戦に勝利を収めた後、3連敗・ノーゴール・16失点。スコット・パーカーは25日で解任の憂き目に遭った。

不名誉なリーグ最短記録に名前が刻まれているのは、サウサンプトンのポール・スタロックである。04/05シーズン第2節のブラックバーン戦で勝利を収めた翌日、経営側との意見の相違により契約解除。在任期間はわずか9日だった。

スタロックの9日は更新不可能と考えられるが、拙速なオーナーたちはなにをしでかすかわからない。この夏もボーンマスが、なんの前触れもなくガリー・オニールとの契約を打ち切った。解雇通知は午前8時の電話だったという。

23/24シーズンのプレミアリーグも、監督の受難が続く……。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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