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では、どうしてそういう状態になってしまったのか?
最大の原因は、守備陣からのサポートがなく、前線が孤立してしまったことだ。
サイドハーフの選手が活躍するにはサイドバックとのコンビネーションが必要だ。後方から良いタイミングでパスが送られたり、サイドバックの選手が追い越す動きをしたり、あるいはサイドハーフがライン沿いでボールを持った時にはサイドバックがインナーラップしてチャンスを広げる……。
ところが、今回の日本代表は守備陣に代表経験の浅い選手たちが並んでいた。
昨年のワールドカップでは、前線では若い選手が多かったのに対して、DFでは吉田麻也主将や長友佑都、酒井宏樹などベテランが中心だった。だから、3年後を目指しての再スタートとなった今回のキリンチャレンジカップでは、森保監督は彼らを招集しなかったのだ。
その結果、前線にはワールドカップ経験者が並び、最終ラインとGKには若い(経験の浅い)選手が並ぶという構成となった。
それでも、守備面では若い選手たちは頑張った。
ウルグアイ戦ではレアル・マドリードのフェデリコ・バルベルデにゴールを決められたが、その他にはウルグアイに大きな決定機は作らせなかった。日本は4本しかシュートを放てなかったが、逆にウルグアイのシュートも8本に抑えたのだ。
しかし、若いDFたちは守備で頑張ったものの、攻撃のサポートまでは手が回らなかった。
ウルグアイ戦で左サイドバックに起用された伊藤洋樹は三笘との連携を構築しようとさまざまな工夫はしていた。試合が途切れると2人が話し込む場面もあった。だが、あまり効果的なサポートができず、結果として三笘は孤立してしまった。
右サイドの菅原由勢は前半の22分にビッグチャンスを生むスルーパスを出した。鎌田大地からのパスを受けた菅原が、前線のスペースにワンタッチでグラウンダーのパスを通すと、同じスペースを見て走り込んだ浅野拓磨が呼応した。シュートは枠を捉えなかったが前半最大の決定機だった。
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