人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

サッカー フットサル コラム 2022年11月30日

現在のスペインは10年前とは違う ドイツとの試合を生温いまま終わらせた影響も考えられる

後藤健生コラム by 後藤 健生
  • Line

もう一つ、分かったのはスペインにも守備の弱点がありそうなことだった。

前半のドイツは、スペインをリスペクトしたのか、あまり前線から仕掛けることなく引いて構えて守っていた。スペイン相手ではプレッシングを仕掛けてもかわされてしまうので、スペインと対戦するチームはこういう戦い方をすることが多い。

ところが、驚いたことにさして強力なプレッシングを受けているわけでもないのに、スペインの守備陣に単純な「アンフォースドエラー」が何回か生じたのだ。なんと、セルヒオ・ブスケツがパスミスをした場面すらあった。

また、以前から様々なところで指摘されているように、スペインの両サイドバック(右がカルバハル、左がジョルディ・アルバ)は攻撃的なサイドバックだが、彼らの裏のスペースは狙いどころの一つとなる。

日本のサイドハーフもしくはウィングバックがここを狙えたら面白い。伊東純也のスピードや、ワールドカップ・レベルでも十分に通用することが証明された三笘薫の独特のリズムのドリブルに期待したい。

スペインのパスの技術を考えると、前線からのプレスでボールを奪うことは難しいだろう。だが、そこで少しでもパスコースを限定出来たり、パスのタイミングを狂わせることができれば、ボールがスペインのMFに渡った瞬間にボールを奪えるかもしれない。

テクニックに自信を持つスペインは、多少無理な体勢からでもロングボールを蹴ったりせずにつないでくる傾向がある。そこを、日本のMFが狙うのである。つまり、コスタリカ戦の失点場面の裏返しの形だ。

守備を完璧に機能させながら、数少ないチャンスを狙って、そのワンチャンスを逃がさずに決める。各選手がそれぞれのタスクをこなした上で、それを90分間続ける。そして、再展開によっては(スコアレスのまま、残り時間が少なくなった場合)ドイツ戦の後半のように超攻撃的布陣に切りかえる必要も生じるだろう。そのタイミングの見極めを誤れば大量失点を招きかねない。タイミングの見極めは、森保一という監督の力量が試される部分である。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

人気ランキング(オンデマンド番組)

J SPORTSで
サッカー フットサルを応援しよう!

サッカー フットサルの放送・配信ページへ