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サッカー フットサル コラム 2022年12月4日

戦術的には最高の手腕を見せた森保監督だが、コスタリカ戦の敗戦は戦略的な失敗だった

後藤健生コラム by 後藤 健生
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ドイツ戦については、僕はある程度勝利の可能性を感じていた。だが、スペイン戦についてはあまり楽観的になれなかった。

スペインもかなり深刻な決定力不足に陥っていた。スペインのパスの技術は世界最高のレベルにある。従って、どの試合でもスペインがボールを支配する。だが、それが決定機に結びつかないのだ。

だが、日本が前線からプレッシャーをかけてもボールを奪うことは難しいだろう。守備の時間が長くなることは間違いない。

だが、コスタリカ戦の後にドイツ対スペインの試合を観戦したのだが、その試合を見ているとスペインの守備にも明らかに不安があることが分かった。

ドイツがさして強いプレスをかけるわけではないのに、最終ラインやボランチのセルヒオ・ブスケツに小さな「アンフォースドエラー」が何度かあったのだ。

パスをつなぐのがうまいチームは、パスにこだわりすぎる。難しい体勢でも無理につなごうとしてミスを起こすのだ(コスタリカ戦で、吉田麻也がパスをつなごうとしてボールを奪われて失点した場面のように)。だから、日本にも付け入る隙はあるのではないか……。

スペイン戦も前半はスペインのパスのうまさばかりが目立った。中盤の守備の要である遠藤航が膝を痛めて90分出場できる状態ではなく、負傷明けの守田英正も万全ではないので中盤でボールを奪うことは難しい。そこで、日本は5バックを選択して5-4-1で守りに徹したのだ。11分という早い時間に先制されたものの、やはりスペインは得点力不足。2点目を奪えなかった。0対1のままで後半に入ることができたのは日本にとってプラン通りだった。

また、前半30分過ぎに日本が前線からプレスをかけ始めると、案の定、スペインの守備に混乱の予兆があった。34分には前田のプレッシャーでGKのウナイ・シモンがミスを起こしかける場面もあった。

そして、後半に入って堂安と三笘薫を投入した日本が一気に攻撃に出る。前田のプレッシャーでウナイ・シモンがキックをミス。このボールを伊東純也が奪って堂安につなぎ、堂安が強烈なシュートを決めて同点。攻勢を強めた日本はわずか3分後に同点ゴールを決めた。右の堂安からのクロスに合わせて逆サイドからは前田と三笘の2人がつめており、そして、ゴール前にはボランチの田中碧が顔を出していたのだ。全員の攻撃へのベクトルが一つにまとまった結果だ。

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