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サッカー フットサル コラム 2022年10月16日

【ハイライト動画あり】リトルなでしこが21名全員で掴んだ決勝トーナメントへの切符。躍動感あふれるプレーで強豪カナダを撃破!

サッカーニュース by 松原渓
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後半アディショナルタイムには、DF大矢さくらのクロスに飛び込んだ高岡が後ろから相手に押されて倒され、PKを獲得。高岡が蹴ったキックはGK子ラリー・ラリエの手に当たってクロスバーに跳ね返されたが、自ら押し込んでゴール。終わってみれば、シュート数33本(カナダは7本)を放ち、相手を寄せ付けなかった。そして、他国の成績により、1試合を残してグループステージ突破が決まった。

初戦から中2日で課題を克服し、強豪国相手に快勝できたことは大きな収穫だ。ただ、この試合でチームが掴んだものはそれだけではない。2試合で21名全員がピッチに立ち、6選手がゴールを決めた。誰が出ても遜色ない選手層の厚さを示し、全員でグループステージ進出を勝ち取ったことは何よりも自信になるのではないだろうか。

また、2試合を通じて、「試合中にポジションやフォーメーションを柔軟に変えられる」戦術的な強さも示した。タンザニア戦は左SBの大矢と右のDF吉岡心が前後半で入れ替わった。また、タンザニア戦で右SHだった白垣と、ボランチだったMF今野真帆は、カナダ戦はそれぞれ右SBとトップ下で出場。カナダ戦の試合中、センターバックのDF中谷莉奈は交代に伴ってボランチにポジションを上げている。元々、流れの中でも流動的にポジションを変えてプレーできる選手が多いことはあるが、初の国際舞台でこれだけ自由に動けるのだから本当に驚かされる。もちろん、一朝一夕で積み上げられたものではない。

「選手がいろいろなポジションで出場したり、途中からピッチに立った時の役割もしっかりと理解して取り組んできたので、それが2試合で成果として表れ、チームとして大きく成長している実感がある」と狩野監督は言う。
それは、選手たちにとっても確かな自信となったようだ。また、スタジアムの力強い声援も、選手たちのエネルギーになっている。コロナ禍で、無観客試合を強いられてきた世代だけに、その喜びはひとしおだ。

子供たちの声援も響いていた

樋渡は「声出しがあるのは嬉しい」と言葉に実感を込め、途中出場した松永は、「一つのプレーで歓声が起こるのをベンチで見ていて、早く試合に出たいと思った」と明かした。また、先制点を決めた久保田は、「ゴールを決めた時の歓声や、試合中もジャパン!ジャパン!とずっと応援してくれる人たちがいて、これがワールドカップなんだなと実感した」と語った。

リトルなでしこは、この2試合で、自分たちのサッカーが世界に通じる自信と、更なる成長の糧を掴んだ。中2日で迎えるフランスとの対戦では、どんなサッカーを見せてくれるのか、楽しみでならない。

文・写真:松原渓

松原渓

松原渓

女子サッカーの最前線で取材し、国内のなでしこリーグはもちろん、なでしこジャパンが出場するワールドカップやオリンピック、海外遠征などにも精力的に足を運ぶ。自身も小学校からサッカー選手としてプレーした経験を活かして執筆活動を行い、様々な媒体に寄稿している。

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