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サッカー フットサル コラム 2022年7月27日

トッテナムのラストピースはどこかに潜んでいるのだろうか

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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攻撃のピースとして期待がかかるリシャーリソン

攻撃のピースとして期待がかかるリシャーリソン

あくまでもプレシーズン、と前置きしておこう。

GKフレイザー・フォースター、DFジェド・スペンス、クレマン・ラングレ、MFイバン・ペリシッチ、イヴ・ビスマ、FWリシャーリソン……。

現地時間7月23日のレンジャーズ戦で、トッテナムのベンチはなかなか豪華だった。マット・ドハーティとオリヴァー・スキップは負傷のために帯同できなかったものの、ハリー・ケイン、ソン・フンミン、デヤン・クルゼフスキ、ロドリゴ・ベンタンクール、クリスティアン・ロメロ、エリック・ダイアー、ウーゴ・ロリスなどはラインナップに名を連ねていた。

それでも、6人の新戦力を控えに置けるのだから、トッテナムの補強は極めて順当といって差し支えない。アントニオ・コンテ監督が選び、ディレクターのファビオ・パラティーチが交渉をまとめるスタイルは、ことごとく成功している。

ただ、コンテとパラティーチは現状に満足せず、インテル・ミラノのミラン・シュクリニアル、もしくはアレッサンドロ・パストーニを狙っているという。ペリシッチに続き、コンテは古巣の戦力を削ぎ落とすのだろうか。

さて、即戦力の加入により、トッテナムには強力なユニットが誕生する。右からリシャーリソン、ケイン、ソンというリーグ屈指の3トップが可能だ。あるいは前線にクルゼフスキ、リシャーリソン、ソンを配置し、トップ下にケインも考えられる。

さらにリーグ屈指のボールハンター、ビスマは中盤に安定感をもたらす公算が大きい。現時点でコンテはベンタンクールとビスマを軸に据え、ピエール=エミル・ホイビュアとスキップを含めたローテーションを予定している。

そして右アウトサイドはスペンス、ルーカス・モウラ、ドハーティ、左はペリシッチ、ライアン・セセニョン。中盤と前線は、プレミアリーグ、チャンピオンズリーグ、FAカップ、リーグカップを闘い抜くだけの陣容を整えた。

したがって、やはり問題は最終ライン(3バック)だ。ダイアーは不安定で、ダビンソン・サンチェスはいつまで経っても成熟しない。ベン・デイヴィスの堅実性は高く評価できるものの、超一流の域には達していない。

もちろん、コンテとパラティーチは人選に人選を重ね、数人のセンターバックをリストアップしているに違いないが、カリド・クリバリはナポリからチェルシーに新天地を求め、セビージャのジョエル・クンデはバルセロナを選びそうだ。人気銘柄のパウ・トーレスは、ビジャレアルに特別な愛着を抱いている。

現有勢力でコンテのお眼鏡にかなっているのは、おそらくロメロただひとりだ。市場に有能なCBは出まわっていない。

リヴァプールとマンチェスター・シティの牙城を崩すための “ラストピース” は、どこかに潜んでいるのだろうか。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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