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サッカー フットサル コラム 2022年6月24日

マドリディスタの心をくすぐるような未来予想図は描かない

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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チュアメニ

レアル加入会見に出席したチュアメニ

【1位】エデン・アザール
2019年/チェルシー
1億1500万ユーロ(約150億円)

【2位】ガレス・ベイル
2013年/トッテナム
1億1000万ユーロ(約131億円)

【3位】クリスチャーノ・ロナウド
2009年/マンチェスター・ユナイテッド
9400万ユーロ(約122億円)

【4位】オーレリアン・チュアメニ
2022年/ASモナコ
8000万ユーロ(約104億円)

【5位】ジネディーヌ・ジダン
2001年/ユベントス
7750万ユーロ(約101億円)

【6位】カカ
2009年/ACミラン
6700万ユーロ(約87億円)

【7位】ルカ・ヨヴィッチ
2019年/アイントラハト・フランクフルト
6300万ユーロ(82億円)

【8位】ルイス・フィーゴ
2000年/バルセロナ
6000万ユーロ(約78億円)

【9位】
エデル・ミルトン
2019年/FCポルト
5000万ユーロ(約65億円)

【10位】
フェルラン・メンディ
2019年/リヨン
4800万ユーロ(約62億円)

2000年以降、レアル・マドリーの補強は概ねうまくいっている。アザールはケガばかりしているし、ベイルはピッチよりコースで見かけるシーンも多かったが、C・ロナウド、ジダン、フィーゴはチャンピオンズリーグ優勝をもたらした。

ちなみにトップ10の総計は729億1000万円。やはりマドリーはカネがある。

さて、この夏は獲物を取り逃がした。

相思相愛と伝えられてきたキリアン・エムバペが、急転直下パリ・サンジェルマンに残留した。一説によると、1億3000万ユーロ(約170億円)の再契約料に加え、エムバペは人事権まで手にしたという。監督、ディレクター、補強などに関し、一選手が権力を持ったのか!?

また、アーリング・ハーランは「より高いレベルで自分を試してみたい」と語り、ドルトムントからマンチェスター・シティに新天地を求めた。

エムバペとハーランのダブルを狙っていたペレスにすれば、地団太を踏む思いだ。マドリディスタに対して示しがつかない。周囲が驚くようなタレントに、驚くような条件を提出する可能性は十分すぎるほどある。

ただし、「勝ったチームには触るな」という定説どおり、カルロ・アンチェロッティ監督は大胆な刷新を望んでいない。ルカ・モドリッチが契約を一年更新し、やや手薄な中盤センターにチュアメニを、センターバックにアントニオ・リュディガーを獲得した事実からも、ペレスが現場の意見を汲んでいることは明らかだ。

さらに、ヴィニシウス、ロドリゴ、フェデリコ・バルベルデ、エドゥアルド・カマヴィンガといった若手も順調に成長しているため、無理をしてビッグネームを獲得する必要はない。

市場に詳しいメディアもナポリのファビアン・ルイス、スポルティングのペドロ・ポロ(保有権はシティ)などの具体名を挙げ、「今夏のマドリーは名より実を取る補強か」と推測していた。マドリディスタの心をくすぐるような未来予想図は描かず、現実を注視したプランを実行するということか。

2021/22シーズンのCLではパリSGをラウンド16で、ベスト8以降はチェルシー、シティ、リヴァプールとプレミアリーグが世界に誇る強豪を立て続けに撃破し、ヨーロッパのテッペンに立った。

22-23シーズンの目標はラ・リーガとCLの連覇だ。新たなるターゲットに向け、ペレスとマドリーは綿密に、かつ計算高く、補強プランを練っているに違いない。

※各選手の移籍金はマドリードのスポーツ紙『AS』参照

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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