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サッカー フットサル コラム 2022年7月13日

C・ロナウドが自問自答「ここに留まる意味はあるのか」

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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クリスチャーノ・ロナウド

クリスチャーノ・ロナウド

エモーショナルな再会からおよそ一年、残念な別離が早々と訪れようとしている。

現地時間7月8日に始まったマンチェスター・ユナイテッドのプレシーズンツアーに、クリスチャーノ・ロナウドは参加していない。表向きの理由は家族の都合。母国ポルトガルでトレーニングに励む姿も確認されているため、大事ではないと考えられている。

マンチェスター・シティはアーリング・ハーランとカルバン・フィリップスを獲得した。アーセナルはガブリエル・ジェズスを、リヴァプールはダルウィン・ヌニェスを手に入れ、チェルシーはラヒム・スターリングと合意に至った。

そしてトッテナムはリシャーリソン、イバン・ペリシッチ、イブ・ビスマ、クレマン・ラングレといった即戦力候補を次々に補強している。

しかし、7月12日時点でユナイテッドの新戦力はタイレル・マラシアただひとり。クリスティアン・エリクセンと合意し、フレンキー・デ・ヨングとの交渉も大詰めを迎えているはずだが(バルセロナの経済事情で停滞中)、なかなかどうしてうまくいかない。

また、ビッグネームの獲得を希望するC・ロナウドを嘲笑うかのように、クラブはエリク・テンハフ新監督のスタイルに適応する若手、中堅をリストアップしている。リサンドロ・マルティネス、ユリアン・ティンベル、アントニー(いずれもアヤックス)、ヨシュコ・グバルディオル(ライプツィヒ)……。

「ここに留まる意味があるのか」

C・ロナウドが自問自答していたとしても不思議ではない。チャンピオンズリーグの出場権を得られず、エディンソン・カバーニやファン・マタなど、歳の近い者は去っていった。サー・アレックス・ファーガソンを心からリスペクトし、ユナイテッドに愛着もあるとはいえ、「はたして必要とされているのか」と感じられる状況だ。

決断のときがやって来た。

「クリスチャーノは売り物ではない。彼はわれわれのプランに含まれている」

テンハフ監督は強調するものの、ユナイテッドが若返りを図っていることは紛れもない事実だ。C・ロナウドがストイックなまでの自己管理でコンディションを整えても、37歳の肉体は新指揮官が標榜するハードワークに応えられるのだろうか。

こうした状況をもとに、複数のメディアがストーリーを造った。エージェントのジュルジュ・メンデスが顧客のピンチ(?)に立ち上がり、すでに二度チェルシー上層部と面談したという。

いくらなんでも話が飛躍しすぎている。チェルシーのトマス・トゥヘル監督も、前線には運動量を求めるタイプだ。

C・ロナウドはフットボールの歴史にその名を残す名手のひとりだ。しかし、残念ながら全盛期は過ぎている。ましてユナイテッドは、テンハフ監督のもと3~4年後をプログラミングした。

ポルトガルが産んだアタッカーは、次のフェーズに向かおうとしている。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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