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サッカー フットサル コラム 2022年7月29日

試合を動かした“ジョーカー”【インターハイ準決勝 帝京高校×昌平高校 マッチレビュー】

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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さらに、「ものすごくサッカーを知っている選手なので、良いディフェンスができていましたね」と藤島監督から絶賛されたのは、津久井の代わりにセンターバックに入ったDF佐怒賀大門。いきなりの抜擢にも丁寧なポジショニングと対人の強さで、帝京アタッカー陣にも十分対抗。津久井も「大門はいきなりの試合なのに、今日は凄く良かったです」と高評価を口にするなど、レギュラー陣と遜色のないパフォーマンスを繰り出してみせる。

一方の帝京は、準々決勝の岡山学芸館高校戦から1人だけスタメンを変更。チームを中盤で操るMF押川優希がベンチスタートとなり、3回戦でもスタートから登場したMF藤崎巧士が、押川が位置していたドイスボランチの一角に収まる。

帝京のCBコンビは、本職ではない。もともとボランチだったDF大田知輝は昨年の冬から、1年時はFWだったDF梅木怜は今年の3月から、今のポジションにトライしている。だが、「あの2人がよくやってくれているんですよ。そこに尽きると思います」と日比威監督からの信頼も抜群。実際に前半14分に訪れた決定的なピンチは、大田が身体を投げ出す決死のブロックで回避する。

前半のアディショナルタイムには、両チームに交代があった。35+1分に昌平は篠田を、35+6分に帝京は山下凜をそれぞれ投入。奇しくも双方が切った1枚目のカードはともにドリブラータイプのサイドハーフ。ここにお互いの攻撃的な志向が透けて見えるようで面白い。

後半開始から長を投入した藤島監督は、やや膠着状態になった44分(35分ハーフ)に決断する。ピッチサイドに出てきたのは背番号10。「自分が前に進まないとチームも流れが変わらないので、自分から先に行動しないといけないと思っていました」と話した世代屈指のレフティ、この日はジョーカー起用となった荒井がとうとうピッチに姿を現す。

46分には山下が魅せる。得意のドリブルで右サイドをえぐり、中央へ折り返すと、FW齊藤慈斗のシュートは相手GKのファインセーブに阻まれたものの、決定的なシーンを演出。カナリア軍団のドリブラーも、その能力の一端を覗かせる。

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