人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

サッカー フットサル コラム 2022年5月9日

名古屋にとって気の毒だったゴールの取り消し。サッカーでも「チャレンジ制」の導入を考えるべきではないか?

後藤健生コラム by 後藤 健生
  • Line

ところが、ここでVARが介入する。そして、試合は6分近く中断。最終的にはオンフィールド・レビューによってオフサイドの判定でゴールは取り消されてしまった。

藤井の頭に当たったボールはゴールの枠に飛んだが、ゴール前で名古屋の選手の頭に当たっていたのだ。そして、その選手はオフサイドの位置にいた。

しかし、スタンドの観客にとっては、いったい何が起こったのか分からぬままの長い6分間となってしまった(佐藤隆治主審とVARの間のコミュニケーション・システムが機能しなかったことも時間がかかった原因だったが)。

たしかに、映像を見るとオフサイドという判定が正しいことは間違いない。だが、ゴール前で名古屋の選手に当たらなくてもボールはゴールに飛び込んでいたはずだ。あのVARの介入は必要だったのだろうか?

試合後の記者会見で、名古屋の長谷川健太監督は冒頭でこのゴールの取り消しについて意見を述べた。結果が出ていないという状況だったからこそ、判定について不満を表したのだろうが、しかし、文句を言いたくなる監督の気持ちはよく理解できる。

長谷川監督が語ったのは「横浜FMの選手たちも何もアピールしていなかったではないか」という趣旨だった。

“ゴール”が決まった瞬間、たしかに横浜FMの選手たちは誰もオフサイドのアピールをしていなかった。スタンドの観客もほとんどが(横浜FMのサポーターも含めて)ゴールだったと思ったことだろう。

だが、そこでVARが介入し、再三映像をストップして確認を繰り返して「オフサイド」を“発見した”のである。

日本サッカー協会(JFA)のウェブサイトを見ると「VARは、最良の判定を見つけようとするものではなく、『はっきりとした明白な間違い』をなくすためのシステムです」とある。だが、判定を確定するのに6分近くもの時間が必要だったということ自体が、それが「はっきりとした明白な間違い」ではなかったということを示している。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

人気ランキング(オンデマンド番組)

J SPORTSで
サッカー フットサルを応援しよう!

サッカー フットサルの放送・配信ページへ