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サッカー フットサル コラム 2022年9月1日

『全国4強からのリスタート』は代表選手を巡るマッチアップに注目。柏レイソルU-18×横浜FCユースマッチプレビュー【高円宮杯プレミアリーグEAST第13節】

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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U-18日本代表でも活躍した横浜FCユース・高塩隼生

ヴァンイヤーデン・ショーンはカナダと日本の二重国籍。身長の高さが一際目を惹くが、「自分の一番の強みは、高さと、球際の強さと、全部ひっくるめて闘争心というところです」と言い切るように、戦えるメンタルも魅力的。今シーズンはケガもあって、プレミアでは欠場する期間も多かったが、ディフェンスラインの中心選手として、今回の代表で得た経験をチームに還元したい。

このヴァンイヤーデン・ショーンとのマッチアップが予想されるのが、前述した柏U-18のストライカー山本だ。クラセンでは6ゴールを叩き出し、見事大会得点王に。プレミアでもここまで8ゴールと、今まで以上に得点感覚を解き放ちつつある。ポストプレーやアシストにも秀でた万能タイプでもあり、この男がどれだけ攻撃に関与できるかが、そのままホームチームの出来を左右することは間違いない。

今年のプレミアには好ストライカーが多く、8月の代表活動ではU-19代表にFC東京U-18の熊田直紀と横浜F・マリノスユースの内野航太郎、U-18代表に川崎フロンターレU-18の五木田季晋と大宮アルディージャU18の高橋輝が呼ばれたものの、山本は招集外に。その立ち位置を引き寄せるためには、先に初代表を味わったヴァンイヤーデン・ショーンの壁を超えることは必要不可欠。2人の対峙が今から楽しみだ。

横浜FCユースの左サイドを活性化する高塩も、SBSカップでキャリア初の年代別代表招集を受け、持ち前のアグレッシブな突破で存在感を放っていた。3-4-2-1を敷く自チームでは左ウイングパック起用が多い中、U-18日本代表は4-3-3を採用していたため、左サイドバックでプレー。守備に軸足を置きながら、攻撃面での貢献度も小さくなかった。

この高塩と対面で向かい合いそうなのが、柏U-18の右サイドバックを務める足立凱。自ら「走るところが自分のストロングポイント」と語るだけあって、攻守に上下動できる運動量とスピードが特徴的。昨年4月にはU-17日本代表候補合宿にも参加し、高いレベルでの刺激を体感してきており、今回も“代表選手”とのマッチアップを意識していないはずがない。

攻撃でも守備でも試合に関われることは、現代のサイドプレーヤーにとってもはや必須条件。足立と高塩。チームを代表する“矛”が、対面の“盾”をどう打ち破っていくかは、そのままサイドの主導権争いへ直結する。彼らの意地の張り合いは、見逃せない。

現在のリーグ順位は柏U-18が7位、横浜FCユースが9位ではあるものの、勝ち点はどちらも15とまったく同じ。真夏の全国で得た手応えを、後半戦の勢いに変えるためにも、どちらも勝利だけが求められる90分間の“ガチバトル”、期待大。

文:土屋雅史

土屋 雅史

土屋 雅史

1979年生まれ。群馬県出身。群馬県立高崎高校3年時には全国総体でベスト8に入り、大会優秀選手に選出。早稲田大学法学部を卒業後、2003年に株式会社ジェイ・スカイ・スポーツ(現ジェイ・スポーツ)へ入社し、「Foot!」ディレクターやJリーグ中継プロデューサーを歴任。2021年からフリーランスとして活動中。

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