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サッカー フットサル コラム 2022年9月15日

履正社の強力左サイドを名古屋U-18の右サイドはどう止める?名古屋グランパスU-18×履正社高校マッチプレビュー【高円宮杯プレミアリーグWEST第15節】

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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だが、そんな左サイドにはU-18日本代表にも選出されている、高校年代屈指のドリブラーがいる。川崎フロンターレ入団内定が発表されたばかりの名願斗哉。自身も憧れだという日本代表の三笘薫を彷彿とさせるような、緩急を付けたドリブルは破壊力抜群。“本家”よりはカットインで中に潜っていくことも多く、よりゴールに関われる選手という印象もある。

“話好き”感のある古田に比べ、やや物静かなイメージの名願だが、強気なメンタルが言葉の端々に滲むことも。「最近はサイドバックがもう『ボールを持たせたくないんかな』というぐらいメチャクチャ付いてくるので(笑)、やりづらさはあるんですけど、自分はそれを剥がさないといけないですし、それが仕事なので、どんどん来てくれたらいいかなと思います」と浮かべた笑顔も頼もしい。

加えて、左サイドバックにも年代別代表の経験を有する西坂斗和が控えている。バイエルンのアルフォンソ・デイヴィスを参考にする、機を見て上がっていくオーバーラップの迫力は、やはり高体連屈指のレベル。サイドバックに挑戦したのは高校からで、それまでは攻撃的なポジションでプレーしていただけに、攻撃性の高さはプレーの随所に現れる。

小嶋健聖

今節で履正社のホットゾーンとも言うべき左サイドに向き合うのが、名古屋グランパスU-18の右サイドバックを務める小嶋健聖だ。今シーズンは大半のリーグ戦にスタメン起用されてきた中で、第2節の東福岡高校戦でオーバーラップから決勝ゴールを叩き込めば、第5節の静岡学園高校戦でもピンポイントのアーリークロスで、遠山湧斗のゴールをアシスト。得点に絡める能力も証明している。

もちろん粘り強い守備も特徴の1つ。『オールコート オールタイム アクション』『オールコート オールタイム プレス』というチームスローガンを体現するような献身性と上下動し続けられる運動量が、対峙が予想される西坂と名願を抑え込む上で必要不可欠な要素であることは間違いない。

試合消化数は異なるものの(名古屋U-18が2試合少ない)、履正社が勝ち点14の8位、名古屋U-18が勝ち点13の9位ということで、降格圏のすぐ上の順位に付けている両者にとって、どうしても欲しいのは勝ち点1ではなく、もちろん勝ち点3。プレミアWESTでも躍動を続ける履正社の左サイドを、名古屋U-18の右サイドがどう抑えるか。お互いの意地の張り合いに是非注目したい。

文:土屋雅史

土屋 雅史

土屋 雅史

1979年生まれ。群馬県出身。群馬県立高崎高校3年時には全国総体でベスト8に入り、大会優秀選手に選出。早稲田大学法学部を卒業後、2003年に株式会社ジェイ・スカイ・スポーツ(現ジェイ・スポーツ)へ入社し、「Foot!」ディレクターやJリーグ中継プロデューサーを歴任。2021年からフリーランスとして活動中。

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