人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

サッカー フットサル コラム 2022年7月29日

試合を動かした“ジョーカー”【インターハイ準決勝 帝京高校×昌平高校 マッチレビュー】

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
  • Line

先制の帝京高校

そして、試合を動かしたのは、やはり“ジョーカー”だった。終盤に差し掛かっ
た61分。大田の鋭い縦パスを藤崎が受け、山下とのワンツーで裏へ抜け出しながら利き足と逆の右足で中へ。MF松本琉雅のシュートは右ポストに弾かれたが、ボールは山下の足元に転がってくる。

「その前に1回慈斗にクロスを上げて、それが弾かれたシーンがあったので、『これは相手もわかってないな』と思って、自分で振り抜きました」。右足一閃。撃ち抜かれたボールはゴールネットへ突き刺さる。結果を出したのは「今大会で前線の選手は自分以外だいたいゴールを決めていたので、焦りがあったんですけど、ここで一発やってやろうと思っていたので、点を決められて嬉しかったです」と笑った帝京の“ジョーカー”。とうとうスコアが動いた。

攻めるしかなくなった昌平は、とにかく攻める。荒井が、篠田がドリブルで仕掛け、ある程度シンプルに放り込む回数も増えていくが、帝京守備陣の集中力は途切れない。70分にはDF島貫琢土が、70+3分には松本が、身体を投げ出してシュートブロック。ワンプレーずつ、1秒ずつ、時間を執念で消し去っていく。

帝京が昌平を1-0で撃破

アディショナルタイムも9分を回った頃、タイムアップのホイッスルが快晴の青空に吸い込まれる。「全員で『ここで身体が壊れても、この試合は勝ち切ろう』という話はしていたので、全員で声を掛けながら走り切れたかなと思います」と伊藤も語った帝京が昌平を1-0で撃破。実に19年ぶりとなる決勝進出を逞しく引き寄せた。

試合後。藤島監督はスタメン変更の意図をこう語っている。「前半も今まで途中から出てきたフレッシュな選手が、スタートからものすごく良いパフォーマンスを出してくれていたところもあったので、そこから繋いで、エネルギやパワーを持っている選手をというところで考えました。もちろんいつものスタートの選手をベースで行った方が良かったという部分も、正直なところ、なくはないです。ただ、結局その時の状況はどうなっていたかわからない部分ですし、今日のゲームにしっかり勝つためのベストメンバーで行ったつもりではいます」。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

人気ランキング(オンデマンド番組)

J SPORTSで
サッカー フットサルを応援しよう!

サッカー フットサルの放送・配信ページへ