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サッカー フットサル コラム 2022年12月23日

資金投下の緊急性は必ずしも認めらないシティだが・・・

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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ケヴィン・デブライネ

マンチェスター・シティ所属 ベルギー代表ケヴィン・デブライネ

いやはやほぼほぼ全員だ。

フランスの有力スポーツ紙『L‘EQUIPE』が論じている。

マンチェスター・シティの選手たちはカタール・ワールドカップでも善戦健闘した。ジョゼップ・グアルディオラ監督の主力としてラインアップされる男たちは、フットボールシーンの軸であることを改めて証明した。

カタールの地を踏めなかったのはアーリング・ハーランとリヤド・マフレズだけ。なんというチームだ!

さて、シティは来年6月に満了を迎えるグアルディオラとの契約を二年延長し、選手たちも心置きなくプレミアリーグとチャンピオンズリーグのダブルに向けて邁進できる。遅攻、速攻、ポゼッション、ロングボールと、あらゆる攻撃を究極のアートに昇華する彼らは、今シーズンも注目の的だ。

ただ、冬の市場は静観するかもしれない。

すでに十分な戦力を有している。ナタン・アケとフリアン・アルバレスがワールドカップで自信をつけた。肩の故障で前半戦を棒に振ったカルヴィン・フィリップスが完全に復調した。こうした事実を踏まえると、資金投下の緊急性は必ずしも認められない。

むしろ、現有勢力のレベルアップを図る方が得策だ。夏に補強したマヌエル・アカンジが即座にフィットし、股関節を痛めていたカイル・ウォーカーもワールドカップで復活。シーズン前に懸念されたDF陣の層も問題ない。

中盤もケヴィン・デブライネ、イルカイ・ギュンドアン、ロドリ、ベルナルド・シウバ、フィリップスと絢爛豪華な陣容を誇り、前線にはハーラン、マフレズ、アルバレス、フィル・フォーデン、ジャック・グリーリッシュ。超一流がズラリと揃う。

反則だ! 反則だ!

プレミアリーグとCLに加え、FAカップとリーグカップ獲得も可能な選手層は、繰り返すが反則だ。ここはひとつ、他クラブの動向を探りながら、来年夏の準備に取りかかるのではないだろうか。

グアルディオラはドルトムントのジュード・ベリンガムを欲している。19歳のMFはメガクラブ垂涎の的だ。しかし、現時点でポールポジションに位置しているのは圧倒的にリヴァプールだ。具体的なアクションを起こしているのは彼らだけで、シティはベリンガム側に接触していない。

また、ベリンガムもリヴァプールを気に入っている。ならば、この冬は無駄な競合と支出を避け、来年夏の市場でベリンガムに匹敵するMFの獲得に全力を注ぐ、とシティ上層部が判断するととも十分に考えられる。

ここからはあくまでも私見である。信ぴょう性は伴った情報ではない。

「シティはベリンガムから手を引き、デクラン・ライスに的を絞る」

ベリンガムの移籍金は8750万ポンド(約140億円)。ライスは7000万ポンド(約112億円)。ウェストハムとの契約は24年6月までで、クラブ側も移籍金が発生する間に交渉をまとめようとするはずだ。

「プレミアリーグで優勝したいし、CLでもプレーしてみたい」

ライスも移籍願望を隠していない。

デブライネとギュンドアンは30代だ。来年8月に29回目の誕生日を迎えるB・シウバはラ・リーガへの移籍を検討している。シティの中盤に新旧交代の時期がやって来た。ライスは来年1月で24歳。なるほど、恰好の人材ではある。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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