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サッカー フットサル コラム 2023年3月31日

“欧米コンプレックス”を捨てるべき時代 W杯とWBCで証明された日本スポーツの発展

後藤健生コラム by 後藤 健生
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1998年フランスワールドカップ

1998年フランス大会でワールドカップ初出場を果たした日本代表

3月の日本のスポーツ界最大の話題は、もちろん野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での日本代表の優勝だった。日本スポーツ史に特筆すべき歴史的な快挙であり、大きな歴史の転換点になるかもしれない出来事だった。

日本にとってWBC優勝は3度目だが、前回優勝した2009年当時はまだアメリカはこの大会に「本気」ではなく、多くのメジャーリーガーはWBCに出場していなかった。だが、今年の大会はアメリカもメジャーリーグ(MLB)のスター軍団を招集して本気で連覇を狙っていた。

しかも、決勝戦の会場はアメリカのホーム。それも、日本から最も遠い東部のフロリダ州マイアミだった。準々決勝を終えた日本は長距離移動を余儀なくされ、時差調整をする時間も与えられず、さらに使用球はアメリカ製であり、審判もMLBの審判が主体……。

日本にとって完全アウェー状態だったことを考えれば、文句のつけようのない勝利と言っていい。

僕が若いころ、つまり30年以上前にはMLBはまさに大谷翔平が言った通り「憧れの」存在だった。

そもそも、現在のように簡単にMLBの映像を見ることができなかった。

何かのニュースで映し出されるMLBの光景は、そのボールパークの緑の芝生すらが憧れの対象だった。メジャーリーガーたちのパワフルなプレー、そして野手たちの流れるようなフィールディング……。日本の野球がMLBの世界で通用するとはとうてい思えなかった。

ベースボールというのは、基本的にはピッチャーがパワーを乗せて投じるボールをバッターがパワーで弾き返すゲームだ。フットボール系と比べれば接触プレーこそ少ないが、ボールとバットという用具を通じてパワーとパワーがぶつかり合うゲームなのだ。

だから、「フィジカル能力で劣る日本人選手が戦うことは難しい」と考えられていた。

そのため「日本チームがアメリカに対抗するには小技しかない」と信じられていた。「スモールベースボール」である。バント(犠打)や盗塁を積み重ねて得点を奪い、そして、アメリカには少ないアンダーハンドスローのピッチャーで勝負する……。

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