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ディディエ・ドログバ
12位、11勝、16敗、38得点……。1995/96シーズン以降ではクラブワーストだ。最終盤10試合も1勝3分6敗。この期間のデータはチャンピオンシップに降格したサウサンプトン、リーズに次ぐリーグワースト3のていたらくだった。
チェルシーのサポーターは、記憶の片隅にすら2022/23シーズンを残したくない。オーナーを務めるトッド・ボーリーの哀れすぎた暴走が、いつか笑い話になることを願っている。
さて、またしてもノープランを露呈したフランク・ランパード暫定監督に代わり、チェルシーはマウリシオ・ポチェッティーノを招聘した。分析力にすぐれ、対戦相手によってプランを使い分ける新指揮官のもと、第一に取りかかるべき問題は人員整理である。
トップチームに30余人。いくらなんでも多すぎる。ロッカールームに入れない選手が通路、トイレで着替えていたとの悲話まで聞こえてきた。スリム化を急がなくてはならない。
エンゴロ・カンテがフリートランスファーでサウジアラビアのアル・イテハドに新天地を求めた。カリド・クリバリがやはりサウジアラビアのアル・ヒラルに向かい、マテオ・コヴァチッチは笑顔でマンチェスター・シティの契約書にサインしている。
また、カイ・ハヴァーツ(→アーセナル)とエドゥアール・メンディ(→アル・アリ)、ルベン・ロフタス=チーク(→ACミラン)、セサル・アスピリクエタ(→インテル・ミラノ)、ハキム・シエシュ(アル・ナスル)の移籍も、近日中に公式発表される見込みだ。
さらに、メイソン・マウントとクリスチャン・プリシッチもチェルシーのユニフォームを脱ぐ公算が大きく、マルク・ククレジャにはニューカッスルが急接近したようだ。
彼ら11選手の移籍金(推定市場価格も含む)と年俸の総額は、630〜680億円にも及ぶという。すべての案件が片づけば、チェルシーは今夏の市場も左うちわだ。ファイナンシャル・フェアプレーに抵触する恐れもない。
第一ターゲットのモイセス・カイセド(ブライトン/合意間近)、ポチェッティーノ監督がリクエストしたとされるラウタロ・マルティネス(インテル)といった高額の選手を獲得してもおつりが来る。
ただ、潤沢な資金に恵まれたとしても、闇雲な補強を繰り返してはならない。2004年から10年にかけ、ジョゼ・モウリーニョ監督(当時)、ジョン・テリー、アシュリー・コールなどとともに黄金期を築いたディディエ・ドログバは次のように語っている。
「修羅場を経験した選手がいない」
マンチェスター・ユナイテッドにありとあらゆるタイトルをもたらした “不世出の名伯楽” サー・アレックス・ファーガソンも、自著や講演などで指摘している。
「チームの周期を4年に設定し、30歳以上、23〜29歳、23歳未満のカテゴリーに分け、バランスよく配分することが成功のカギだ」
先述した市場の動きをふまえると、23/24シーズンのチェルシーは30代の選手がほとんどいなくなる。歴戦の勇士は9月で39歳になるチアゴ・シウバただひとりだ。20代半ばから後半で主力を担う者も、ベン・チルウェル、ラヒム・スターリング、ケパ・アリサバラガの3人しかない。
スリム化を図るのは当然だが、新生チェルシーの陣容は、いまのところ年齢的にアンバランスだ。財力に余裕があるのなら、勝者のメンタリティを有する実力者も、獲得リストにラインアップした方がいい。
【注】選手の推定市場価格、年俸などは下記サイト参照
Chelsea FC - Club profile | Transfermarkt
2022-2023 Chelsea Salaries and Contracts | Capology: Football Salaries & Finances
文:粕谷秀樹
粕谷 秀樹
ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。
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