人気ランキング
コラム一覧
レアル・マドリーに移籍したジュード・ベリンガム
レアル・マドリーでは6人の英国人選手がプレーしてきた。
ローリー・カニンガム、ジョナサン・ウッドゲイト、スティーヴ・マクマナマン、デイヴィッド・ベッカム、マイケル・オーウェン、ガレス・ベイル。
大活躍したとはいえない。ファビオ・カペッロ監督(当時)の構想から漏れながら、努力と熱意で定位置を確保したベッカムは同僚とサポーターの信頼を勝ち得たものの、全盛期の輝きを取り戻すまでには至らなかった。
また、ウッドゲイトとベイルはケガとの闘いに明け暮れた。マクマナマンとオーウェンはリヴァプールで見せたほどの切れ味には欠け、カニンガムはデビュー戦で2ゴールを決めたものの、その後の貢献度は低い。
さて、7人目の英国人がジュード・ベリンガムだ。移籍金1億300万ユーロ(約150億円)+出来高3090万ユーロ(約45億円)で、ドルトムントからやって来た。
背番号は5。かつてジネディーヌ・ジダンがまとっていた栄光の番号だ。偉大なる先達のプレッシャーに負けず、ベリンガムならではの果敢なプレーを発揮できるだろうか。高いスキルに加え、豊富な運動と球際の強さも持ち味だ。
マドリーというクラブは好奇の視線にさらされる。注目度はドルトムントの比ではない。ラ・リーガのレベルはブンデスリーガを凌いでいる。それでもベリンガムであれば、周囲の期待に応えてくれるに違いない。
しかし、19歳の若者(6月29日で20歳)に200億円近くを支払うのだから、マドリーの期待がうかがい知れる。すでにイングランド代表でも確固たる地位を確立したベリンガムだが、年齢的には現地時間6月21日に開幕するU21ヨーロッパ選手権(ジョージアとルーマニアの共催)に出場する俊英と同世代であり、来年に迫ったパリ・オリンピックの出場資格も持っている。
いや、ベリンガムだけではない。バイエルンのジャマル・ムシワラ、バルセロナのガビ、ベンフィカのアントニオ・シウバ、PSVのシャビ・シモンズ、さらにマンチェスター・ユナイテッドのアレハンドロ・ガルナチョも、18〜20歳で世界の関心を集めている。
彼らはいずれ劣らぬ逸材だ。今後の活躍しだいでは、ベリンガムの移籍金を上まわる巨額が提示される可能性も十分にあるだろう。
世界各国から香しいばかりの若手が台頭している。日本も後れをとってはいけない。パリ・オリンピックの出場権は是が非でも必要だ。ヨーロッパの名門が張り巡らせるレーダーに捉えられるタレントを、ひとりでも増やしたい。そして……。
ありとあらゆる能力を秘めた日本人を獲得するため、マドリー、マンチェスター・シティ、バイエルン、パリ・サンジェルマンが競合する。
痛快じゃないか!
文:粕谷秀樹
粕谷 秀樹
ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。
あわせて読みたい
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
人気ランキング(オンデマンド番組)
-
【先行】高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグ 2025 EAST 第20節-2 FC東京U-18 vs. 鹿島アントラーズユース
11月30日 午前10:50〜
-
FIFA U-17 ワールドカップ カタール 2025 準々決勝-1 オーストリア vs. 日本
11月21日 午後9:15〜
-
日本トリムPresents 第17回全国女子選抜フットサル大会 ~トリムカップ2025~ 決勝
11月30日 午後2:00〜
-
FIFA U-17 ワールドカップ カタール 2025 ラウンド16 北朝鮮 vs. 日本
11月18日 深夜12:00〜
-
高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグ 2025 EAST 第20節-1 流通経済大学付属柏高校 vs. 柏レイソルU-18
11月29日 午後1:50〜
-
FIFA U-17 ワールドカップ カタール 2025 決勝 ポルトガル vs. オーストリア
11月27日 深夜12:45〜
-
サッカーニュース Foot! 超高校サッカー通信 Presents 高円宮杯U-18プレミアリーグ 土屋雅史の深掘りレポート2025 #19
11月27日 午後9:30〜
-
【限定】ロングハイライト・高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグ 2025 WEST 第20節-3 神村学園高等部 vs. サガン鳥栖U-18
12月2日 午後8:00〜
J SPORTSで
サッカー フットサルを応援しよう!
