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サッカー フットサル コラム 2023年6月21日

ベリンガムの価値を上まわる可能性を秘めた逸材が世界中に!

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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ジュード・ベリンガム

レアル・マドリーに移籍したジュード・ベリンガム

レアル・マドリーでは6人の英国人選手がプレーしてきた。

ローリー・カニンガム、ジョナサン・ウッドゲイト、スティーヴ・マクマナマン、デイヴィッド・ベッカム、マイケル・オーウェン、ガレス・ベイル。

大活躍したとはいえない。ファビオ・カペッロ監督(当時)の構想から漏れながら、努力と熱意で定位置を確保したベッカムは同僚とサポーターの信頼を勝ち得たものの、全盛期の輝きを取り戻すまでには至らなかった。

また、ウッドゲイトとベイルはケガとの闘いに明け暮れた。マクマナマンとオーウェンはリヴァプールで見せたほどの切れ味には欠け、カニンガムはデビュー戦で2ゴールを決めたものの、その後の貢献度は低い。

さて、7人目の英国人がジュード・ベリンガムだ。移籍金1億300万ユーロ(約150億円)+出来高3090万ユーロ(約45億円)で、ドルトムントからやって来た。

背番号は5。かつてジネディーヌ・ジダンがまとっていた栄光の番号だ。偉大なる先達のプレッシャーに負けず、ベリンガムならではの果敢なプレーを発揮できるだろうか。高いスキルに加え、豊富な運動と球際の強さも持ち味だ。

マドリーというクラブは好奇の視線にさらされる。注目度はドルトムントの比ではない。ラ・リーガのレベルはブンデスリーガを凌いでいる。それでもベリンガムであれば、周囲の期待に応えてくれるに違いない。

しかし、19歳の若者(6月29日で20歳)に200億円近くを支払うのだから、マドリーの期待がうかがい知れる。すでにイングランド代表でも確固たる地位を確立したベリンガムだが、年齢的には現地時間6月21日に開幕するU21ヨーロッパ選手権(ジョージアとルーマニアの共催)に出場する俊英と同世代であり、来年に迫ったパリ・オリンピックの出場資格も持っている。

いや、ベリンガムだけではない。バイエルンのジャマル・ムシワラ、バルセロナのガビ、ベンフィカのアントニオ・シウバ、PSVのシャビ・シモンズ、さらにマンチェスター・ユナイテッドのアレハンドロ・ガルナチョも、18〜20歳で世界の関心を集めている。

彼らはいずれ劣らぬ逸材だ。今後の活躍しだいでは、ベリンガムの移籍金を上まわる巨額が提示される可能性も十分にあるだろう。

世界各国から香しいばかりの若手が台頭している。日本も後れをとってはいけない。パリ・オリンピックの出場権は是が非でも必要だ。ヨーロッパの名門が張り巡らせるレーダーに捉えられるタレントを、ひとりでも増やしたい。そして……。

ありとあらゆる能力を秘めた日本人を獲得するため、マドリー、マンチェスター・シティ、バイエルン、パリ・サンジェルマンが競合する。

痛快じゃないか!

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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