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サッカー フットサル コラム 2022年9月30日

相手の攻撃をことごとく跳ね返す屈強のマグワイアはどこへ!?

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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ベンチから試合を眺めるハリー・マグワイア(左上)

ベンチから試合を眺めるハリー・マグワイア(左上)

◆10月2日
マンチェスター・シティ(H)
◆10月6日
オモニア・ニコシア(A)
◆10月9日
エヴァートン(A)
◆10月13日
オモニア・ニコシア(H)
◆10月16日
ニューカッスル(H)
◆10月19日
トッテナム(H)
◆10月22日
チェルシー(A)
◆10月27日
シェリフ(H)
◆10月30日
ウェストハム(H)
◆11月3日
レアル・ソシエダ(A)
◆11月6日
アストンヴィラ(A)
◆11月10日
アストンヴィラ(H)
◆11月13日
フラム(A)

J SPORTS オンデマンド番組情報

今週末から、マンチェスター・ユナイテッドは43日間で13試合(10月だけで9試合!)の過密日程に突入する。トッテナム戦とチェルシー戦の間隔は中二日しかない。プレミアリーグとヨーロッパリーグに加え、11月10日にはアストンヴィラとのリーグカップだ。エリク・テンハフ監督は、「質量とも十分な戦力を」と願っているに違いない。

最終ラインは安定してきた。リサンドロ・マルティネスが魂を注入し、ラファエル・ヴァランとディオゴ・ダロは好調だ。タイレル・マラシアは居残り練習に励み、ルーク・ショーから左サイドバックの定位置を “完全” に奪う努力を惜しまない。

クリスティアン・エリクセンが攻撃のリズムを創り、この男とカゼミーロの加入で尻に火がついたスコット・マクトミネイは、シンプルなプレーを心がけることによってチームに迷惑をかけなくなった。

ジェイドン・サンチョとブルーノ・フェルナンデスは本来の姿に戻りつつあり、マーカス・ラシュフォードも上向きだ。プレシーズンマッチを見るかぎり、アントニー・マルシャルはオフ・ザ・ボールの動きが劇的に改善され、クリスチャーノ・ロナウドは腐ってもクリスチャーノ・ロナウドだ。

嗚呼、ハリー・マグワイア……。

0-4の惨敗を喫したプレミアリーグ2節のブレントフォード戦を最後に、彼の名前が先発から消えた。

それでもなぜかイングランド代表に選ばれ、ヨーロッパ・ネーションズリーグ(UNL)のドイツ戦でPKを献上したり、軽率なボールロストで失点の発端になったり……。3失点のうち、2失点にからむ大失態である。

「移籍金が8000万ポンド(約103億円:注参照)もかかっていると、つねに世界最高のプレーをしなきゃいけないのかい。われわれ選手は、市場価値までコントロールできるわけじゃないんだよ」(イタリア代表DFジョルジョ・キエッリーニ)

「ドイツ戦の後半に重傷を負ったにもかかわらず、弱音ひとつ吐かずに闘いつづけた。わたしは彼を誇りに思う」(イングランド代表FWハリー・ケイン)

マグワイアをフォローする声が現場から聞こえてくる。しかし、直近1~2シーズンはスピード不足を露呈する場面が激増している。UNLのイタリア戦とドイツ戦では判断ミスも目立っていた。ユナイテッドでポジションを奪われ、試合勘が鈍っていることはだれの目にも明らかだ。

したがって、ユナイテッドにおける優先順位を回復したいところだが、「センターバックのファーストチョイスはL・マルティネスとヴァラン」と、テンハフが明言している。マグワイアの試合勘が急速に磨かれる確率は非常に低い。

また、プレミアリーグのパフォーマンスでベン・ホワイト、マーク・グエイがはるかに上まわっているため、「イングランド代表のガレス・サウスゲイト監督は、いつまでマグワイアにこだわるのか」との批判も、近ごろ頻繁に耳にする。

「周りがなにをいっても気にはしない。毎日、正しく準備し、ピッチに立てたら闘うだけだ」

マグワイアは意に介さずを装ったものの、自信を失い、すべてのプレーが消極的になっている。194cm・100kgの頑健な体躯を利し、相手の攻撃をことごとく跳ね返す屈強のマグワイアはどこに消えたのか。近ごろひどく弱々しい。

ドイツ戦(先述)で右の大腿部を痛めたため、10月2日のシティ戦にはおそらく出場できない。このままでは優先順位がさらに低くなり、より深みにはまる。

※注:マグワイアの移籍金はレスターからユナイテッドに移籍した19年夏のレートで換算

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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