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サッカー フットサル コラム 2022年7月22日

市場の収支はプラス69億円!シティの補強はまだまだ続く

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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グアルディオラ監督

グアルディオラ監督

アーリング・ハーランとカルバン・フィリップスを獲得するために、9787万£(約161億5000万円)も費やした。

ガブリエル・ジェズス、ラヒム・スターリング、アレクサンドル・ジンチェンコなどを手放し、1億3971万£(約230億5000万円)を手に入れた。

移籍市場の収支は+69億円。今夏のシティはうまくやっている。

2008年に『アブダビ・ユナイテッド・グループ』が買収した後、大盤振る舞いの連続だった。「市場価格をぶっ壊した」とか「非常識な金額」とか、アーセナルのアルセーヌ・ヴェンゲル元監督には「マネードーピング」と批判されたこともあった。

しかし、ジョゼップ・グアルディオラ監督着任後の6シーズンは、228試合・169勝29分30敗。得点565・失点182・勝点536。勝率74・12%。プレミアリーグ優勝4回。もはや伝統以外にすがるものがなくなった、“情けない隣人” とはレベルが違う。嗚呼……。

カネ使いが荒かったシティが69億円もの利益を出している。マルク・ククレジャとの交渉は、ブライトンが5000万£(約82億5000万円)もの高額を要求したため物別れに終わる公算が大きくなりつつあるが、代替案は用意しているに違いない。

さて、グアルディオラ監督はG・ジェズスとスターリング、ジンチェンコの退団に関し、理解を示した。

「できるものなら留めておきたかったが、無理強いするとモチベ―ションにはマイナスを及ぼす」

彼の言葉を借りるまでもなく、強要は避けるべきだ。とくにG・ジェズスとスターリングは、ハーラン加入で出場機会が少なくなる。ベンチウォーマーはみずからの価値を下げるだけだ。

また、グアルディオラ監督にすれば、2シーズン目を迎えるジャック・グリーリッシュのフィット、リーベルプレートから呼び戻したフリアン・アルバレスのポテンシャルなども踏まえ、G・ジェズスとスターリングは放出との決断に至ったと推測できる。

ただ、シティがもうひとり、MFを獲得するのではないか、との噂も飛び始めた。

リバプールやレアル・マドリーのトップターゲットとも伝えられるジュード・ベリンガム(ドルトムント)なのか、バルセロナが2000万ユーロ(約27億円)のオファーを提示したとされるアストンヴィラのカーニー・チュクエメカか、あるいは移籍の噂が消失したデクラン・ライス(ウェストハム)にアタックするのか。

今夏の市場は現地時間9月1日23時まで動いている。シティの補強はすでに終わった、と結論づけるのは早計だ。強化担当のフアン・ソリアーノCEO、ディレクターのチキ・ベギリスタインはともに敏腕で、市場でも信頼を得ている。

世間があっと驚くようなビッグネーム、メガクラブのターゲットになっていたスーパースター候補生との交渉を迅速にまとめたとしても、決して不思議ではない。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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