人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

サッカー フットサル コラム 2023年1月4日

満身創痍のチェルシーはCL出場権争いに食らいつけるのか

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
  • Line
ノッティンガム・フォレスト戦にてペレ氏を追悼するチェルシーのノッティンガム・フォレスト戦にてペレ氏を追悼するチェルシーのメンバー

ノッティンガム・フォレスト戦にてペレ氏を追悼するチェルシーの選手たち

傷だらけだ。

アンドレア・メンディ(肩)
エンゴロ・カンテ(大腿部)
ウェズレイ・フォファナ(膝)
リース・ジェイムズ(膝)
ルベン・ロフタス=チーク(ふくらはぎ)
ベン・チルウェル(膝)
アルマンド・ブロヤ(膝)

チェルシーは7人もの主力を欠き、現地時間1月1日のノッティンガム・フォレスト戦に挑まなければならなかった。

トーマス・トゥヘルが率いていたときも、監督がグレアム・ポッターに代わってからも、今シーズンはベストメンバーが一度も揃わない。つねに複数の主力が負傷に倒れている。

豊富な選手層を誇るチェルシーとはいえ、監督のプランを実行できる選手が7人も欠場しているのだから苦しい。ベンチ入りしているカーニー・チュクウェメカ、バジル・ハンフリーズ、ルイス・ホール、オマリ・ハッチンソンといったヤングガンズは、ポッターの信頼を得るまでには至っていない。

したがって、年末年始の過密日程もチアゴ・シウバ、ジョルジーニョといった経験豊富なタレントに頼らざるをえなかった。カリド・クリバリはプレミアリーグのリズムに依然として馴染めず、ラヒム・スターリングはシーズン開幕から精彩を欠いたままだ。

満身創痍のチェルシーは、1月3日現在で首位アーセナルと19ポイント差。4位(チャンピオンズリーグ出場権)マンチェスター・ユナイテッドとも10ポイント差だ。これ以上、離されたくはない。優勝戦線、CL出場権に最後の最後まで食らいつくには、やはり得点力向上がカギを握る。

18失点はリーグ4位。及第点だ。しかし、20得点は少なすぎる。リーグ12位のていたらくであり、昨シーズンに比べると18点、一昨シーズンから11点も減っている。今シーズンのアーリング・ハーラン(マンチェスター・シティ)は、ひとりで21得点だ。

前述したフォレスト戦も後半は枠内シュート0という屈辱を味わい、1-1の引分けに終わっている。絶対的な得点源が不在であることに加え、やはりジェイムズ、チルウェルの両サイドバック欠場が暗い影を宿していた。

もちろん、セサル・アスピリクエタとマルク・ククレジャもすぐれた選手だが、ジェイムズやチルウェルほどの攻撃的センスは有していない。イングランド代表歴を持つ両者は大外を攻略し、ニアゾーンの攻略法も心得ている。

ジェイムズとチルウェルの攻撃参加が相手守備陣を混乱に陥れ、スターリングが、メイソン・マウントが、カイ・ハヴァーツが、クリスティアン・プリシッチがスペースを有効利用する。これがチェルシーの闘い方だ。

チルウェルは早ければ次節のシティ戦(現地時間5日)から復帰する。ジェイムズは2月3日のフラム戦が有力だ。フォファナは1月下旬までに、カンテは3月になれば戻って来られるかもしれない。

辛抱はまだ続く。ポッターが理想とするメンバーは、いつになったら揃うのだろうか。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

  • Line

関連タグ

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
サッカー フットサルを応援しよう!

サッカー フットサルの放送・配信ページへ