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サッカー フットサル コラム 2023年6月21日

過去最強の日本代表 個人能力の向上がもたらした攻撃力アップ

後藤健生コラム by 後藤 健生
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移籍問題を巡ってフランクフルトでのパフォーマンスが落ちていた鎌田も、移籍のめどが立ったことでシーズンの終盤では輝きを取り戻しており、代表でも久しぶりに良い働きをした。

また、6月シリーズはヨーロッパのシーズンが終了していたので選手たちは早めに帰国しており、長距離移動の直後に集まってコンデション調整をしてすぐに試合といういつもの国際試合と比べてコンディションも良かったし、チームとしてのすり合わせを行ってから試合に臨むことができた。

負傷者続出だった昨年11月のワールドカップ本大会や、厳しい日程だった3月シリーズに比べて選手たちのコンディションははるかに良く、それが好結果につながった。

もちろん、前半終了間際にペルーのラパドゥーラが抜け出して決めたゴールがぎりぎりでオフサイドとなるなど、エルサルバドル戦に続いてペルー戦でも日本にとってラッキーな展開ではあった。

あのオフサイドになったゴールが決まって1点差に追い上げられていたとしたら、選手たちはどのような反応を示したのか。それを見たかった……。そんな贅沢な感想すら抱かせるほどの完勝だった。

ゼドヴラコ・ゼムノヴィッチという名前を覚えておられるだろうか? 1995年に来日したセルビア出身の指導者で、清水エスパルスの監督を務めるなど日本のさまざまなレベルでの指導経験が長い人物だ。

現在は、兵庫県の相生学院高校の総監督を務めているが、ペルー戦の記者席でそのゼムノヴィッチ氏と久しぶりに話をさせてもらったが、ゼムノヴィッチ氏も「今夜の日本は過去最高だね」と手放しの評価だった。

手薄と見れられていたサイドバックも、ペルー程度の相手なら(!)菅原や森下、伊藤で十分といったプレーを見せたし、谷口と板倉滉のセンターバック・コンビも2試合を通じてハイレベルのプレーを見せ続けた。

次の国際試合は9月9日のドイツ戦。ヨーロッパのクラブに所属する選手にとっては移動なしですむ試合であり、土曜日の試合と言うことでチームとしての準備期間も長いだけにさらにハイレベルの試合が期待できる。

ワールドカップの時のようにやはり押し込まれる展開になってしまうのか、それとも互角の打ち合いを展開できるのか。注目したい。

文:後藤健生

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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