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サッカー フットサル コラム 2022年12月4日

戦術的には最高の手腕を見せた森保監督だが、コスタリカ戦の敗戦は戦略的な失敗だった

後藤健生コラム by 後藤 健生
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ワールドカップ開幕を前に、多くの人は「コスタリカには勝利できてもドイツとスペインに敗れてグループリーグ敗退」と考えていたのではないだろうか? だが、結果はまさにその「逆」だった。

僕は、4月にワールドカップ本大会の組み合わせが決まって以来、ドイツとスペインの試合をなるべく見るようにしていた。すると、どうやら両チームともけっして万全の状態でないことが見えてきた。とくに、9月に行われたUEFAネーションズリーグでドイツがハンガリーに、スペインがスイスに、それぞれホームで敗れた試合を見てそれが確信に変わった。

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ドイツは攻撃力があるが、最終ラインの守備と最終ラインから中盤へのパスのつなぎに問題があった(ドイツのメディアでも守備の不安が再三指摘されていた)。だから、そこにプレッシャーをかけていけば、必ずミスを誘発することができる。つまり、9月にアメリカに完勝した時のように戦えば、勝機が開けるような気がした。

そして、森保一監督もそういう戦い方を選択。前線でボールを収める役割の大迫勇也のコンディションが上がっていたにも関わらず、大迫は招集せず、FWとしては前田大然や浅野琢磨のような走力のある選手を選出した。

しかし、実際にドイツ戦が始まってみると前半は日本のプレッシングがまったく機能しなかった。というより、日本はあまり前から仕掛けていかなかった。そして、30分過ぎにはPKで先制点を与えてしまう。

だが、その後、ドイツは2点目を奪えなかった。すると、森保監督は4-2-3-1から3-4-3に変更。さらに時間の経過とともに攻撃的な選手を次々と投入して75分に堂安律のゴールで追いつき、さらに83分には板倉滉が蹴ったFKを追った浅野が決めて逆転勝ちに成功した。

日本が攻撃に移ると、ドイツは(予想通り)守備の弱点をさらけ出したのだ。従って、ドイツ戦の勝利はけっして“奇跡”などではなく、日本の周到な準備と選手たちの献身的なハードワークによる“必然の勝利”だった。

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