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サッカー フットサル コラム 2022年10月11日

最高の舞台が整った!首位攻防戦のクラシコ、レアル・マドリーがやや優勢?

木村浩嗣コラム by 木村浩嗣
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ドリブル突破するレアル・マドリーのヴィニシウス(右)

ドリブル突破するレアル・マドリーのヴィニシウス(右)

先週末バルセロナとレアル・マドリーが勝利し、今週末の直接対決に最高の舞台が整った。ともに7勝1分の勝ち点22、得失点差で首位がバルセロナ、2位がレアル・マドリーとなっている。つまり、16日の今季初クラシコが首位攻防戦となり、もしかすると優勝決定戦になるかもしれない。

今季は2チームの力が傑出している。

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2強を追い掛けるチームの中で1シーズンコンスタントに戦えそうな4位アトレティコ・マドリーとはすでに6差。一昨季のようにアトレティコ・マドリーが優勝するには最終勝ち点が80点台で2強がやや不調である必要があるが、このペースではそうなる可能性は低い。2強が勝ち点90ポイント台のハイレベルでしのぎを削った16-17シーズンのようになるかもしれない。クラシコは常に大一番だが、今季は2試合の勝敗が優勝争いに決定的な意味を持つ、とみる。

現時点の力は数字上では、バルセロナがレアル・マドリーを上回っている。

得失点差はバルセロナが19でレアル・マドリーが12で、最多得点、最少失点チームはともにバルセロナ。その他、ボール支配率、敵陣3分の1で使う時間の多さ(攻撃時間の長さ)、自陣3分の1で使う時間の少なさ(守備時間の短さ)の各指標で、バルセロナが上。レアル・マドリーが上なのは、パス成功率、1試合のシュート本数くらい。レアル・マドリーが直近のヘタフェ戦を零封するまでリーガの全試合で失点していたのに対し、バルセロナは全試合で1失点だけと圧倒的な違いがある。

ただ、流れでいうとバルセロナは下り坂だ。

直近のセルタ戦では後半一方的に押されて、「3週間前は飛ぶ鳥を落とす勢いだったが、今はそうではない」と、試合後シャビ監督も認めざるを得なかった。先週のCLでは疑惑の判定があったもののインテルに敗れている。ソシエダに1-4、セビージャに0-3で大勝した頃の勢いは失われ、10月に入っての3試合は得点2に止まっている。昨季敵地のクラシコに0-4で大勝した後に勢いが止まり立て直せなかったシャビの手腕が注目される。

カレンダー上もレアル・マドリーが有利だ。

バルセロナはCLではバイエルン、インテルに敗れたことで今週のインテル戦が絶対に負けられない試合になってしまったが、くじ引きに恵まれたレアル・マドリーは余裕があり、アンチェロッティ監督はシャフタール戦で主力の一部を温存することを公言している。負傷者が相次いだこと(アラウホ、ベジェリン、クリステンセン、クンデら。対して、レアル・マドリーはセバージョスくらい)と、プレスの足が止まるようになってからバルセロナの下り坂が始まっている。疲労度に蓄積するカレンダーの差は大きい。そしてもちろん、今回はサンティアゴベルナベウでの開催でレアル・マドリーにはホームアドバンテージがある。

もっとも、昨季は両チームともアウェイで勝利してホームで敗れているし、こういう戦前の分析もフタを開けてみれば大外れ、ということも珍しくない。劣勢予想チームが先制すればすぐに優勢チームになる。「勝てば官軍」で当日の内容がどんなに素晴らしくても、戦前どんなに有利でも、負ければ必ずクラブを揺るがす何かが起きる。

「クラシコは別物」とよく言われる。独立した、切り離された大一番であり、日常とは異なるお祭りである。ショーは約束されているから、楽しむしかない!

文:木村浩嗣

木村浩嗣

編集者、コピーライターを経て94年からスペインへ。2006年に帰国し『footballista フットボリスタ』編集長に就任。08年からスペインに拠点を移し特派員兼編集長に。15年編集長を辞し指導を再開。スペインサッカーを追いつつセビージャ市王者となった少年チームを率いた。現在はグラナダ在住で映画評の執筆も。

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